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「書評、映画評など」カテゴリーアーカイブ
「ドリーム・シナリオ」問題は、老後の承認欲求なのか、SNS社会なのか? 「林住期」「ひとり老後を幸せに生きる」
齢五十にして、 仕事とも家族とも離れ、社会との距離を置く。 しがらみから解放され、自由に自分を生きる。 そんなリタイア生活を、古来インドでは林住期と呼ぶ。 ニコラス・ケイジは、これから林住期に入る。予定。 私生活でもいろいろあったし、しゃにむに仕事も選ばず働いた。 そして遂に借金も完済。 今は名声でも金でもなく、出たい脚本だけ選んで、 とうとう出演100作目の本作を節目として、引退を計画している。 興収はイマイチでも、概ね好評と … 続きを読む
「宇宙探索編集部」こういう映画を発見して褒めないと。
アジア各所の映画祭で評判を呼び、 ついに去年10月、日本でも公開された。が、 私は発見することが出来ず、見逃してしまった。 今回、再度上映の運びとなり、幸運にも観るチャンスに恵まれました。 これが卒業制作だというのは驚きです。 中国で表現の自由は、まだまだ大変なイメージですが、 人口も多いので、こういう才能も生まれるのでしょうか。 アマプラなどでも有料で視聴可能でした。 凄いことなのに、あまり話題になってない。 映画系yout … 続きを読む
売れるが正義「室井慎次」(観てないけど)。クリエータは趣味が丁度いい「変身」。しみじみと聴く「スタイリッシュ・ウーマン」 参考「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」
フジの映画化に負け無し。凄いね。 今回の「室井慎次」も前後編併せて40億円程度の興収を見込むらしい。 「ミステリと言う勿れ」からTVドラマからの映画化は百発百中。 良いものが売れるんじゃない。売れる商品が良いんだ。 勝った奴が強い。それが正義。 将来の無いTV本体には注ぐ労力を制限して、 利益の出せるところでは、きっちりと勝つ。 なんてスマートなんだ。 企画力、マーケティング力の勝利。 一見、時代の遺物のように見える組織には、 … 続きを読む
イメージで与えられた情報はイメージとして処理出来ないと。「ルート29」「神田川のふたり」「他人の顔」マニュアル人間という適者生存、「即断即決 脳の作り方」「英語は右脳で学べ」「売れる販売員とダメ販売員の習慣」
世間の評価を聞いて、映画「ルート29」が気になり観てきた。 クオリティは良きでした。 ビジネスとしては、惨敗のようです。 うーん、そもそも大規模でヤル内容じゃないし、 「こちらあみ子」の監督主演コンビで、テアトルの配給なら、 綾瀬はるか主演と言えども、ドメジャーな大衆娯楽にはならんだろ。 営業サイドの思惑は不可解です。 不可解といえば、 いやあ今でも、斎藤元&新知事については、 内部通報者の処遇を第三者に委ねず、保護せず辞職に追 … 続きを読む
なぜ「ルックバック」は”オレの物語だ”と自称クリエータ達を勘違いさせることが出来たのか? インサイトや認知バイアスを利用したマーケティングとしてストーリーを考える。
前回の続き。 なぜ自称レベルの人達を共感させ感動させてしまうのか? 残酷な現実を突きつける物語であるにも関わらず。 私の感情は置いておいて、 その理由を考察してゆくと、マーケティングの技術として説明できるかも。 そんな仮説を立てると、 「ルックバック」と「リズと青い鳥」の違い。 ヒットの差をもたらした ”違いを産み出す違い” に思い至った。 キーワードはインサイトと確証バイアス。 マーケティングに利用される人間心理である。 顧客の … 続きを読む
「ルックバック」自称クリエーターの自己投影はなぜ不快なのか?
前回の続き、「ルックバック」の感想を拾っていた。 映像表現を褒めるもの、音楽含め原作よりベタな演出に否定的な人、は一旦置いて。 絶賛系は概ね3種類に分類することにした。 1.ベタな分かりやすい感動 2.自称クリエーターの良いとこ取り 3.現実直視の感慨 1が無ければ、 内容が素晴らしくても「リズと青い鳥」のように爆死しかねない。 世界は残酷だが、そういうものだと受容する。 お涙頂戴とは言い過ぎだけど、 他者承認、友情 … 続きを読む
権威性と他者承認について、「無能の鷹」センス良い”おバカの勝利”の王道コメディ。「ルックバック」配信で観たら意外と安かった。感動した人は”断愛(承認)”が必要じゃね?「リズと青い鳥」「専門家はウソをつく」「影響力の武器」「眼力」
見逃してスクリーンでは観ていない、私は。 アマプラで配信開始と知り早速鑑賞。どうしても雑に鑑賞。 部屋でPCの画面だと、没入が弱くなってしまった。 トランプ後の値動きも気になってしまった。 それはさておき、 ちょっとモヤっとする。あんがい安い。感動が。 作品自体が評価されるのは好ましいことと思う。けれど、 え、承認欲を原動力にして創作活動してるの? ちょっとは恥じらえよ。 これ手放しで絶賛して、クリエータを自称する。そこに躊躇は無 … 続きを読む
なぜ「ジョーカー2」は面白くないのか? ストーリー構造で読み解く。「Save the catの法則」「脳が読みたくなるストーリーの書き方」「ファイト・クラブ」「ワルプルギスの廻天」
”思ってたんと違う! ファンへの裏切り” という酷評に対して、 ”それも制作側の意図のうち。” という用意された反駁を超えて、 ”一本の映画として単純に面白くない。” ”ミュージカルでも構わないが、そのクオリティが低い。” という冷静な反応も出て、評価が定まりそうな「ジョーカー2」。 「天国の門」「ワン・フロム・ザ・ハート」のような破壊力を伴う、 ハリウッドの再編が、これから始まるでしょうか、 配信の時代になって、 古いもの … 続きを読む
「芸人アーサー伝」がタイトルだったらよかったのに。酷評するほどは悪くない、むしろ良作な「ジョーカー2」だけど、、 <ネタバレ全開>
前回予習し、IMAXで観てきました。 アステアは当然として、 トニー谷を出したのは、我ながらナイスでした。 (息子を誘拐され、素顔の父親の姿をTVで晒して、絶頂から凋落した。) ミュージカルは欠点はあるものの総合的には、及第点以上あげていいと思いますよ。 ワーナーはじめいろんな介入もあって気を使いまくって調整した、 監督の労はねぎらってあげたいです。 まあ、その結果バランス悪いですけどね。中途半端で。 続編がミュージカルなのは、続 … 続きを読む
「ジョーカー2」の予習としての「バンド・ワゴン」復習 <ネタバレあり>
続編が不評らしい。酷評の嵐だそうだ。 擁護派は、”観客が分からない”からと指摘するが、 ちょっと様相が違うみたい。 前回も、「君たちはどう生きるか」の流動食好きな客に触れてしまったが、 それと「ジョーカー2」への不満は趣が違うように見える。 また、作品のモチーフに「バンド・ワゴン」を用いてる。らしい。 ミュージカルシーンがふんだん。 映画館にゆく前に、自宅で「バンド・ワゴン」を復習した。アマプラで観れる。 まだ続編は観て … 続きを読む