三部作最後は折角だから、ファーストデイ朝イチの回を予約。
中スクリーン、傾斜良い箱のグランドシネマサンシャインにて。
やや距離を取って後方中央に陣取る。
それでも、疲れるだろうけれど、
あの狂った映像を味わうには絶好の位置と選んだ。
一作目「唐傘」は映画館で視聴、二作目はスルー。
本作でラスボスと対峙することは確定と思うが、
それ以上は予習せずGO。
《 開演 》
※なるべくネタバレ避けますが、若干ご容赦。
きれいに畳んで、良い着地。オールスター大団円でした。
「エンドゲーム」や「ノーウェイホーム」のような。
一作目は、作り手も手探りで、微妙なバランスと観てましたが、(後述)
三作目ともなれば、手慣れたものですね。
割と大きめの芝居。
(まあ、この映像では繊細なことしてもね)
推理劇はそこそこに、怒涛の展開。
(思い残すこと無いように、描きたい放題)
緩急というか、箸休めも欲しい処だが、
ノンストップで着地。
疲れましたが、私は拍手です。
アニメは、志だけでは、、というケースも多い中。
思い起こせば、ハードな船出で、
よくぞ此処まで到達したものです。見事。
まあ、難を挙げれば、
劇中の現代パートと過去回想パートは、
区別が付きにくいけれど、、
前作で前フリ充分なのか、
別に難しくはないのか、
(分かりにくいと思うんだが)
出来れば、色味か絵柄を分けて、変化欲しいかな。
それから、
現代の価値観で、歴史を処理するのは、嫌いなのですが、
ま、それは個人の趣味趣向でしょうか。
逆に史実に極めて忠実な点は好感です。(後述)
で、
世間の評は、概ね好評のようです。
公開初日から間もないので、既存のファン中心みたいです。
予備知識無しのド新規顧客は、どうなりますかね。
スクリーンで動く、この映像を鑑賞するだけでも、
初体験なら尚更、新鮮だとは思うものです。
前作から上乗せ狙える好スタートらしく、
商業的にも大成功ではないでしょうか。
しかも、このビジネスモデルでは、初でしょう。(後述)
素晴らしいシンデレラ・ストーリー。
それでは、以下個別に。
1.足し算ミチミチ「唐傘」からの引き算
2.行き届いた音響
3.神話、水蛇、平面の絵
4.カメラぶん回し
5.ツインエンジンのNetflix提携
6.史実を大切にしている(若干ネタバレ)
1.足し算ミチミチ「唐傘」からの引き算
神谷浩史曰く、ミチミチの足し算!
情熱は凄いけど、、
足すのは誰でも出来るから、
何処を省略出来るかが、プロの芸じゃないかなぁ。
思い入れ強すぎて、バランス崩していると判断していた。
第三者的視点の、脚本の専門家を登用して、
スッキリと見せる工夫した方が、いいんじゃないかなぁ。
これじゃ、アマチュアの演出と。
二作目からは、脚本家も演出家も別途起用が決まってるようなので、
やり過ぎは制御され、改善されそうだけど、
このままじゃ遭難してしまうよ。と観ていた。
その後、
「火鼠」はスッキリと纏まったストーリーラインらしく、
好評を博したと聞いた。
ただ、
あの映像は、一度観れば充分かとも思ってスルー。
更に時は流れて、ラスボス登場の本作。
ノンストップの90分。お話は停滞しない。
映像は相変わらず凄いが、
一本調子でメリハリが弱い点は気になるものの、
きれいに着地。
この三部作を引き延ばすのは、やり過ぎで、
過去回想パートの魅せ方を工夫する余地は有るだろうけど、
この尺で正解と観ていた。
第三者視点で、ストーリーを整理してくれる脚本の専門家が居て、
引き算が有効に機能した。
必要な人材見誤って、爆死してしまうアニメ思い浮かぶ昨今。
バランス保てて、ホントに良かったね。
2.行き届いた音響
和のテイストでありながら、アップテンポも自在でした。
有能を揃えたんだなぁ。
メリハリを付ける役は、ほぼ全面的に劇伴が担っている。
映像は過剰なので、
音楽まで過剰では、観客は疲弊し過ぎてしまう。
邪魔にはならず、緩急をわきまえ、
神経細やかな配慮に敬服しました。
作画については、前2作で明かされているので、
今回は音響について、公開してくれた。
専門家に良き任せ方している。情報格差無い意思統一。
やはり、映画館で聴きたい作品。
3.神話、水蛇、平面の絵
映像については、百聞は一見に如かずですが、
絵巻物というテクスチャは本作でも健在で、
日本画の平面的な描き方が意識されてます。
だだし、それだけでなく、
神話で、水に蛇なので、
題材が、エジプト、インドを連想させるもの、
本作では特に多いと感じました。
それから、
現代アートの日本画といえば村上隆も彷彿としました。
エジプト味
インド味
村上隆(日本画)味
西洋絵画とは違うところに、オリジンを求めますが、
デザインと構図は、浮世絵でも卓越してますものね。
本作は、存分に伝統の威力発揮していました。
4.カメラぶん回し
あの平面の絵を3Dでカメラ旋回させるのですから、
脳がバグります。
最初からコンテ切ってるのでしょうね。恐ろしい。
前作からカメラワークについて、若干公開されてますが、
和紙の質感残しながら、あのぶん回しは狂気としか言い様が無い。
5.ツインエンジンのNetflix提携
興収は一作目2.2億、二作目14億超、
本作は更なる上乗せを伺う、20億を目指す勢い。
自社配給で、この結果は大きい。
TWIN ENGINEはワンストップ。自ら創り、自ら届ける
アニメビジネスに関わる全ての工程を自社グループで行う、ワンストップのアニメーションカンパニーです。
スタジオが作る高品質なフィルムを中心に据えて、全世界に向けた企画、制作、宣伝、販売など全ての工程を自社グループで担っています。
旧来の製作委員会モデルから脱却し、世界配信に重きを置いたビジネス戦略を描いており、
主にNetflixやPrime Video、Crunchyroll、bilibiliといった動画配信サービスと組んで作品をワールドワイドに発信。
一方、
Netflixの日本アニメは、これまで、結果今ひとつの印象。
ところが、
本シリーズと同じくTWIN ENGINEでヒットを飛ばす。
絵に描いたようなWin-Winでしょう。
このビジネスモデルの成功は、クリエータの狂気の結晶。
日本の映画産業ガーとか、アニメ業界ガーとか、憂う暇あるなら、
プペル続編の絵本を先に作るよ。映画の前に。
戦略家にクリエータの才能無い証拠。目を覚せよ西野は。
閑話休題。
本作は、クリエータの勝利という本当の神話。
舞台版でのファン拡大も大きいと思われますが、
ドリーマーな志からのシンデレラ・ストーリー。
6.史実を大切にしている(若干ネタバレ)
現代の価値観在りきで、歴史を判断するの嫌いです。
が、それは私の好みの範疇と許容し、
お話の都合で、史実を歪めるのは、拒絶します。
本作は、細密にリサーチしたことも窺わせます。
大奥の発端は春日局で、
そこから150年後なら、文化文政あたり。
田沼意次の時代で、家斉の頃でしょうか、
大奥のシステムを最大限駆使し、
政略結婚により一橋家の命脈を保った。
ハプスブルク家みたいに。
フジテレビ版大奥(2016) 沢尻エリカ主演
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の頃か。
その前では、吉宗による大奥縮小で、
その後では、もう幕末の足音。
過去回想:家光 → 現代:家斉 と本作観ます。
・春日局
家光の出生が怪しい。
御台所が精神を病む。
乳母の春日局が実権を握る。
踏襲している。
・第11代’オットセイ将軍’家斉
世継ぎ謎の死で、お鉢が回る。
結果、田沼意次と一橋家が権力掌握。
機械のように子作りに励む。
正妻に世継ぎは育たなかった。
本作は、寄せているかも知れない。
そういう処で、誠実さを感じ、なんとも好ましい。
荒唐無稽に見えて、史実に忠実。
須らく、斯く在って欲しいものです。
初見用の動画↓観て、興味惹かれるものあるなら、
ストーリーは気にせず、
狂気と情熱の映像に、神経行き届いた音響を90分、
折角だから映画館での鑑賞、お奨めです。
情報ミチミチで疲れますけどね。
夢はエモーション。眼の前の奇跡。
国外でも、受けるとイイね。
2026.06.02 09:30現在
ここが天井か、まだ分からない。
レバノン情勢次第となったのか?
あるいは、日銀の利上げ予測。
転換の可能性充分とは思うけれど、上昇ならついてゆく。
