書評「どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術」

尊敬できない人から学ぶのは難しい。(反面教師としてでなく)
最近そう思うことあり、この本読んでみました。
正論が書いてあります。残念なのは、一般論ばかりで実例に乏しいこと。
どんな「バカな上司」に悩まされたか、は実例があるのですが、
では、どうやってその「下でも成長できる」を実践したのか、が無い。
それでも、内容には概ね賛成、一部、それだけでは不十分。
 

「サラリーマンにとって上司はお客様」と著者は説きます。
残念ながらそれは真理。
実際は外に顧客という存在があったとしても、
上司の査定しだいで給料決まりますからね。上司満足度がすべてってことでしょう。
斎藤一人さんとかも、そんなこと言ってますね。
 
 
著者は何回か転職して、キャリアアップ実現した人なんだろ。
だったら、
その中で自分をいかに成長させたのか、
転職のタイミングをどう判断したのか、
 
もっと実例があってもいいもんだと思うよ。
唯一実例らしきは、

銀行員時代、
口座獲得の成績上げろと怒鳴るけど、
営業のこと何も分からない上司の元で、
 
開業医の奥様を優良顧客として獲得していったクダリ。
イケメンだったのかな。
そこに特化して、販路を広げていった。
マダムのネットワークもあるんだろうね。

ニッチな商圏でナンバーワンになれ、ってランチェスター戦略。
 
 
上司に期待せず、
上司が無能なことと、自分の営業成績は独立した問題として、
自分の営業スキルを開花させた。

ここだけかな。あとは一般論過ぎて、
正論だけど実例を示さないと説得力ないなぁ。
 
 
まあ、成長できるかどうかと、上司の能力とあんまり関係ないのは、そうだと思う。
ただその会社にいつまで居るべきなのかは、また別の問題で、
転職繰り返して、階段駆け上がった人が、そこに触れないのは、ちょっとねぇ。
キャリアパスあっての成長戦略なんだから。
 
 
20代に向けて書いたってあるけど、
経験の乏しくて、ダメな上司に悩んでる人にとっては、
この正論だけでは、ちょっと辛いと思うよ。

ただ、それ以上の年代なら、自分のキャリア振り返るキッカケにはなるかな。
 
経営は壊れてても、優良な上司はいた。しかし経営がダメでは終わる会社。
会社も上司もダメでも、エンジニアスキル伸ばすにはそれは関係ない会社。
安定だけが取り柄だが、上司の無能さを利用してプロジェクト進めた会社。
 
オレもそんな時代もあったなって、思い出した。
 
経営が壊れててはね。同じ時間をいつまで過ごすべきか、
その判断力だけは、常に問われるもの。サラリーマンなら。
世間知らずな若者に、
会社というものとの距離感を教えてくれたんだなぁ。
 
ITの場合、スキルを伸ばす為に社内に何かを求める必要はなかった。
ま、そういう業界を選んだってことなんだけど、
会社も上司も全然ダメだったけど、ずっと居るわけじゃないし不満も無かった。
辞めるべきタイミングで辞められたのも幸運だったな。 
 
大企業の子会社でマネージメントの実態は経験した中でも最悪だった。
どうせ何も分からない人達相手だったから、
部長にだけ話通して、プロジェクト進めた。
悪い意味で昭和な職場で、悪習をどう利用できるか考えてたなぁ。
 
 
サラリーマンは投入する時間に対するリターンが、
どうも見合わない気がしてて、その道は捨てることになったんだけど。
 
最初にキャリアパスあっての成長戦略だから、その点で、この本は不満。

上司にNoと言っても始まらないので、とにかく成果を出すこと。
それは正論なんだけど、
成果に応じたリターンが無いと上手く機能しないと思うよ。それ。
外資がそれに成功して、日本はそうじゃないから競争力無いっていうなら、
報酬の体系とかも変えないと無理じゃないのかな。
 
 
逆に言うと、与えらた枠組みを疑わず、その枠の中で最善を尽くせるってことが、
著者の最大の能力かもしれないなぁ。 
彼ほど高い能力でもなく、頑張り屋さんでもない場合、
その特性はマイナスに作用する危険もあるけど、
 
ま、能力って何事もそんなもんだよね。
 
 
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