投稿者「sanpome」のアーカイブ

石井東吾の如き池松壮亮な「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」は「シン・仮面ライダー」へのアンサーとして。

火曜出かける用が出来て、聖地シネマロサで終了にギリ間に合いました。 スクリーンで卓越した身体表現を堪能。 「1%er」は「地獄でなぜ悪い」的な理由から、まだ観られません。 それ以外では、世界最高峰だと思ってます。 アクションは作り物。 リアルファイトじゃないと坂元監督は庵野秀明へ回答を投げます。 それ故に、工夫も配慮も必要だと言います。   私は池松壮亮の意味に気づけず、予習中に教わり、思い出しました。  そうだった、あの「地獄変」のよ … 続きを読む

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「大きな家」見逃さないで間に合って良かった。出演者への配慮とリスペクトで制作される作品もある。

押し付けがましいところ一切なく、映画一本を成立させた制作陣に、 感銘を受けました。ちょっと舐めてました。 斎藤工ってすげえんだなぁ。  4年前のイベントで関わることになった児童養護施設と関係を深める中で、  施設の日常を撮影し、施設内で上映することを思いついた。  そんな時「14歳の栞」を知り、この方式なら公開も可能と企画。  更に、自分より竹林監督の方が適任とオファーを出す。  遂に2024年12月劇場公開に至る。   なかなかの偉業 … 続きを読む

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「ロボットドリームズ」高評価なので劇場で観て正解。「空気人形」「幸福」

前回の続き。 逆に、クオリティも高いと予想され、劇場で観ても損はない可能性高いけど、 さほど興味を惹かれなかった2024年公開の新作も幾つかあります。 その中から、公開中が有り、早速観てきました。 ベタな感動故の大絶賛が非常に多く、当初敬遠していました。 オシャレなアニメのようだけど、「ルックバック」と同じパターンで、観客が渇愛気味の傾向あり。 まだ劇場に間に合ので、念の為、改めてyoutubeで評判を確認してみました。 すると、新たな … 続きを読む

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高評価だけど劇場で観ないで正解だった「ルックバック」「ホールドオーバーズ」「ゴールドボーイ」自分の”べき”の癖を自覚。

2024新作映画、世間で好評だったのを配信で観よう、相場も休みだし。 そう試みたところ、行かないで正解でした。 ”こういうのは好ましくない”と自分の傾向を再確認することになりました。 思うところをメモ。   「ルックバック」 アマプラで観ました。 理由は既に書いたのですが、 才能が無い(ついでにプロの資質も無い)人に対し、 才能発揮してる人が幻想を抱かせるのは罪作り。 一見優しいように見えて冷酷。 現実逃避で脳汁を出させて快楽を与える。 … 続きを読む

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正月映画に最適「侍タイムスリッパー」が、プロレスは殺し合いじゃない。「流血の魔術 最強の演技」「なぜ時代劇は滅びるのか」時代劇は伝統芸能じゃなく、エンタメとしてのビジネスモデルの問題

明けましておめでとうございます。 元日、去年話題のインディーズ作品を聖地シネマロサで観てきました。 評判に違わぬ面白さ。  現代の技術を使わない本物の殺陣と、  現代人に見えない江戸時代の主役の顔には、脱帽です。 手弁当とは思えない、また手弁当だからこそ、その両方の奇跡の融合でした。 でもまあ、 ”真剣”の問題をどう扱うかは、観る側次第だろうなぁ。 感想の前に、その問題を扱いたい。     私のスタンスは、 ”まあまあ、そこはオメコボシ … 続きを読む

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地獄は何処にでも、現代の家族の肖像「どうすればよかったか?」「悩みのるつぼ」「親といるとなぜか苦しい」「動じないで生きる」「家系図カッター」

満室をかい潜る一列目の予約を取り、 ようやくテアトル新宿で観てきました。凄いね。 映像作品として世に残すことで、我と我が家族に決着を着ける。 その静かなる気概が胸に迫ります。 家族を記録するために、早い時期に職業を選び、 カメラという距離感と客観性を手に入れて、 殺しも殺されもせず、賢明に生き延びた。    大抵の人の感想は3層あるものと思われます。 ①映画作品としての感想や評価 ②藤野家のケースに観客として問いに答える ③我が事として … 続きを読む

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「お坊さまと鉄砲」いかにも左翼映画人が飛びつきそうな浅薄な着地に寸止めで耐える良作。「未来王国ブータン」「ファスト&スロー」「疑う力の習慣術」

国民総幸福量とか、立憲君主制への移行とか、 このテーマでは、左翼映画人が薄っぺらい理想を語りそう。 いやいや、 ドルジ監督は現実をフラットに見つめる常識人で、 その視点が品質を支えている。 ファスト思考の人が嫌いな、答えは観る側に委ねる作りにも成っている。 作品として、ちゃんと面白い。   役者陣は現実に近いところで演じていると想像される。ごく自然。 何より撮影が素晴らしい。 てらいなく堂々とした画作りで、美しい山間の景色も堪能できる。 … 続きを読む

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コントラストとバランスの妙 映画「はたらく細胞」感動はギャップと多重性、 「名探偵津田」「永野に絶対来ないシゴト 株式会社yutori」 の物語である。「脳が読みたくなるストーリーの作り方」 単純なウソは滅び、 「悪意とこだわりの演出術」「山口めろん」 複雑なホントが栄える。

水曜の夜、近場で娯楽大作の日本映画↓を観た。評判の良さに惹かれて。 なるほど、評判に違わぬ出来栄え。 ファミリー向けで特に、お父さん、お母さん、大抵の中高年は観た方が良い。 これが日本でコンスタントに出来たら、ハリウッド崩壊までありそう。 日本映画は、ようやく実写映画化の成功のコツを掴んだのではないか。 娯楽大作でも。   「進撃の巨人」が大底だった。思えば長き道程。 あれは町ヴァーさんが勝手に始めた物語だったが、  「ジョジョ」「ハガ … 続きを読む

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一番大事なことは誰も語らない「星野君の二塁打」 ルールとは、如何なるものか? 世の中は偽物の専門家ばかり。

「どうすればよかったか?」満室過ぎて、観に行けません。 そんな今日この頃、こんな動画↓に出会った。 さすが今浪さん。賢くて指導者としても優秀だな。 道徳の時間で似たような話があった気がする。 ただ、私の記憶だと。  ・監督がサイン無視を咎めるとこで終わってた。   当時既にヤバい部分はカット済だった。  ・授業で先生が生徒に議論させていたことは、   ”指示を守るべきケース、自分で判断すべきケース”の別。   ”規則を守ること”ではなか … 続きを読む

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専門家(を名乗る人)でもダメなアドバイスは数多く存在する。映画「どうすればよかったか?」の予習と回答。岡田斗司夫「悩みのるつぼ」

昔、宇多丸師匠が批判していた。 学生が撮った短編映画を堤幸彦監督が手直しするという企画。 たしか、  その演出は相変わらず奇を衒ったものばかりで、  むしろ劣化してるし、後付の演出が寒い。クドい。 ラジオスターはマシンガントーク全開でご立腹。 そんなんで客は喜ばない。いい加減、勘違いやめろ!と。 更に、TVドラマ「Trick」で当てた映画監督の演出への批判は続く、、  そんな、ぼんやりとした記憶が蘇る。 自己満足なのか、客目線での計算な … 続きを読む

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