「あなたの旅立ち、綴ります」コメディが表紙の自己啓発書。 良書ではあります。

シャリー・マクレーンってまだ現役なんだ、
しかも等身大の人物っぽい役柄。予告編で興味惹かれて見ることにしました。
 
ベタなシナリオ気にせず、素直に自己啓発受けるが、もっともお得かな。
それをシャリー・マクレーンがレクチャーするところに説得力あります。
 
いや、スピリチャルな方にいっちゃったけど、
蛭子さんのように正直な人がこの役には相応しいです。
 
 
自分にウソをつかず、リスクを取る決断をして、その結果を引き受ける。
失敗するときは、ちゃんと失敗して、そこから学びましょう。
 
「嫌われる勇気」とかにも、書いてありそうな、典型的なそのままの自己啓発です。
 自己啓発は気持ち悪いとこあるし、ダメなのもいっぱいあるんですけど、

これは良書にいれても、いいと思う。
自分の訃報を書いてみるって、自己啓発でよく言われる手法ですよね。
  
 
 
傲慢なばあさんだけれども、嘘つきではない。だから下品じゃない。
言葉遣いや立ち振舞いじゃなく、毅然としたのも。

それは、顔のシワをまったく隠さないシャリー・マクレーンだからこそのアテ書き。

インテグリティって言うんですかね、
そこの一貫性が、この映画を心地よいものにしてますよね。
見事です。
 
偏屈な老人が人とのふれあいを通して、良い人になってく話にしなかったところがイイ。

とがったところは何もない、ハートフルなコメディなのに、
ありきたりな、いい話にしなかったところがイイ。

で、シャリー・マクレーンらしい自己啓発にしたんですから、それでもう充分でした。
 
 
ワタクシ事ですが。
最近、ずっと試験受けてるような気がしてます。
 
お金にならないかもしれないが、進みたい方向と合致する仕事探してみて、
合致しない提案いただいたときに断ることできるか、
逆に未経験なジャンルだったりするので、望むものは断られたりします。
(株の勉強は継続してて、それに活きる技術探してます)
 

「ただ、お金と時間を交換するだけじゃ、意味ないしなぁー」元の木阿弥。
とは思いながらも、
思うように進まないと、心がブレます。
望むようにはマッチング進まないこともあります。
  
  
そんなときに、
「良い1日なんて意味ない、有意義な1日を」って、

いろんな対立もあっただろう大女優さんに諭されました。

自己啓発書一冊分の価値ってことでいいじゃないですか。
映像、音声込みで、レクチャー受ける方が活字追うだけより定着率高いですから。
 
 
 
で、映画について、 
ベタな脚本について、 
トマトソースとか孤独の説明し過ぎだし、
DJに採用されるとことか、
丁度いい黒人の女の子見つけるとか、
 
ベタ過ぎるという批判はごもっともです。
他の二人はちょっと御大の前で、遠慮し過ぎかとも思いました。
 
まあ、気になる人は気になると想像しますが、
そこは見どころじゃないから、
ワタクシはどーでもヨシとカウントしませんでした。
 
 
古いものについて、背景に練り込もうとしてる。
新聞社と広告とか、とても分かりやすい。未来なさそうな感じで、

オールディズなラジオ番組は、生き延びられそうな雰囲気。
デジタルでない特色が生存の理由になりそう。
 
折角だから、
テレビとか映画という、古いメディアも登場させて欲しかったですねぇ。
 
ゴールデンでJCの広告とか流れたりするのは枠埋まんないのか?
映画は、
わざわざ映画館に足運ばせる通信技術でないところに、
生存の理由があるのかな。
実験的な作品も、映画の方が成立してる気がするけど。
 
そこだけは、脚本頑張って、新聞社の広告に留めないで、
練り込んで欲しかったけどな。

まあ、どうでもいいですけど。

主人公がただ、裏切られたり、乗っ取られたりというだけじゃない、
一線から退く理由は欲しかったですかね。
 
リタイアの理由がただの裏切りなら、
別のことで何か活動するくらいのバイタリティは持ってる人物に描かれてるもの。
 
 
 
ま、そんなことは、あまり関係ないですね。
関係ないことで、一点だけ。みんな褒めてくれなそうなとこ、褒めます。
 
 
母と娘描かれますが、アン・ヘッシュさんここぞという役
それぞれ問題を母と娘の問題抱えた、三世代のロードムービーっぽい成り行きなのですが、
 
絶縁状態の娘、アン・ヘッシュ絶妙です。

 
シャリーマクレーンは自分がダメな母親だと思っていたという間違った自分への理解を知るシーン。
 
娘さんは成功してかつ、幸せな家族も居る。
良いところは吸収し、悪いところは反面教師としたのでしょう。

良き母親ではなかったが、有意義な母親だったのですね。
  
子供をダメにするだけの親になるのは簡単なのに、
仲悪くても、有益な親というのは、立派な成果です。
 
傲慢だけど、毒が無いって立派なことだな。
妬みやコンプレックスや他人の不幸を悦ぶようなところが無い。
 
理性的で、何事も客観視できる精神的にも大人な女性を、
アン・ヘッシュ見事に体現してます。
 
シャリー・マクレーンもさることながら、 
アン・ヘッシュという壮絶っぽい人生も、垣間見る思いがします。

なんかすげえ人。
いろんなもん克服して、その結果、いろんなもん掴んだんだろうなぁ。
いろんなことあるのでしょうけど、もうちょっと映画で観てみたいです。
 
良い人生とは単純には言えないかもしれないけど、
有意義な人生は、選択可能って、いい自己啓発ですね。
 
 
 
最後の言葉は、どうしても擁護しきれない点を。
映画のシメなんだから、そこはもうちょっと頑張ろうよ。
 
シャリー・マクレーンの人生がオーバーラップするように、
いいシメの言葉でシメろよ。
 
そこはタモリをお手本に、脚本頑張ってくれよ。

この醜い世界で、終始小気味いい人で、
ワタクシ達を魅了してくれましたよ。

もしかしたら、まだ何本か出てくれるかもしれませんが。

 
 
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