書評、映画評など」カテゴリーアーカイブ

終戦80年企画「ジョニーは戦場へ行った」反戦がテーマか? 現実の恐怖は何か? 延命治療vs尊厳死「平穏死できる人、できない人」

折角の8月なので、記念の映画を観ようと探したところ、 手近なのは気乗りぜず、角川の企画を選ぶ。 「野火」は原作からして、エリートの観念的な作り話で、お話にならないと却下。 本作も、”実話を基に”とは言い難いが、反戦映画の名作として誉れ高い。 果たして反戦映画と呼んでいいのか? という懸念(後述)もあれど、 折角の機会なので鑑賞。小さいスクリーンを選んでしまった。        凄い映画でした。 世間の評では、本作を”戦争の悲惨さを訴える … 続きを読む

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難度高い「 アイム・スティル・ヒア」物語に関係なく、いつも笑顔で。自分を犠牲者にも迫害者にも救済者にも、しないポジティブ心理学を知る「人間関係逆転の法則」

原題は英語でもないのに、なんでこんなタイトルなのだろうか? 広報のヤル気を疑ってしまう。  米アカデミー賞で評価され、巡り巡って日本で漸くシブい配給が実現したから。 と、正解を予想。 ↑この配給の予告編が、作品の内容を一番良く伝えている、と今は思う。(後述)     微妙な褒め方しかされていない様子。作品の質がアレだとしても、  鬼滅の猛威が吹き荒れる夏休みならではの、逆に希少な体験かも、と予約。 南米の映画は、なかなか掛らない。   … 続きを読む

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青春映画「水の中で深呼吸」はオシャレなアート系か、竿姉妹のキラキラ若草物語か? 男前な長女に惚れてまう「ハーバード・ビジネス・レビュー 儀式の効果」

予告編↑でセンスありそうに感じた。かつ主演の顔がいい。 何とも言えない高校生の実存を感じさせる。    暫くタイミングが合わず、  日本のインディーも観てないし、オシャレ青春ものもご無沙汰。 ならばと、中央寄りの席を予約。上映時間74分。       予想とは若干違ったかな。 個人的には、これはこれで楽しめました。疑問も残りましたけどね。 映像は、  美しく、誤魔化し無し。素材を殺さない。   演者がちゃんと泳ぎ、水泳部の体つきしてる。 … 続きを読む

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緊張MAXのあるある「入国審査」スペイン新鋭の鑑賞はソロスの恩恵。竹中平蔵嫌いだった左翼は何処でグローバリズムに乗っ取られたのか?「ジョージ・ソロスにUSAIDの裏金が流れていた」

実感が無いと退屈するタイプの映画↑と想像。世間の評を見ても、やはり。 ま、私は楽しめるだろう。 スペイン新進気鋭の低予算インディーズとは貴重。 ところが、 何故か大手松竹が配給する。 しかも、 日本版の公式サイトには、 リベラル系のお馴染みの方々による、トランプ政権の不法移民政策への批判が並ぶ。 いくらなんでも、強引が過ぎねえか。 メキシコの壁に殺到する人達は、そもそも飛行機に乗らない。 ここは、丸山ゴンザレスとか高野秀行にコメント取る … 続きを読む

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タルコフスキーの睡魔「アンドレイ・ルブリョフ」はシャガール&フェリーニ&黒澤明。「ロシアの思考回路」マインドコントロールは古今東西「スピリチュアルと妄言の精神防衛テクニック」

リベンジマッチを挑むことにしました。負けっぱなしも悔しいので。 休憩無しの3時間で、「惑星ソラリス」より退屈そう。モノクロだし。 いやいや、本作の方がスペクタクルだし、密室の宇宙船よりお金掛かってそう。 ワンチャンいけるかもと、出口に近い席を選びました。        やっぱりウトウトしてしまいました。 ”タタールのくびき”付近の歴史↓は予習していったものの、 13世紀前半に始まったモンゴルのルーシ侵攻とそれにつづくモンゴル人(モンゴル … 続きを読む

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狂気のパラパラアニメーション「JUNK WORLD」、密度100%の手弁当をアンカリングで褒めます「思い通りに人を動かすヤバい話し方」。脳がバグる話術と洗脳のテクニック事例:千原せいじ&罵倒系コンサル「ガスライティング 30分でわかる隠された心理操作」

手弁当系は最近ハズレばかり引いくので、本作敬遠していました。 が、ロングランは続いている。 21:30スタートの回が唯一とは言え。宇多丸師匠も激推しだったし、 世間の評価も高いようだし、と前作観ず、予備知識も無しで、 水曜の夜外出しました。        スクリーンで凄いものを観たのは間違いない。  手弁当の悪いところは無く、  情熱の限りありったけが純度100%に濃縮されていました。 兎に角、 ミッチチミの密度で隙が全くない完成度。も … 続きを読む

カテゴリー: 不動産投資, 書評、映画評など, 業者さんとの関係 | コメントする

捏造の差別に感動する側でいいの?か問われる映画「砂の器」。日本映画末期と橋本忍の終焉「鬼畜」は好きなのに。松本清張リスペクト「短編小説のレシピ」「岡嶋二人盛衰記」「或る「小倉日記」伝」

ずっと避けてきた映画↑なのですが、名作と言われ、 映画館で観る折角のチャンスですからね。   橋本忍以外ぼほ同じ座組の「鬼畜」↓は好きだし。。 参議院選投票の次いでに映画館まで足を運ぶ。       避けてきて正解でした。 如何に音楽と映像が素晴らしくても、 感動させようと、仕掛ける技に掛かって上げられない。 ”日本の失われ行く原風景”をスクリーンで鑑賞する満足は、味わっているのですが、 ”その手は桑名の焼き蛤”的な、泣かせの隙だらけな … 続きを読む

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当たり屋どもへのアンサー「おい、太宰」。デ・パルマばりのカメラ、ヒッチコック「ロープ」の本歌取り。太宰はセルフプロデュースの賜物、顧客はファンだけに全力「渡部いずみ社長(南米の鳥)の経営論」。文章の魅力「津軽」

宇多丸師匠はじめ「スオミの話をしよう」を酷評の諸氏は、本作↑にダンマリ。 それはあんまりと義憤に駆られ劇場へ。 奇しくも芥川賞発表の日であった。    今年は、酒癖の悪い加害側の映画も観たな。 太宰治のこと、最低限の知識は当然と必要とされ、 ワンカット映画「ロープ」↓を観ておくと会話が弾むはず。 さらに、 ドローンのカメラワークに、想像力は要りそう。       結果、大変面白く堪能しました。 映画監督三谷幸喜は、これでいいよ。これがい … 続きを読む

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睡魔に負け、尿意に耐える「惑星ソラリス」は、「火の鳥」読んでりゃいいような気もする。難解を分解「理解する技術」。

寝てしまったら、それもやむなし。 スクリーンで観るチャンスはもう無いかもしれないし。 無謀は承知。玉砕は覚悟の上で、早稲田松竹へ。 2本立てか、、どうしよう。        確かに、 映画ファンなら、一生一度は観ておいて損は無い。 劇場鑑賞も、チャンスあらばトライする価値は有る。 が、 熱狂的に持ち上げるには至らず、 長尺のメロドラマが辛ければ、日本人なら手塚治虫の「火の鳥」で充分かも。      ほぼ満席でしたから身動きも取れず、暗闇 … 続きを読む

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宮崎駿の正当な後継「中国奇譚」これから長編やるなら原作次第かな。

サービスウィークだったのと、限定公開と知り、チャンスは逃せないと予約。   本作は、  上海美術映画製作所プロデュース。  2023年に配信され、中国国内で大いに評判を呼ぶ。  全8話中4話が今回、日本で映画として限定公開される。 上海美術映画製作所は、  中国アニメの老舗。国営放送的でもあり、  伝統的で健全なコンテンツには定評があった。  しかし、アニメが世界的なエンタメ産業化してゆく中で、振るわず。  1984年に、   高畑勲と … 続きを読む

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