舛添都知事に見る、減点法と民主主義のコスト <評価経済>

いわゆる「民主主義」は減点法の人気投票。日本の大統領型なら尚更。
有能でクリーンなら、もっと自分の想い実現できる仕事選ぶだろう。
「いいね」型のソーシャル発達しないと、「民主主義」のコストは下がらない。

そんなにいい人に知事になってもらいたいなら、
褒めるとこも明確にしないと無理。
貶す一方では、
税金の無駄コスト負担し続けるしかないだろうな。
それが「民主主義」ってもんかな。

これで、次はもっとダメで機能不全に陥ったら、
誰かが安定させるかな、2年後くらいに。
その保証はないけれど、

この仕組みは、そこまで含めてワンセット。
コスト掛かり過ぎなのか、必要な経費なのか、よく分からないけど、
「いいね」を付ける仕組みないと、コスト下がらないだろうなぁ。

次の人も二年くらいしか持たないんじゃない。
引きずり下ろすことはできても、
良い人材を育てることは、我々の社会は苦手だ。ボクも苦手だ。
悪いこと(がバレたら)叩くが、良い政策実行しても褒められない。

目の前に巨大な利権がある最中に、知名度ないと当選できない。
有能なら利権に切り込んでしまう。足引っ張られるだろう。

これで有能でクリーンな人に知事になってもらうの無理。
今の仕組みでは、
よっぽどダメな知事の後でないと落ち着かないだろう。

青島幸男  → 石原慎太郎
民主党政権 → 自公第二次安倍政権

内容はいろいろ意見分かれるだろうけど、
機能不全に陥った後、安定した時代がしばし続く。
安定のエンジンは「より悪くない方」という消去法だ。
アベノミクスとか政策ではない。

そんな歴史の繰り返しじゃないかな。
鈴木都政の長期安定の後、青島さん選んで、
それから石原さんに交代してしばし落ち着く。

まあ、今はオリンピック控えてるから、より利権に翻弄される。

都議会とも中央とも調整できて、実務能力もあり、
資金的にも基盤があって、(無いと叩けば埃でるし)
知名度もあって当選する人。

でないと安定しないだろう。居るのかよそんな人。
そんな大物政治家がいたとしても、今、都知事やりたがらない。

青島さんのときくらいに機能不全になってから、
その次、オリンピック少し前に、誰か出るかもしれない。

前回はオール泡沫候補と呼ばれたが、
まだ、ダウントレンド終わらないと思う。勘だけど。

猪瀬さん、辞めさせない方が良かったんじゃないかな。って当時思った。
舛添さん、続投の方が結果マシそうな気が、今回もしてる。
公費返金と、今後のガイドラインで縛りは必要だけど。

有権者の選ぶ側の責任って話もあるけど、
有権者はいい人材育てられないのが、より深刻だなぁって。

SNSの「いいね」のようにプラスを評価する仕組みがないと、、
褒めてやらねば人は育たず。

功もあった舛添都政を評価する、ハイコストな仕組みが嫌いだから。
「マスゾエ政治」の功罪、都民に残したものとは
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00327840.html

高騰していた会場の整備費については、2014年11月、舛添知事は「既存施設の活用で、新設会場数を絞り込むことで、全体として、おおむね2,000億円程度の整備費圧縮が可能になる見込み」と述べていた。
バスケットやバドミントンなど、3会場の建設中止を表明し、およそ2,000億円の費用削減を掲げた。
また、メイン会場となる新国立競技場をめぐっては、東京都に、500億円の費用負担を求めてきた下村前文部科学相に対し、舛添知事は「大臣を責めるわけじゃありません。これを機会に申し上げておきたいのは、500億円もの税金を払えと都民に言う以上、きちんとした根拠がないと」と述べていた。
都民の税金から出すだけの明確な根拠がないと反論。
整備費用が高すぎるとして、ザハ氏のデザインを撤回するきっかけを作った。

「およそ2,000億円の費用削減」ここは忘れないで評価しておこうよ。
この後どうなるか分からないけど。

SNSののようにプラスを評価する仕組みがあれば、
ボクはこの点は「いいね」を押す。

引きずり下ろすのは世論で低コストで出来て、
政策推すときは人を選ぶ投票しかない高コスト。

もうちょっと、低コストで推す方の仕組みがないとなぁ。
足を引っ張ることだけ得意になる。

反対するのは有能で、賛成するのは無能、
ビジョンやプランを策定するのはもっと無能、
自分達がそんな有権者によりなってゆく。

評価的には「嫌われた」ことが致命傷。
ここで、猪瀬さんの意見はタイムリーなので貼っとく。

徳洲会の件は是々非々だろうけど、

1.炎上したら、それで決まり。
2.辞めるのも舛添さんの意思では決められない。
自公も不信任案出してからでないと、辞意も表明できない。

こういうところは、選挙って評価経済社会そのものだなぁ。

石原さんとの比較もタイムリーなので貼っとく。
舛添より酷かった石原慎太郎都知事時代の贅沢三昧、登庁も週3日!
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0509/ltr_160509_7456204490.html

石原氏が都知事に就任してからの19回の海外出張のうち、資料が入手できた15回だけで、総経費が2億4千万を超えていた。たとえば、06年5月からのロンドン・マン島出張では、本来の目的であるはずの五輪の調査は実質約1時間半にもかかわらず、マン島でのオートバイレース見物などをして3600万円もの経費をかけていたという。

この再燃した豪華外遊問題に加え、石原氏が自分の四男のプロジェクトに都の税金を億単位もつぎ込むなど、身内を重用したことも問題視された。そして、湯水のように使っていた交際費についても、裁判で一部が「違法」と認定され、09年に石原氏の敗訴が確定している。

「サン毎」は04年1月25日号で石原氏の「勤務実態」についても追及しているのだが、入手した公文書によれば、石原氏の”出勤”は週平均でわずか3日程度。また、公用車の運転日誌によれば、登庁日も自宅を出るのはだいたい午前10〜11時ごろだったという。

企業の相談役でも石原氏よりは”出勤”しているのでは?と思えるサボりっぷりだが、しかも問題は、知事日程表にしばしば登場する「庁外」なる文言だ。これは、知事の動向を職員たちが把握していない日を指す。つまり”動静不明”なわけだが、これが資料に記された1年間7カ月の期間で、なんと110日も数えられたという。

倫理については世論が公平に裁いてくれるならそれでいい、
今更付け足すこともない。が、
ワタクシ気になるのは、記事にもあるように、
違いをもたらす違いだ。

権力基盤、マスコミとの関係、都職員に恐れられる、、etc。
だけど、それより、
石原さん会見上手かったよね。
MXで中継始まったのもそのころじゃないかな。

記者の態度って世間から反感買ってるから、
彼らに強気な態度は世間の溜飲も下がっただろうし、
敵も作ったけど、世間の感情を味方につけるのも上手かったよ。

で、今回の会見は致命的失敗だったね。
「対応次第で辞めずに済んだ」 批判拡大させた舛添都知事の“上から目線”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160615-00000008-wordleaf-pol

「13日にすべて出し切るべきでしたが、情報の出し方が中途半端に終わりました」と石川さん。本来ならば、説明を尽くし、反省点を挙げ、記者からの質問に答えるとともに、償いの方法を示す必要があった。

この償いの中身は、世間の想像を超えねばならないという。「13日の段階で『無報酬で働く』と言っていれば、皆さん驚いたはずです。この他、公用車の廃止や、疑惑の金額に相当するお金の寄付など。それくらいの意気込みを示して一からやり直すと言っていたら、反省の気持ちが伝わったのではないでしょうか」。辞職の少し前に無報酬を打ち出したが、石川さんは「遅いっ」と一蹴した。

ベッキーの件でも触れましたが、
あっちゃんの謝罪会見理論ですね。

1.迅速
2.正直
3.自ら罰する
4.いずれ復帰の意思を示す

まあ、最初に1から3クリア出来て、
継続言ってれば75点を取る可能性はあった。

しかも、味方のはずの弁護士が、燃料投下するし。
舛添会見、弁護士の逆ギレという「落とし穴」
http://agora-web.jp/archives/2019616.html

前回の記者会見で一時的にキレっぷりが復活する気配があったものの、さすがに今回ばかりは全体的にしおらしくしておりました。し・か・し、肝心要の「第三者」である弁護士の佐々木善三・ヤメ検弁護士のキレっぷりが半端なかったっす。

こりゃもうダメです。自滅です。

ああ、他人を褒めるのワタクシ達はドンドン下手になってゆく。
もっといい人ブレインにつけろよと思う反面、
この社会でこの仕組で生きるのだもの、
閉塞するのは自業自得な税金のようなもの。

まあ、褒める機能を訓練しないといけないなと、たまには思った訳です。

評価以外の視点を列挙。
舛添さんは、嫌われて自滅した。私の結論です。

右からは韓国の学校の件、
左からは他の疑惑そらしの陰謀と、
取り沙汰する向きもあるようですが、

私はそれらには与しません。
建設的な印象持てないし、論理構成にも疑問。

ここまでの炎上はスッパ抜きだけでは出来ない。
東京五輪は他に比べても影響力大きすぎ。

自民都議連にも、都職員にも嫌われるのが最初のはず、
傀儡のはずの舛添さんやる気だして、試合会場とかで衝突してたもの。
まあ、感情的にも周囲に嫌われただろうし、

で、会見で墓穴でしょ。
往生際悪いのは、もう自分に権限無いから。

建設的なのは、意外といっては失礼だけど高橋洋一先生。
「ザル法」が問題に? 舛添要一都知事が刑事責任を問われない理由とは
http://news.livedoor.com/article/detail/11651670/

政治資金の使途については、同法ではほとんど何も書かれていない。政治資金の運用方法として、金融機関への預貯金、国債証券、地方債証券の取得などに限定されており、株式運用等を行うことは禁止されている。それに、資金管理団体による不動産の取得等の制限があるくらいだ。不動産や株式に使うのはまずいが、逆にいえば、それ以外には何に使ってもいいともいえる。

まあ、政治資金だけでなく、公費流用の規制もだろうけど、
舛添憎しの人は、少しは怒りの矛先を制度改革に向けたらどうか。

いずれネットで簡易に政策ごとに選べるようになるかもしれないけど、
大阪都構想やイギリスのEU離脱なんかはまだレアケースで、
今は人を選ぶ仕組みだもの。
このままじゃ、人気投票のコストに耐え切れない気もして。

とりあえず、個人的な対策は、

褒める能力アップさせよう、

また、
評価経済社会は強力で諸刃の剣だから、
自給自足でリスク分散も頑張ろう。

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。


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