「バード ここから羽ばたく」容赦無きアンドレア・アーノルドの才能! UK発、映画の伝統と音楽の自主


冒頭から才能が凄い。ちょっと他に居ない。
  
そのうえ、
ヘビーなのは間違いない。たぶん安いハッピーエンドにしない。
ドキュメンタリータッチだから手ブレ全開。
 
映画館で観るのは疲れる。体力が要る。
  
 
公開時は、辛過ぎる内容に耐えられなさそう、と見送った。
それに、
 ブリティッシュのポストパンクとか、よく判らないし。
 「Coldplay」あたりが懐メロなのは、かろうじて分かるけど、、

 それすら、世代じゃない。
 

でも、稀少なチャンスなので、
スクリーンで、この才能を堪能しておきたい。と早稲田松竹へ。
 

 《 鑑賞 》
 
 
メチャクチャ疲れました。
映像を目で追うのも、内容に耐えるのも。
 
映像音楽演技、全て容赦なく圧倒的でした。
クスノキの番人」観た後なので、
真逆なもの潜在的に求めたのだろうな。
偽物の希望や感動は欲しくないんでしょうね。
日本の情緒にちょっと反感覚えたり。

でも、絶望だけで生きられるほど強くもないし、
これはこれでキツイ。
 
 
 
映像は、

 ハンディの手ブレに、縦長のスマフォなのに、
 まったく隙の無いセンス。
 それと展開が上手い、リズム感が凡百とはレベチなのだろうな。
 本当に走っている。疾走感にも本物と偽物の別が有り、
 ランティモスは、お金掛けても、逆立ちしても及ばないや。
 一発でバシっと決める切れの良さ。
 
 音楽に依存し過ぎという非難もあるのだけど、
 大抵は、「ジョーカー2」方式採用しても、
 映像がここまでノらない。ついて来ない。一体感は無い。
 才能を才能として愛でよう。
 疲れるけど。
 
 
 
音楽は、クールなんは文句無しで、
でも、
現在UKの貧困層の若者向けのジャンルについて、
私は不案内で分かりません。

本作では、Burialというアーチストがメインらしい。
音楽と16mmフィルムで魔法を紡ぐ少女の成長譚『バード ここから羽ばたく』

ベイリーの内面に寄り添うのは、エレクトロニック・ミュージックの鬼才ブリアルによる楽曲だ。
彼にとって初の映画音楽となるこのサウンドトラックは、町のノイズやベイリーの呼吸音などと混じり合いながら流れ、
空虚感や、記憶を手繰り寄せるような温もりを感じさせていく。


 ああ、本作に通底するリズム。
 ダブステップって、ヤツっすか。

一般的に、密度が低く、三連符やシンコペーションを用いたリズムパターンと、
サブベースの周波数帯が張り出していることに特徴づけられる。


 四つ打ちに慣れた日本人には新鮮でした。

 カンヌのコンペで賞撮るには、
 ストーリーが、もうちょっと濃くないと難しいだろうな。
 だけど、インディなままセンス魅せてくれる方が貴重。
  
 
 
UKは日本と情緒が違うのね、
ちょっと、「万引き家族」と比べてしまう。

やっぱり、日本だったら、
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最貧の子供の地獄を描いても、ラストは情緒で、希望を描いてしまう。
 
希望は無いけど、生きて往かねば感は、UKならでは。
ホーリーカウ」の予告で、

ケン・ローチになぞられていたけど、それは違う。
フランスの田舎は、もっと伝統的で保守的で牧歌的だ。
 
こっち↓と、勘違いしている。

 音楽は健在っぽいけど。
 エコとか、あんまり、、普通そうで食指動かなかった。
 
ま、兎にも角にも、
イギリスの格差社会を描いて、圧倒的な才能。
 子供が子供作ってしまい、賽の河原の繰り返し。
 主人公も、
 成長というより、
 子供が産める体に成ってしまった。 
 
  飛び立ちかねつ、鳥にしあらねば。。

 ドライに平然と描く。
 此処に希望は無いけど、生きてゆかねば。
 
ロンドンのイーストエンドが足立区だと思えば、

ケント州って茨城県くらいかと想像して観てた。

親は親で無軌道で、自分のことで精一杯。
逃げたいけど、逃げ場は無かった。ただ耐えるだけ。
殺伐とした空気は日本のコンテンツには無い情緒かな。
オール・グリーンズ」と比較してしまった。

 無駄に善人に描きたがるきらいが、、
 いちいち言い訳が多いし。
 
ま、古今東西、
身も蓋も無い絶望だけを描くのは辛すぎるから、
希望というファンタジーをちょっと混ぜる。
希望は感情の借金なのに。

私は、本作、 
日本とは違う情緒を堪能しました。
しんどいですけどね。
 
 
 
ああ、あと、演技については、

有名どころばかり、褒められる傾向にあるようですが、
無名もリアルで素晴らしい。
撮り方も上手いし。
 
当たり前とは言え、
 怒鳴ったり、喚いたりしても、
 それが説明じゃないんだよな。
ああ、演技というより演出の問題かな。
 
要求のハードルが高い処には、ちゃんと、
それに応える役者起用してるってことだろう。
オファーが通るのも、予算より才能。
 
  
おカネより才能。
久しぶりの体験でした。
今は、
 才能あれば、映画よりも配信に向かうだろうし、
 ブレイクしても、大手に飲まれていってしまいガチ。
2026年の新作では、手放しで才能愛でる体験は未だ。 

とにかく疲れたけど、圧倒的才能を堪能。
 
 
 
”slay”って、日本語の”ヤバい”みたいな使い方ですかね。
容赦無い感は伝わる。

今回の戦争結果、AI特需来たら、人類らしい進化の極み。
膨大なデータ収集してるらしい。
 
 
 
2026.03.07 現在
 衆議院選前の水準は耐えられるか必死の抵抗線。
 ですが、
 -2σのバンドウォークしそう。
 タンカーが往来するまでは厳しそう。
 弾切れは、そう遠く無いと想像される。
 
 エプで市場大荒れもあるかと眺めていたら、
 それどころではなくなって、
 どちらもイスラエル関係で、陰謀論を疑ってしまう。 
 
 それはさておき、
 アゼルバイジャンの小学校へ、イランはドローン攻撃の ”何故”
 この疑問をスルーする連中は全て、エセ解説と断定している。
 今、のんびり中国の話題で喜んでる手合もビジネス保守。 
  イスラム研究家が軍事を語っても、
  軍人がシーア派の政治システムの解説しても、
 全て門外漢。
 
 大将の首取って満足しないんだから、
 前回叶わなかった、無力化は最低限ゴールにしてるだろう。
 それは ”解説” 無用で分かること。

 独裁システムの辛いのは、任期が無いこと。
 指導者が劣化した時に代えられないと仕組みごと滅ぶもの。
 封じ込めるだけで、内戦になっても誰も助けなさそう。
 
 それを希望と呼ぶかどうかは、まちまち。

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