幸福」カテゴリーアーカイブ

マックイーンに憧れて映画「パピヨン」は今もカッコいいけど、楽しく孤立の時代「無能の鷹」「路傍のフジイ」。闘ってるうちは囚われている、ただ捨てるが正解。「人生の勝者は捨てている」「エピクテトス」

”生きてるうちにスクリーンで観る最後のチャンス” と宇多丸師匠に言われて↑、即予約してしまった。 衝撃を受けたのは高校生の頃、ホームビデオの録画で観たきり。   スクリーンの中の彼は、 お変わりなく、カッコいい。  実話ベースというから、”小説より奇なり”とはいえ、 こんな超人をリアルに存在させられる役者は他に居なかった。 今は尚更居ない。 演技派の名優はこれからも発掘出来たとて、 スティーブ・マックイーンは不世出である。   自由を希 … 続きを読む

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小説「敵」で予習。堅物版「オール・ザット・ジャズ」か、林住期から遊行期への老いるショックを描く。アウト老に成れるかな。

「オール・ザット・ジャズ」をTVで観たのは、中3の頃と記憶している。 映像は凄かったけど、意味はピンと来なかった。 少年には”病”も”老”も”死”も実感が無く、ショックとは無縁。 今は、  血液検査の数値が悪かったり、  体の節々が痛かったり、  固有名詞が思い出せなかったり、 ”敵”の足音がヒタヒタと聞こえる齢になった。  酷評に血圧を上げるロイ・シャイダーと、  心臓をモチーフにして、別れを告げるラストは、 今も覚えている。 お達者 … 続きを読む

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地獄は何処にでも、現代の家族の肖像「どうすればよかったか?」「悩みのるつぼ」「親といるとなぜか苦しい」「動じないで生きる」「家系図カッター」

満室をかい潜る一列目の予約を取り、 ようやくテアトル新宿で観てきました。凄いね。 映像作品として世に残すことで、我と我が家族に決着を着ける。 その静かなる気概が胸に迫ります。 家族を記録するために、早い時期に職業を選び、 カメラという距離感と客観性を手に入れて、 殺しも殺されもせず、賢明に生き延びた。    大抵の人の感想は3層あるものと思われます。 ①映画作品としての感想や評価 ②藤野家のケースに観客として問いに答える ③我が事として … 続きを読む

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「ドリーム・シナリオ」問題は、老後の承認欲求なのか、SNS社会なのか? 「林住期」「ひとり老後を幸せに生きる」

齢五十にして、 仕事とも家族とも離れ、社会との距離を置く。 しがらみから解放され、自由に自分を生きる。 そんなリタイア生活を、古来インドでは林住期と呼ぶ。   ニコラス・ケイジは、これから林住期に入る。予定。 私生活でもいろいろあったし、しゃにむに仕事も選ばず働いた。 そして遂に借金も完済。 今は名声でも金でもなく、出たい脚本だけ選んで、 とうとう出演100作目の本作を節目として、引退を計画している。   興収はイマイチでも、概ね好評と … 続きを読む

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”努力を無駄にする” と ”無駄な努力”「あなたの性格がキャリアを台無しにする時」「自己愛性 理解と克服法」「子供がつまずかない教師の教え方 10の原理・原則」「自己愛から慈しみへ」

都知事選は現職の圧勝からの2位、3位の自滅炎上。 日経平均は4万2千円への新高値ブレイクと日銀為替介入。 個人的に痛い目に遭いながら、話題に事欠かない先週でした。   ”努力を無駄にする” と ”無駄な努力” は別ものであったと、気づきつつ、 その違いを調べ、失敗をこれからの人生に活かそうと試みる。 そんな今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。      2位でも3位では駄目な、1人を選ぶ都知事選に、 ヤル前から負けると分かっていて出 … 続きを読む

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NHKドキュメント「シン・仮面ライダー」 作品の評価と工程が理不尽かどうかは関係ない。

作品と作者の人格は別。 どんなに作品が素晴らしくても、作者を人間として尊敬するのは錯覚。 そんなことを、西原理恵子の毒親問題に関連して岡田斗司夫が言ってた。    そりゃおかしい、じゃあ批評なんかすんなよ。      制作の裏側のドキュメントで、作品の評価が変わるのも、 いわんや、 作品の評価によって、庵野監督がパワハラかどうかという判断が変わるというのも、 そもそもが適当過ぎないか?   私の前提として、 作品の批判の多くは的外れだと … 続きを読む

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”壊れているなら、なおさない” 現代日本映画最高峰「LOVE LIFE」と おそらく現代日本エンタメの正解「沈黙のパレード」

喪失からの回復がテーマに選ばれることも多い昨今。 真逆の狙いとアプローチが対照的な2作品鑑賞。   悲しみとの向き合い方が2作とも描かれ、どうしても比べてしまう。     宇多丸評では、現代日本映画最高峰「LOVE LIFE」とあり、 褒めすぎかと観に行ったらさにあらず。本当でした。 こういう映画が制作され、公開時にスクリーンで観れた幸運に感謝したい。 メーテレ攻めてる、そして成功させてるのだから見事。    その後、「沈黙のパレード」 … 続きを読む

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お金の使い方、リソースの活かし方 「この子は邪悪」「さかなのこ」

20日線は抜けましたが、3月末の高値で抵抗されて、 もう一度-2σまでタッチしそう。   そんな今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。 私はぼちぼちで、来週は安値で拾えたら買う気でいます。     今週は、 習熟度の差というのは、与えられたリソースの活かし方の差なのかと、 なんとも複雑な気持ちになりました。     テアトル系で、ロングランすべき作品。 平日の午後、そこそこの入で、劇場は温かい笑いに包まれてました。  「さかなのこ」 … 続きを読む

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清々しくお構いなしに生きる。「トップガン マーヴェリック」「流浪の月」ハリウッドの良いところ、邦画の良いところ。

働くとまだ、ストレスもあるようで、 水曜と休日は映画観て、サウナ入って、中華のルーティーン確立しつつあります。   流浪の月 目下、今年のマイナンバーワンです。  映像はこだわり素晴らしく、揺れながら顔面にとにかく寄る作家性。  李監督の粘着というか、フェティシズム爆発。オシャレなのに。  たぶん原作のセリフ活かしつつ、顔で演技しろと、  納得の表情が撮れるまで、妥協しない。  音楽も邪魔せず、押し付けず、オシャレな原摩利彦。    い … 続きを読む

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「ひらいて」に充たされる。首藤凛脚本・監督の高い志と完璧なキャスト。 成長物語にみせて幸福について。

「かそけきサンカヨウ」の欲求不満をすべて「ひらいて」で解消しました。 まあ、とにかくスッキリしましたよ。 人間の心理なんて、 そんなになんでもかんでも明確に言語化出来るもんじゃない。   綿矢りさ先生の原作では、もっと明確に心理も説明されるのですが、 この原作を映画化するために生きてきたという首藤凛監督。 説明セリフはできるだけ排除し、映像で表現しています。苦心のあとが伺われます。 撮影は今泉監督御用達の岩永洋。「サマーフィルムにのって … 続きを読む

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