映画「バリー・シール」感想  さらば宝石と言わない人の人生

丸山ゴンザレスのツイートに興味を惹かれ観る。


トム・クルーズのヒコーキ野郎っぷりは、やっぱり凄い、けどそれだけだと1500円くらいかな。
お話としては単調ではある。それもやむなしとも思った。
時代背景は変わるけど、ヤッてる仕事変わらないんだもん。
いつか引退を考えなきゃいけない仕事は特に、どこで転進計るかだね。
 
 
映画としての見どころは、まず飛行の撮影。
トム本人が全て操縦し、撮影スタッフは2人ばかり墜落ししてるとか。
CG頼みでは撮れない圧巻さである。

それから、時代変遷。
ジミー・カーター時代のイラン大使館に始まり、
パパ・ブッシュ副大統領が首謀者と言われるイラン・コントラ事件で終わる。
映画ではアーカンソー州知事の名前や、副大統領の息子の元空軍パイロットがチラと出てきて、
ゴンザレスさん曰く、
メディジンカルテル衰退後、麻薬の主戦場はメキシコに移り、
メキシコが荒れて、住めなくなった人々が国境を目指し、
今は壁を作るという件に繋がっていると。
 
携帯もネットもドローンも無い時代、
こういう風にローテクに仕事してたのねって、
クルマや電話や寂れた田舎町の感じとか、ディテールもイイ。

あとトム・クルーズらしい、ポップな仕上がり、重いテーマにも関わらず。
このテイストでゆこうという英断は成功してる。 
 
逆に音楽はどうだったかな、時代背景にこだわらず、
もっとラテンで陽氣な曲だけで押した方が、、

お話としては、どうしても単調なのがどうしても難点かな。
風景は移り変わっても自分の仕事は変わんないからねぇ。
Sクアドラントの住人はねぇ、理想はアレックス・ロドリゲスかなぁ。
引退後の人生設計って。
  
本人は生涯現役のつもりだったのだろうし、
資産運用にも、そこまで強い欲望も無かったのだろう。

CIAの仕事断るチャンスあったかな。
まあ、パナマとも仲いいんだし、
表に出せないカネはアメリカに置いとくことも無いんじゃない、
 
太く短い生き方選んだ人の伝記なんだから、それはそれでいいし、
そういう魅力ある人に描くことにも成功してるけど、 
 
 
「CIAのいい時代」(Byゴンザレス)はいつまで続くのか?
どっかでは自問してしまうね。オレなら、
ああでも、ずっと続くと思ったんだろうな、
まあ、コントラ事件が表面化するまでは、アメリカの裏庭でブイブイ言わしてたろうな。

国内では表向きの仕事、小規模な貨物空輸会社とか、体裁整えて、
必要以上のカネは国外で運用するしかないな。

引退してどこで暮せば安全かな。
ちょっと思い浮かばないな。
 
CIAに見染められたら、そこでオシマイかなぁ。
家族無しなら、充分なだけ稼いだら、顔変えて、他の国で暮らすとか、

城島健司と榎本喜八。
オレは後者はムリだから、前者を目指すしかないな。
と再確認した。 

 
 
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