WWOOFジャパンがダメな理由と「真 善 美」。(ただし沖縄、与論島を除く)

「地獄への道は善意で敷き詰められている。」本土のWWOOF体験で実感。
人は弱い生き物だが、真と美のストッパーで、善という麻薬に溺れないよう。
安易に承認欲を満たすと、将来の崩壊を招き寄せる。
逆に「沖縄の綺麗な心」は自制をもたらしてると気付いた。
 
 
まだ、東京に居る間の更新です。
私は2015年晩秋より、WWOOFジャパンの制度を利用しました。
移住先のデータ収集の一環でした。もう利用することは無いでしょう。
 
兎に角、今年9月寒くなるまでは、会津山都で暮らそう。
とはいえ、そう決めることが出来たのは、ある意味WWOOFのお陰でもあります。
多くの反面教師と、何人かの素晴らしい出会いがありました。
 
特に、悪いデータは貴重です。
値千金。移住後も激しく有用な情報であり続けるだろう。
 
その内容をシェアします。
 
 
膨大な精神的苦痛に、ある程度の時間とお金。
そんな対価を払いリターンを得ました。私。
 
でも、複数もの人手掛けて経験する必要はない。
 
 
ヒトは衰えます。判断力は年々低下してゆきます。
強い経験が、私にも自制をもたらしますように。
 
 
 
私のWWOOF体験、列挙してみます。
2015.10-2016.01 与論島  地元  良
2016.01  与那国島 移住者  NG
2016.01-2016.02 石垣島  地元? 良
2016.02  波照間島 地元? 可
2016.03  やんばる 地元  優
2016.03  千葉成田 地元  NG
2016.04  佐賀武雄 地元  NG
2016.04  宮崎   移住者 NG
 
とまあ、こんな戦績です。
随分負けましたね。派手なノックアウトも多い。
 
 
秋田は友人への依頼、
会津山都は始めから移住の視察と体験でした、
その他、行政等を利用しての視察などありますが、
意味合い違いますので、
それらは、WWOOF体験とは別とカウントします。
 
 
で、
本土は全滅でした。良い記憶が残らないという意味で、
早急に立ち去るべきところです。私にとって。
(悪いデータなので、有効ではあるのですが)
 
沖縄でもホストがナイチャー(本土の人)の場合同様にダメ。
 
地元?は出身が他の島、
ホントは島ごとに微妙に違うのですが、まあ地元でいいでしょう。
 
波照間は環境としては素晴らしいのですが、
仕事をする上では、不安が残る面ありましたので可とします。
 
 
沖縄はサトウキビの文化圏。与論も文化的には沖縄同様です。
(以下、与論も含め「沖縄」と呼びます)
 
 
本土は、私には醜悪に感じられました、
しかし、ホストの人々はみな善意です。
 
では、「沖縄」の善意と何が違うのだろうか?
 
それが今回の総括への入り口でした。
 
 
 
地獄への道は善意で敷き詰められている。
善意は麻薬、自己承認欲求の麻薬。
 
かつて大阪で経験した、
一新塾という社会起業系のセミナーのこと思い出します。
講師の講師による講師のための3時間カラオケオンステージでした。
 
自己満足という言葉を、
これほど的確に表現したものを観たことはかつてない。
 
なるほと、「社会起業大学」の創立者が言っていた、
「人のため」は、安易に自己承認欲求を満たすとは、
このことか、恐ろしいものだ。
 
 
も一回書きます。
 
地獄への道は善意で敷き詰められている。
 
 
ああ、それで全て説明つくんだなぁ。
ニンゲンだもの。ニンゲンけだもの。
 
 
善と、真と、美は、
それぞれベクトルが違う、恐らく直交して次元が違う。xyz。縦横高さ。
 
善だけでは、正しくもなく、美しくもない。
 
単体で用いるには、あまりに危険なドラッグ。

そんな当たり前のことに改めて、気付いたものでした。
 
 
 
真は善と直交する。
この2つが別次元、世界が違うこと分かりやすいのは、
コルカタ、マザーテレサの死者の家でのボランティアでした。
 
正しいことと、善意は別もの。
ボランティアや旅人は責任ないもの、善意だけで充分だった。
 
 末期ガンのその老人は食事どころか流動食も苦痛で、
 薬と一緒に飲むことすら嫌がった。
 
 シスターは鼻をつまんで、口を開けさせ、
 フォアグラのように無理やり飲ませようとした。
 
 痩せ細った老人が首を振った瞬間に、ボクは抑えてた手を離した。
 顔面流動食だらけになって、ボクはシスターに怒られる。
  
 うーん、でもなんか忍びなくて、オレ責任無いし。
  
 シスターは隣人愛で無理やり飲ませているのではない。
 それが仕事で、仕事は責任が伴うものだから。
 彼の命を維持してあげるのが仕事だ、
 
 尊厳死という言葉も浮かぶけど、
 シスターが正しい。
 シスターは「正しい」。彼女には責任がある。
 
 正しいのはツライことだ、
 善意のような逃げ場がない。
 
 仕事だもの、善でなくてもするべきこともある。
 私利私欲というエクスキューズもなく、褒められもせず。
 
 
ま、それに耐えられないから、
山奥で社会性制限してペンションやったり、
ボランテティアに目覚めたりする人多数いるんだよ。
 
善は承認されやすいし。自分でもし易い。
 
厳しくないもの、地獄に続いていても仕方ない。
 
成田、佐賀、宮崎、彼らは善だったよ。
善意でなければ、ホストなんてやれない。
 
でもね、
これまで、何故そうなって、
今、この状況があって、
今後は、恐らくこうなる。
 
それはよく分かる。
相手にプライベート過ぎるので、書けないが、
自己の醜悪さに甘い分だけは、未来は天国よりは地獄に続いてる。
 
醜く、悪い。 美でも真でもない。
 
でも善だよ。
ボクは彼らを憎んでいるけど、憎んではいない。
 
北朝鮮な成田は、とても親切だったよ。
佐賀のDVオーガニックも、きち◯いペンションの宮崎も、善意に溢れてた。
 
ホストの経験が長いほど、感謝され、それを歓びとしてきたことだろう。
 
 
WWOOFerが、本当は苦痛なとき、
それでもホストのご機嫌取るか、その場を去るか二択だ。
 
まあ、山奥の夜中だったりするからなぁ。
金銭面の理由でWWOOFerを選んだ人も多いだろうし、
 
その方が生活に近いナマの情報が得られるから、なんて人はあまり居ない。
 
 
知らず知らずの内に、「善きことをしてる」という承認の快楽に溺れても、
ホントは責められない。
 
 
憎しみは二次感情なんだ。生きるって地獄。
承認欲という餓鬼道って、その認識に耐えられないだけだ。
 
 
 
美は真とも善とも直交する。
すぐ思い出すのは、「風立ちぬ」宮﨑駿。
 
空に憧れて、戦闘機作るのは、善でも真でもない。
ただただ、美しい。
誰も分からない。分からなくて構わない。
それが業というもの。
 
 
でも、今回はちょっと違う例を。
ネットカフェでは、「夕空のクライフイズム」最終回読んでた。

 
美しく敗れるのは恥ではない。
 
ああ、トータルフットボールの具現者に合掌。
 
 
今回、囲碁を教えるに当たって、意識したのはそれだ、
サッカーのヨハンに当たるのは、
将棋なら谷川浩司、囲碁なら大竹英雄。
 
大竹先生は、
ディープマインドがセドル先生に負けた一局を評して、
コンピュータは強いんだから、負けるときも下品な手を打っちゃいけないと、
苦言を呈していた。
 
私はホントはそんなに強くないので、分からないけど、
善い手、正しい手、美しい手はたぶん違う。
重なるときもあるけど、本来は別もの。
 
汚いけれども、勝つには正解なんて枚挙に暇がない。
たぶん、ベトナムに居てこころ安らぐのはそのせいだ。
 
 
読みの都合上、どうしても仕方ないとき以外は、
美しい形、美しい筋から選ぶようにした。
ま、おのれの能力の範囲でだが。
 
初心者にはまだ、形を見分ける判断力はついてないのだが、
美しい手というものがあること、
手段に美醜があること感じて欲しいと思った。
 
 
 
沖縄の綺麗な心。
ま、与論も含めてね。
 
結いなんて、言うけど、みんなバラバラに暮らしてる。
そのとおりだ。
 
でも、その方が綺麗なのかもよ。
今回、再評価となった。
 
本土の人って、社会性強い分、
ヒエラルキーの意識が強い、だから承認欲も強い。
 
その欲望は綺麗じゃないんだよ。
 
そして、
偉くなくても、なんくるないんだよ。
 
ユルくて、グダグダで、だらしなくても、
 
約束を守ってくれたのは、「沖縄」の方だ。
 
常に伝えてきた。
データを取るのが目的だと、
労働力を提供し、そのため食住を受け取る、
それは五分の交換だ本来は、
 
「沖縄」はヒエラルキーに頓着しなかった分、
フェアにプレイしてたんだ。
 
ま、石垣の人も出身はやんばるで、
やんばるが特別で、
それに与論が続くという図式なのかもしれないが、
 
 
醜悪な欲望はこの世に存在し、しばしばそれは、善と相性が良い。
 
これで、会津に落ち着いたら、
秋に出国するときには、またあの透明な海を見にゆこうかとも思う。

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