月別アーカイブ: 2025年7月

タルコフスキーの睡魔「アンドレイ・ルブリョフ」はシャガール&フェリーニ&黒澤明。「ロシアの思考回路」マインドコントロールは古今東西「スピリチュアルと妄言の精神防衛テクニック」

リベンジマッチを挑むことにしました。負けっぱなしも悔しいので。 休憩無しの3時間で、「惑星ソラリス」より退屈そう。モノクロだし。 いやいや、本作の方がスペクタクルだし、密室の宇宙船よりお金掛かってそう。 ワンチャンいけるかもと、出口に近い席を選びました。        やっぱりウトウトしてしまいました。 ”タタールのくびき”付近の歴史↓は予習していったものの、 13世紀前半に始まったモンゴルのルーシ侵攻とそれにつづくモンゴル人(モンゴル … 続きを読む

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狂気のパラパラアニメーション「JUNK WORLD」、密度100%の手弁当をアンカリングで褒めます「思い通りに人を動かすヤバい話し方」。脳がバグる話術と洗脳のテクニック事例:千原せいじ&罵倒系コンサル「ガスライティング 30分でわかる隠された心理操作」

手弁当系は最近ハズレばかり引いくので、本作敬遠していました。 が、ロングランは続いている。 21:30スタートの回が唯一とは言え。宇多丸師匠も激推しだったし、 世間の評価も高いようだし、と前作観ず、予備知識も無しで、 水曜の夜外出しました。        スクリーンで凄いものを観たのは間違いない。  手弁当の悪いところは無く、  情熱の限りありったけが純度100%に濃縮されていました。 兎に角、 ミッチチミの密度で隙が全くない完成度。も … 続きを読む

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捏造の差別に感動する側でいいの?か問われる映画「砂の器」。日本映画末期と橋本忍の終焉「鬼畜」は好きなのに。松本清張リスペクト「短編小説のレシピ」「岡嶋二人盛衰記」「或る「小倉日記」伝」

ずっと避けてきた映画↑なのですが、名作と言われ、 映画館で観る折角のチャンスですからね。   橋本忍以外ぼほ同じ座組の「鬼畜」↓は好きだし。。 参議院選投票の次いでに映画館まで足を運ぶ。       避けてきて正解でした。 如何に音楽と映像が素晴らしくても、 感動させようと、仕掛ける技に掛かって上げられない。 ”日本の失われ行く原風景”をスクリーンで鑑賞する満足は、味わっているのですが、 ”その手は桑名の焼き蛤”的な、泣かせの隙だらけな … 続きを読む

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当たり屋どもへのアンサー「おい、太宰」。デ・パルマばりのカメラ、ヒッチコック「ロープ」の本歌取り。太宰はセルフプロデュースの賜物、顧客はファンだけに全力「渡部いずみ社長(南米の鳥)の経営論」。文章の魅力「津軽」

宇多丸師匠はじめ「スオミの話をしよう」を酷評の諸氏は、本作↑にダンマリ。 それはあんまりと義憤に駆られ劇場へ。 奇しくも芥川賞発表の日であった。    今年は、酒癖の悪い加害側の映画も観たな。 太宰治のこと、最低限の知識は当然と必要とされ、 ワンカット映画「ロープ」↓を観ておくと会話が弾むはず。 さらに、 ドローンのカメラワークに、想像力は要りそう。       結果、大変面白く堪能しました。 映画監督三谷幸喜は、これでいいよ。これがい … 続きを読む

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睡魔に負け、尿意に耐える「惑星ソラリス」は、「火の鳥」読んでりゃいいような気もする。難解を分解「理解する技術」。

寝てしまったら、それもやむなし。 スクリーンで観るチャンスはもう無いかもしれないし。 無謀は承知。玉砕は覚悟の上で、早稲田松竹へ。 2本立てか、、どうしよう。        確かに、 映画ファンなら、一生一度は観ておいて損は無い。 劇場鑑賞も、チャンスあらばトライする価値は有る。 が、 熱狂的に持ち上げるには至らず、 長尺のメロドラマが辛ければ、日本人なら手塚治虫の「火の鳥」で充分かも。      ほぼ満席でしたから身動きも取れず、暗闇 … 続きを読む

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宮崎駿の正当な後継「中国奇譚」これから長編やるなら原作次第かな。

サービスウィークだったのと、限定公開と知り、チャンスは逃せないと予約。   本作は、  上海美術映画製作所プロデュース。  2023年に配信され、中国国内で大いに評判を呼ぶ。  全8話中4話が今回、日本で映画として限定公開される。 上海美術映画製作所は、  中国アニメの老舗。国営放送的でもあり、  伝統的で健全なコンテンツには定評があった。  しかし、アニメが世界的なエンタメ産業化してゆく中で、振るわず。  1984年に、   高畑勲と … 続きを読む

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天晴れ黄金期の日本映画「切腹」テリングかくあるべし!!「ストーリーの解剖学」「感情から書く脚本術」、他の選択肢を潰さなければ観客は説得できない「伝え方の教科書」。ヴィスコンティに負けたのはアクションが(真剣でも)「椿三十郎」程でないから。

早稲田松竹ラスト1本の金曜日の回が、たぶん一生のうち、 時代劇の金字塔をスクリーンで観る、文字通りラストチャンス。 酉の刻の頃、窓口に千円札差し出しました。 三島由紀夫にも大いに影響与えたそうです。       まあとにかく、ストーリーテリングが凄い!!!  時代劇だけど、実はチャンバラじゃなく法廷劇。 仲代達矢vs三國連太郎 で流れるようなセリフ。声が良いわー。 実際に撮影時、舞台出身vs映画出身でバチバチにヤり合ったという。 チャン … 続きを読む

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快作「でっちあげ」は日本映画の良心で、「怪物」の嫌悪感を解消。マニピュレータが悪役と見抜くべし「他人をコントロールせずにはいられない人」。原作者の福田ますみ著「ポリコレの正体」源流はフランクフルト学派

「怪物」鑑賞の無念を晴らそうとファーストデーの夕方の回を予約。 基となる実話のことは知っていた。 ウィキペディア「福岡市「教師によるいじめ」事件」は確認済。 2年ほど前、事件の概要を知った。 やはりキッカケは映画で、  一生縁がないと思っていた坂元裕二脚本作を観にゆくと決めて、  坂本龍一の美しい旋律を聞きながら、  今後もヒット作は連発するだろうけど、彼の脚本を私が好きになることはあるまい。 あの時は、そんな思いを残し映画館を後にした … 続きを読む

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