WWOOFジャパンのリスクとその回避メモ

2015年10月末より2016年4月末まで、
私はWWOOFジャパンの制度を利用しました。
移住先のデータ収集の一環でした。もう利用することは無いでしょう。
 
以下、
私が感じるWWOOF制度の問題点を挙げると共に、
その対応策を記します。
これをもって、私のWWOOFの総括とします。
 
これからWWOOFerを検討されてる方は、転ばぬ先の杖として、
ぜひ一読ください。
 
なお、他の国での状況は未経験ですので、WWOOFジャパンに話題を限定します。
 
 
問題点は、
1.イヤなWWOOFホストは普通にいる。
 実体験だけでなく、他のWWOOFerからもそのような話を聞きます。
 他の国では知りませんが、日本ではそれが現実。
 
 労働の提供と、食住との交換は本来は対等な関係です。
 その自覚のないホストは普通にいます。
 
 そして、ホスト歴が長くなるほど、成功体験で歪む可能性は高い、
 勘違いを助長する部分が本質的にあります。
 
 ホストをやるのは大変なことです、
 最初は純粋な善意であっても、対価を無意識に求めている場合があります。
 それは、アルバイトや雇用の成果とは違う精神的報酬です。
  若い子の相手をしていて、親子のような錯覚に浸りたい。
  良いことをしてるという自己承認欲求を満たしたい。先輩風吹かしたい。
 
 労働力を確保するのに、WWOOFに依存するのは不安定過ぎます。
 そのようなビジネスモデルでは経営としてはダメです。
 では、何を求めてホストをするのでしょうか。
 
 労働以外のものをホストは求めています。基本は善意なのですが、
 「地獄への道は善意で敷き詰められている」という格言を覚えておきましょう。
 
 
2.WWOOFジャパン事務局が機能しないから、おかしなホストも当然いる。
 運営している事務局がダメです。ホストの質を維持することに機能していません。
 WWOOFジャパン事務局は口では綺麗ごとを言っても、
 実際は、ダメなホストを容認しています。
 また、そうでなければ、この制度は成り立たないようです。
  
 WWOOFerは5000円の年会費ですが、ホストは同額ではないようです。
 WWOOFジャパンにとって、ホストがお客さんなのです。
 公平な対応は望めません。
 
 食べログのように、率直な評価がサイト上でされるようになれば、
 状況は一変するかもしれませんが、
 それでは、ホストの成り手が居なくなるでしょう。
 
 佐賀での暴力ホストの件、事務局の回答を抜粋します。
 

 ウーファーさん側も、家族の一員としてホストの家の事情を考慮してあげなくてはならない、
 ということもご念頭に置いておいてください。
 なお、話し合いがうまくいかず、再度同じような状態になるということでしたら、
 すぐに地元警察にご通知を、そしてWWOOF ジャパンへもその経過をご連絡くださいますでしょうか。
 

 
 既に暴力行為があるのに、WWOOFerの身を案じる前に、
 「相手の事情を考慮」「もう一度話し合え」です。
 まずは逃げましょう、続くようなら通報をと、指示を与え、
 相談に乗るのが常識的な態度と思われますが、 
 事務局の常識とは違うようです。
 
 更に問い詰めたところ、
 

 ウーファーさんとホストさんが滞在中に生じたトラブルにつきましては、
 ご記載された通りご本人さんたちでのご対応になりますことをご理解ください。
 しかしながら、WWOOF ジャパンでは、XXXさんについての、
 WWOOFの状況、今回の経過、そのほかのウーファーとの関係性、
 また、WWOOFホストの適合性などについて、十分調査していきたいと存じます。
 

 という形式的回答しかなく、
 そちらの調査の過程をWWOOFerは確認できるのか、
 質問したところ、返信はありません。
 
 
3.対等でない不安定な関係。口約束以上の保障がない。
 全てが自己責任で、ホストのさじ加減しだい。関係が一方的である。
 
 WWOOFの現場では、食と住という生きる基本をホストに握られます。
 これはとても弱い。バイトなどお金での関係に比べ、極端に弱い立場です。
 責任の所在が曖昧です。
 WWOOFerに出来るのは、その場を去ることだけです。
 
 その上、事務局はお粗末で、かつホストの味方です。
 チェック機能は無いに等しい。
 トラブルがあっても、暴力行為レベルのトラブルがあっても、
 事務局は当事者間の問題と言うだけです。
 
 全ては自己責任で、一方的な弱い立場に身を投じる、
 WWOOFerには、その自覚が必要です。
 
 
私が考える回避策は、
0.最初から長期の計画は立てない。
 準備が何事も肝心。
 イヤなホストに当たる可能性を最初から織り込んでおく。
 帰りの飛行機のチケットなど、捨てる可能性は考慮に入れておきましょう。
 長期の計画は立てない方が無難です。
 
 ダメなら即撤退できるようでなければ、犠牲は大きくなります。
 
 長期の予定が狂い、その場を去る場合、
 他のWWOOFに連絡して移動することもありますが、
 
 最初は短期でしか、申し込まない。
 体験後、気心知れたホストなら改めて長期で申し込む。
 
 
1.基本は逃げる、その余地を常に確保しておくこと。
 それ以外に出来ることはない。その場で居直っても意味はない。
 被害を最小限に留めることは逃げることです。
 
 以下の点は現地についたら、それとなく確認しておきたい。
  夜、最寄りの街までゆく交通方法と終電などの時刻、
  最寄りの街での宿(ネットカフェでも何でも、一晩過ごせるところ。)、
  もしものとき逃げこむ、近所の家の位置。(交番でもよし)
 
 交通費や宿代など、突然の出費がありますが、
 その余裕を持って、WWOOFに取り掛かるべきです。
 
 労働力を提供して、精神的苦痛を受け取る。
 食と住の受領はそれに見合う対価でしょうか、
 それなら、働いてお金を得た方がマシです。
 
 
2.予め、こちらの意向を明確に伝える、ダメなら去ると伝える。
 現行のWWOOFジャパンの制度は、責任の所在が非常に曖昧です。
 曖昧なものを明確にする努力は必要です。
 事前にメッセージでのやり取りを残しておくべきです。
 
 受け入れを取り付けた後、メッセージで条件の確認して、
 それでゴネるようなら、止めた方が無難です。
 
 
3.ホストが約束違反なら、WWOOFerに責任はない、即去ること。
 ホストが困るのは自業自得です。それもまたホストの自己責任です。
 ホストがおかしいと感じたら、躊躇せず逃げましょう。
  
 可能な限り速やかに。善意や罪悪感で、ズルズル残るのは禁物です。
 それが被害を拡大し、お互いのためになりません。
 株でも見切り千両といいます。早めの損切りが賢明です。
 仮に引き止められても、毅然として、即去りましょう。
 そのためには、キチンと喧嘩しましょう。
 
 
WWOOFやる前に考えるべきこと、
1.その交流は面倒くさくないか? 自分はそれほど社交的か?
 こういう人と付き合うのは、お金を払ってでも避けたい。
 そう思ったことがあるなら、やめておいた方が無難です。
 
 人とのふれあいが好きで、社交性には自信がある。
 そういう人向きの制度です。
 
 また、責任感が強過ぎる人にもお勧めできません。
 そういう人は、職場で真面目に働いて、そのお金と休暇で旅してください。
 
 WWOOFerはいい加減なくらいで丁度いい。
 そうでなければ、行き詰まります。
 
 
2.ボラバイトや農泊などで代替可能でないか?
 他の選択肢から優先的に検討しましょう。
 その方が確実と思われます。
 
 バイトは労働です。法的に整備されています。
 お金による関係は、責任が伴います。明確にすることが可能です。
 体力に自信があり、お金をセーブしたいのなら、ボラバイトも選択肢です。
 事務局の対応も、WWOOFジャパンよりは親切ですし、法的責任もあります。
 
 食、住つきで、農家体験がしたい、一週間以内の短期でかつお金に余裕があれば、
 農泊をお勧めします。お金払って、有意義な体験をしてください。
 その方が安全です。責任の所在が明確です。嫌な思いをしなくて済みます。
 
 
3.資金と時間に充分な余裕はあるのか?
 イヤなホストに当たるリスクを織り込むためには、
 お金や時間に余裕を持っていなければいけません。
 
 WWOOFはカツカツの状態で行うことではない。
 むしろ、貧乏旅行の方が安上がりです。
 時間に余裕あるのは当然として、突然の出費もそんなに発生しない。
  
 善意は恐ろしいものです。
 善意は旅人として受け取るのが丁度いいですね。
 
 
以上 

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。
メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。





無料メルマガ インフォマグ


社会・経済ニュース ブログランキングへ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村
 

カテゴリー: メモ, 移住先を探して タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*