今の国政が55年体制回帰だから、たぶん二大政党制は永遠に来ない。 <経済動向>

今日は参議院選の日なので、タイムリーなネタで、
今回の結果はわかりませんが、大枠では今、55年体制に回帰しようとしています。
歴史を振り返れば、選挙の結果を鑑みれば、今後の経済動向も予測つくかも。
 
 
 
小さい政府志向の第三極の消滅から
スキャンダルから、みんなの党は分解し消滅。
迷走のあと橋下徹氏の引退。
維新は分派しましたが、与党と野党にそれぞれ吸収されていくでしょう。
 
与党対左派系の野党という構図になってしまった。

ただ反対だけでは対立軸には成り得ないのですが、
それはある意味、安定をもたらします。

55年体制こんなだったよねって、
薄ぼんやりとした遠い記憶を手繰ってみます。

で、55年体制のおさらいをと思い、ちょっとググりました。
 
 
 
55年体制とは2:1の安定
55年体制
https://ja.wikipedia.org/wiki/55年体制

与党第1党は自由民主党が占め政権を維持し、野党第1党は日本社会党が占めていた体制。1955年(昭和30年)にこの構図が成立したためこう呼ばれる。

政権交代は起こらず、官僚が政策主導できる。選挙は与党への信任の度合い。
一方で改憲も出来ず、日米安保を前提とした日本の繁栄の基礎でもある。

この仕組みには、私そんなイメージを持ってます。
歴史的にみれば、非常に賢いシステムによって、痛手から早期に立ち直ったと言えます。
 

で、この体制の成立が興味深い。
1947年衆議院議員総選挙の結果、社会党が政権の座につきました。が、
「55年体制」をわかりやすく説明する
http://www.juku.st/info/entry/1317

社会党は後に”右派”と”左派”と呼ばれる2つのグループに分裂してしまいました。
与党内部での分裂を抱えてしまった片山哲内閣は政策を実行していくことができず、
総崩れとなってしまいます。

芦田均内閣をはさみ、再び政権の座は吉田茂をトップにおく自由党に戻ってきます。 

これ、こないだ見た気がします。
烏合の衆で何も決められず、崩壊してく政権。
野田内閣が再び、安倍内閣にバトンタッチ。
 
そのあと、ごたごたしながら、社会党が結集しなおし、
保守側も結集して、55年体制の確立。

自民党に気に入らないこと多々あるが、
社会党に政権取らせるのはもうコリゴリ。
安定してた方がマシ。
当時の国民も、そんな空気だったんじゃないでしょうか。
 
 
 
オリンピックが64年、細川内閣が93年、ならば、
60年から池田勇人の所得倍増政策、
64年東京オリンピックでは日本の復興を印象づけました。
で、いろいろありましたが、
93年の日本新党登場まで、保つんですね。

その後は、自社さとかあって、自民党に戻って、
バブル崩壊のあと小泉劇場で、個人のカリスマに頼ると急激に失速して、
民主党政権の後、現在に至る。
 
 
ぼくが最初に注目したのは、55年体制崩壊の要因です。
社会党の衰退と自民党の分裂。
55年体制
https://ja.wikipedia.org/wiki/55年体制

日本社会党は支持基盤を労働組合に絞るようになり、1960年代末以降、総選挙のたびに公認候補者を減らす消極策を取るようになった。こうして日本社会党は政権獲得の意欲を失い、選挙のたびごとに勢力を衰退させ「長期低落傾向」と呼ばれるようになる。

宮沢内閣の政治改革関連法案の廃案に反発した自由民主党議員が大量に離党、羽田孜・小沢一郎らによる新生党や、武村正義らによる新党さきがけが結党されるに至った。その結果、1993年(平成5年)の総選挙で自由民主党は大幅に過半数を割り込む結果となった。また、日本社会党も惨敗した。

先に野党側が衰退し、与党側の組織も賞味期限切れになる。

今はトレンド的には、自民党が組織再構築の時期で、
民進党の長期衰退が進行中、
そんな時期にあるのではないでしょうか。

ただ、前回よりもスパンが短いかな。時の加速を感じます。
最初の10年でオリンピック、全部で40年とすると、
 
第二次安倍内閣が2013年、で東京オリンピックが2020年。
まあ、時の加速を加味して、2040年くらいまで、
第二次55年体制は続くかなぁ。どうでしょう。
 
 
 
団塊の世代が居なくなった後、激動だけど政治は安定してるか
人口の構造がこれまでのモデルとはもう変わっちゃったのですから、
今までの仕組みは賞味期限切れになりますもの。
社会のシステムは激動するでしょうよ、そりゃ。
 
が、考えてみれば、日本の高度成長期も、激動の時代ではあったんだよなぁ。
米ソ冷戦という大きな構図があって、いろんなことが起こった。
 
でも、そういう時って、選択肢あんまりなくて、政治的には安定してたりする。
大きな国家が衰退しながらの、アメリカ一極って見るべきでしょうか、
国家の時代が終わり、グーグル的な統治への移行期と見るべきでしょうか、

少なくとも、日本が二大政党制になることは想像できない。
そんなことよりも、
国民投票的な政策決定が増えてゆくんじゃないかな。
イギリス見てても、政党内で意見バラバラ。
あれじゃ、政党の意味ないじゃん。
議院内閣制発祥の地であれなんだもの。
 
 
 
もし改憲あるならば、政党政治の終わり時
直接投票のコストは皆スマフォ持ってるなら劇的に下がるでしょ。
本人認証の問題は壁だけどもさ。
 
今だって、ノープランの反対に投じるくらいなら、
いっそ、政策に国民投票が出来る方がマシじゃんって、正直思うもの。

安全保障の件ではなくて、
民意の反映というシステム自体が変わるときに改憲じゃないかな。
安保法案通したので、あとはその場の解釈と運用で、
いままでどおりやり過ごすだろうし。
 

まあ、二大政党制には向かいそうもない日本なのは、
政策的な対立軸がないからでもある。

55年体制は実にそんな日本に合理的で、
賞味期限切れると壊れて、再構成される。

ほんとの賞味期限切れは、
世論の反映が高速に必要とされる時代になったとき。
マスコミの衰退がその目処になると思う。

政策での国民投票の実施と大新聞の廃刊が同時だろうか。
 
政党政治というシステムがどうかなるには、
あと3,40年費やす気がする。

直近は、55年体制の黄金期な予感がしてる。
 
政治的安定は朗報なので、やっぱ相対的にはしばらく、
日本は買われるんじゃないかな。

ま、本来、アベノミクスのマイルドな転換が争点になって欲しい参議院選なんだけど。
反対はあっても、対案はないからね。

この波を上手に泳いで、生き延びましょう。
 
 
質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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