「サンキュー、チャック」おみそれしましたアメリカ映画!(⁎•ᴗ‹。)v 奨め方が難しい、ミニシアターのインディ系みたいな。ニュートン的決定論若干


どうやら、物凄く評判が良い。近年異例な程。
観てみようかな。
 
ネタバレ避けた方が良さそうなので、世間の評は確認せず。
ロキの人が、
吹き替え使わず、ダンスシーンに挑んだと聞いた。

冒頭から、
長い脚の捌き、と上半身のアイソレーションに驚き、
誤魔化しの無い猛特訓と知る。
 
これなら、
映画の出来に関わらず、一見の価値ありと、
シネコンの水曜朝8時の回予約。
 
 
 《 開演 》
   

ヨーロッパ映画をミニシアターで、なら有り得る体験でも、
独立系とは言え、アメリカ映画で、この作劇を味わうとは。  
 
すみません、舐めてましたフラナガン監督。

 表現に過不足なく、予算の使い方も完璧。
 子供から大人まで、演者さんは申し分なし、
 原作からの感動が、伝染して行きます。
余韻たなびく、美しい映画化でした。
great! 
 
独立して、活き活きと、 
 カリフォルニア(のハリウッド)が消滅しようと、
 ネット(フリックス)が切断されようと、
映画人生を全うして、尊い。
 
 
編集煩かったら嫌だなと、懸念したのですが杞憂で。
アメリカ映画特有の、押し付けがましさ、ベタさ全くなく。
奇を衒うことなく、映像、音楽、編集、全て丁度いい設計。
 
更に意外だったのは、
ロキで人気を博した役者さんが、

主演とは言え、
子役の方が尺が長いのに、猛特訓の末ムーンウォーク披露。
そういう処が、
かつての”邦画はダメ”のアメリカ映画の反語でしたが、(後述)
健在な姿を拝めたのは、トロント映画祭の恩恵でしょうか。
本作を選ぶとは、お目が高い。
   
 
本作は、展開知らずに最後まで観るべき映画なので、
ネタバレせず良さを語り、奨めるの難しい。
他の人はどうしているのだろう?(後述)
 
ま一旦、鑑賞後感を。
 物語が終盤になっても、
 何処に着地しようとしてるのか、さっぱり予想出来ない。
 私は、最後ようやく、
  ああ、そういうことかい。(後述)
 
 と納得しつつ、我が身を振り返ったものでした。
  あとどれだけ、此処に居るか分かりませんし。
  それなりに、
  学びの多い人生だったとは、思っているのですけどね。
  greatって、言ってあげられるかなぁ。。。
 
 自己受容に思いを馳せました。(後述)
 マーク・ハミルが言ってましたね。acceptance!

 
 良い事ばかりじゃないし、思い通りに成らなかった事も多いけど、
 せめて自分は、自分の人生を肯定して逝きたい。
 そんな気持ち抱きながら、ちょいホロ苦くも爽やかに、
 シネコンのエレベータ降りました。
 

 ニュートン兄弟は天体の運行を能く表現。
とはいえ、
映像も音楽も編集も、極端に突出してる訳ではないけれど、
行き届いていて、
大きな物語ではない、アメリカ映画らしからぬ着地。
むしろミニシアターで評判を呼ぶような作品。
 
 
では、個別に語りたいことを。
 
 
 0.”邦画はダメ”と逆な事   
 1.考察と解釈(ネタバレ、ギリ避け)
 2.どうやって紹介してるの?
 3.原作由来の上手さ、良き改変(ネタバレ避け)
 4.ニュートン的決定論と寿命(ネタバレ避け)
 5.アクセプタンスと人生(ネタバレ避け
  
 
本作のネタバレは野暮、なんとか避けたい。
頑張ります。(ギリセーフだと思う)
 
 
0.”邦画はダメ”と逆な事
 前回言及の通り、  
 テキトーなやっつけ仕事では、”邦画はダメだなぁ”と言われてしまう。 
  予算やら何やら、制約があり、
  物語の辻褄を安易に合わせたため、
  作り手の情熱は感じられず、作品自体も魅力を失う。
  そんなケースは確かに有ります。
 
 直近観た、松田優作版「嵐が丘」ですら、
 映像気合入りまくりですが、
 テキトーなやっつけ仕事を回避する工夫が足りない。
  ・少年時代を松田優作に演らせる
   →流石に、年代別に子役は使えよ。
 
  ・聞き取りにくいのに説明セリフで処理 
   →ナレーションやテロップで説明しちゃえ。
 
 そういう処ダメでは、
 アメリカから遥々日本にやって来られまい。
 
 
 手弁当で予算潤沢とは言えない中、
 監督は、息子まで子役で起用してます。

 更に、戦略的工夫は感じます。
 
  適切にCGも使ったのか、セットは限定的で、
  場面転換は必要な分のみ。
  その上、
  魅せるべきは、たっぷり尺取り、コマ切れにはしない。
  (見せ場をわきまえない、
   説明すれば良しと思っている日本映画は、私も思いつく)
    
  ナレーションを全面的に使い、説明セリフで処理せず、
  セリフは会話として成立する。
 
  製作、脚本、監督、編集を兼ねていて、
  バランス良く、全く無駄が無い。
  かつ、原作の感動と尊敬も伝わる。
 
 カリフォルニアに、ポリコレと人件費高騰の嵐が襲来して、
 インディの良作も生まれる。
 不謹慎ながら、逆に塞翁が馬、と思ってしまいました。
 
 
 日本映画が、説明セリフ一辺倒でなく、
 脚本の段階で、テロップやナレーションの利用を検討すべきで、
 予算の制約で、全てを映像で示せないなら尚更。
 TVを見習えよと。
 「ファーストキス」の坂元裕二は、

  ナレーションを使うことも出来る、TVでは使うのに、
  松たか子の独り言で、静寂を埋めること拘った。
 日本の観客は、その方が感動すると、計算があるんでしょうか。
 どうせ不自然なんだから、端的に割り切るが優ると、思うのですが。
 
 
 
1.考察と解釈(ネタバレ、ギリ避け)
 酷評かどうかは置いて、
 ”分かりませんでした”系の感想を挙げる動画も、
 少数派ながら見掛けた。
 本作で、それは勇気有るなと、驚きました。
 考察は沢山出ているようで、落ち着く処に着地しそうです。
  
 私は鑑賞中。
  ”人間は実は、
   巨大な生物の体内で暮らしているのではないか?”
 と会話した、古い友人を思い出していました。
 私は、
 腸内ビフィズス菌のような自分を想像しましたが、
 彼は「はたらく細胞」イメージだったかもしれない。

 あるいは、「スペルマゲドン」か、

  
 ま、人間は現実に直接触れることは出来ず、
 脳内に投影された、映画を観るだけ。
 像を脳に所有してるようなもの。
 
 そんな御託はどうでも、
 夜空の星にも、人間にも、寿命が有ると知れば充分ですね。
 見立てや、比喩表現は、定石のようなもの。 
 
 ”分からない”派は、生命の終了を実感出来ないとか。
 そんな別の理由じゃないでしょうか。
 
 少なくとも、
 用意された正解に到達することと、感動は別ものでしょう。
 
 
 
2.どうやって紹介してるの?
 未見の相手に、
 あらすじ説明しちゃうの、ダメでしょう。
 流石に、台無しと思われ。
 
  どうやって、奨めてんだろ?
 
 雰囲気と鑑賞後感だけ伝え、
  ”とにかく観てね”
 と伝えるのが、最適解かなぁ。

   
 
 私は現実を受け入れて、
 自分に可能な範囲で、レコメンドを妥協します。
 
3.原作由来の上手さ、良き改変(ネタバレ避け)
 原作の意外性溢れる展開、巧みなカードの切り順を魅せる。
 この魅力の説明は、頑張ってみます。
 
 と言っても、私は原作未読で、
 鑑賞後、以下記事↓(ネタバレ)から原作との差異を知るのみ。   
【読書感想文】スティーヴン・キング『チャックの数奇な人生』原作を読んだ翌日に映画『サンキュー・チャック』を観に行ってみた
  若干、トリッキーな構成は踏襲。
  エピソードほぼ忠実。
  改変有り、全てテーマに即し効果的。
 
 
 流石、小説の王、テリング上手いね。
  現実はそれなりに苦く、小さい頃は夢多し、

  あの頃はメッセージが届いた。 
 進行方向逆の席から、車窓を眺めるように、
 不意に、思い出す事や人は居て、もう触れることは無い。
 そっとお別れ。
 
 誰が肯定してくれなくても、 
 せめて自分は、人生に感謝は伝えようと、
 邦題はダジャレで不人気のようですが、私は感慨深い。
 
 ベタに処理せず、さり気なく語りたいテーマを、
 こういう切り順で語るのかと、感心しきり。
 
 原作を拒否して、語りの芸が未熟なら、
 脚本家に任せろと指摘されてしまうのと対照的に、
 フラナガン監督は、
 原作を損ねることなく、忠実な映像で、感動を伝える。
 
 アメリカ映画でも、純粋なインディならではのウェルメイド。
 堪能しましょう。
 
 
 
4.ニュートン的決定論と寿命(ネタバレ避け)
 ちょっとだけ、脱線します。

  おじいさんは、天文学的計算してると、想像されます。
 
  ニュートン的決定論だよなと、聞いてました。

 太陽と地球、地球と月。
 一対ならば、関係性は明確な数式で表せるものの、
 対象が3つに増えた途端に、
  ランダム加減(エントロピー)は増大し、
  将来は予測不能へ。株価予想は難しい。
 
 気象予報士は、複雑系のメタファーでしょうね。
 太陽系の運行もまた、秩序保てるには寿命有り、生命の如し。
 葬儀とは、生まれてしまった因果律。
 法則は絶対で、諸行無常の響き。
 
 
 人間の脳はラプラス同様、因果を好むが、
 現実世界は確率論的だと聞く。 

  
  つい、違う世界線も有ったかと、思い出してしまう。
 
 プロの世界は残酷で、才能有りき。
 マイケル・ジャクソンに成れるのは、一握り。
 忠告を聞き入れ、路線変更し、現実解を得る。
 
 そんなこんなも、寿命尽きるまで。
 人間は、いずれ死ぬことだけは、抗いよう無い決定論。
 
 
 テーマに、マーク・ハミルのエピソードに、少し不思議。
 配合加減が絶妙だなぁと。ため息。
 
 
 
5.アクセプタンスと人生(ネタバレ避け)
 現実の受け入れ、
 ま、一番はいずれ死ぬって事ですかね。
 受容という単語を使うのには、意味が有るかなぁと。鑑賞中。

 
 お別れのときに、 
 グレートな生涯と、言ってあげられるかな。
 言ってあげましょう。それがアクセプタンス。
 
 私は、とりあえず、トロントの観客に感謝。

 インディは辛い、規定によりアカデミー対象外で、
 観客賞なくば、日本まで届かないか、と別の世界線を想像。
 
 
 
thank you for your everything.

いつものアメリカ映画らしからぬ、さり気なさ。
 
 
 
2026.05.14 04:00 現在
 一旦、2σの内側なら、レンジから20MAタッチと想定。
 そろそろ、インフレの悪影響に注目移ってしかるべし。
 と思うけど、所詮まだ戦局しだいかな。

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