月別アーカイブ: 2018年3月

「ハッピーエンド」初ハネケは、普通の人々の家族の肖像。前半で寝なければ興味深いです。(ネタバレ全開)

ジジイとお嬢が出会ってからは、終活がテーマになって、お話転がってスリリングなんですけど、 うーん、それまでがねえ、最近のハンターハンターみたいに進まない。 まとにかく、昔の橋本環奈ちゃんのような美少女で前半を乗り切りましょう。 幸せな終わりを得たければ、準備が肝心。備えあれば憂い無し。 そんな教訓でした。 後手後手な人ばかり出てきます。 SNSがどうの、移民がどうのって、表明的なこと、 近代以降の家族なんて、昔からこんなもんだと思います … 続きを読む

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「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」サリー・ホーキンス繋がりで観たが、画は凄い。

「シェイプ・オブ・ウォーター」から演技は鉄板。共演も達者だし。 個人的には画の方により惹かれました。 画がダメだと説得力ゼロになるところ監督は堂々と乗り切りってます。   ただ、現実には、旦那さんは、 モードさんと、彼女の絵にもっと理解深かったのじゃないかと。 難しいとこだけど、ドラマにし過ぎか、そこだけ気になりました。 ま、とにかく画が素晴らしいので、観てる間幸せな気分になれます。 約束すっぽかされて、たまたま観ました。拾い物です。 … 続きを読む

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「あなたの旅立ち、綴ります」コメディが表紙の自己啓発書。 良書ではあります。

シャリー・マクレーンってまだ現役なんだ、 しかも等身大の人物っぽい役柄。予告編で興味惹かれて見ることにしました。   ベタなシナリオ気にせず、素直に自己啓発受けるが、もっともお得かな。 それをシャリー・マクレーンがレクチャーするところに説得力あります。   いや、スピリチャルな方にいっちゃったけど、 蛭子さんのように正直な人がこの役には相応しいです。     自分にウソをつかず、リスクを取る決断をして、その結果を引き受ける。 失敗すると … 続きを読む

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「サニー32」最凶のアイドル映画。実話は佐世保より秋葉原。つまらない否定される方が面白い。

凶悪がモチーフのアイドル映画というアイデアを実現させた北原里英さんにまずは感謝。 それから、 アイドル(偶像)についての映画だということが読み取れない人は流石に、、楽しめない映画です。 それを踏まえて粗すぎって批判は当然と思うけど、ボクはお行儀のよい映画より楽しめたよ。 悪ふざけを楽しめる人ならオススメ。   白石監督だし、 秋元康アンチな意味ない批判は無視して評価補正すると、けっこう評判良いのも知ってた。 で、観て最初の感想は、    … 続きを読む

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「15時17分、パリ行き」事実に基づいたおはなしの最新版。イーストウッド監督の演出センスは異常。またもや宇多丸さんに感謝。

どんな実話が元で、演者の多くは本人が本人役で演じてる。 この点は押さえてから観に行って正解でした。 旅行のパートをどう受け取るかで、評価は二分するのも分かる。   私? テロに巻き込まれることもありうるって、のも含めて旅行あるあるだもの。 そのリアリティの提示は大賛成です。 このアイデアとこの実現。監督の異常な演出力の賜物でしょう。   いやー、凄いもの見させてもらいました。      「日本人にはテロなんて、」って狂信者に地下鉄に毒ガ … 続きを読む

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「シェイプ・オブ・ウォーター」圧倒的な表現力とロマンスに噛み合わない監督の資質。「スリービルボード」で決まり。純愛ならイタリアホモ映画の方が評判いい。

予告編見たときからストーリーは想像がつく、かつ脚本はダメそうな雰囲気。 それを補ってあまりある、圧倒的な映像。 はたして稀代の名作「スリービルボード」に比肩しうる作品足るのか? 汚ねーおっさんのケツがボカシとかどうでもいいよ。 問題は、性描写に関わるとこで、一番大事な半魚人との交配で逃げてること。 まあ、アマゾンは河だから淡水で塩なら海でとれろよとか、 そういう些細なツッコミでなく、描くものがヘタというのは致命的でう。      冒頭の … 続きを読む

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