2016.11.09夜、トランプ勝利宣言の後、これ書いてます。
号外的に順番を代えます。
リベラルの終焉、公平と平等は別もので、世界は公正さを望んでる。
フェアネスこそアメリカの伝統的な美徳で、
裸一貫立身出世を妬まず称えるのはアメリカの偉大なところ。
今回、「リベラル」が負け続けるのは訳があるとつくづく思った次第。
朝から実況中継見てました。
abemaTVはCNNと連携し、大変ショック受けながらも気丈に報道してました。
ニコ生は最初良かったのですが、MC堀潤さんに代わり、
冷泉、水道橋博士、町山、津田の各氏、
「リベラル」のオンパレードで、途中からお通夜でした。
町山さんのトランプ支持者の現地レポートは素晴らしかったですが、
全員、コメントは言い訳がましく、負け惜しみも多かったですね。
私、「リベラル」嫌いです。ウヨでも保守でもないです。
特に経済政策では、右寄りの人とも喧嘩してきました。
リバタリアン思想に、どちらかと言えば近いと思います。
だから、
平時、非武装みたいなこと言いながら、
好き好んで危険な地域に行って、
捕まったら政府に助けろと要求するような人間が大嫌いです。
それはフェアじゃない。
親にはもしオレが捕まったりしてニュースになったら、
インタビューには「本人の責任」と言っておいてくれと、
断りを伝えたこともあります。
遺族にそんな騒ぎを騒がれるんじゃ、死んでも死にきれない。
例えば、この人。都知事選の時は鳥越さん支持でしたよね。
しかし、トランプが大統領になること以上に大変なのは議会を共和党に取られたことで最高裁の判事が共和党優勢になってしまうことだよな。トランプは最悪8年我慢すればいなくなるけど、連邦最高裁の任期は終身だから米国の女性やマイノリティーにとっては司法の暗黒時代が長く続いてしまうのでは……。
— 津田大介 (@tsuda) 2016年11月9日
「差別だー」って好きですよね。
鳥越さんワイドショーで、「ガンサバイバーへの差別だ」て言ってましたよね。
だけどねぇ。
ガン保険のCMに出て、ガン検診無償化が公約で、保険会社がテレビのスポンサーで、
それで、メディアに贔屓の引き倒しような高下駄履かせてもらって、
クリーンなイメージは抱けないよ。
世論が求めたのは平等さではなく、公正さなんだよ。
結果の格差じゃないってことが分からない。
それが分からないから、トランプ支持者を馬鹿にするんだよ。
単に金持ちが嫌いならトランプだって嫌いなんだよ。
でも、ヒラリーとトランプの違いは、儲けた手段。
少なくともカタールからのクリントン財団への献金は明らかになっている。
トランプは己が才覚で商売拡大してきた。文無しまで落ちたこともあった。
(デベロッパって浮き沈み激しいよ。)
不公正さに怒りを覚えたんだよ。それは非寛容とは別の感情なんだよ。
「リベラル」は作為的なのか、無自覚なのか知らんが、
公平と平等の区別ができない。
「差別だー」と言いながら裏では利権を貪っている。
反権力のポーズで、既得権益を死守するマスコミ、教育、老人って、
オレよく言う。世代間格差にも、正規非正規の雇用の格差にも触れない。
CNNのようなメディア見てれば、
リベラルは既得権益と癒着してるのよく分かる。
高下駄履かせておいて、番狂わせはないでしょう。
捜査の手、伸びないのかな。
これから、縮む世界では、
自主自立自衛が基本になるの。
「リベラル」の平等は、右肩上がりの時代のトレンド。
反リバタリズム、反グローバリズムでも、
「リベラル」に代わるコミュタリズムが必要。
「リベラル」は時代の変化に適合できずカルト化してゆく。
今、王道のストリームから外れて政治的に勝つには、
「差別だー」のリベラルじゃだめ。
既得権益を打破する劇場型の主役じゃないと。
ワタクシ達はそれを都知事選で学習済みだ。
トランプは、石原慎太郎というよりは橋下徹によく似てる。
政治の人じゃなく、テレビ出身。そこからの転進。
劇場型といえば、麻薬撲滅を掲げるドゥテルテとも似てる。
戦うべき敵が明確に居て、
何を言えばウケるか知ってて、マーケティングに長けている。
ただ、劇場型は不知火型みたいに短命なこと多いよね。
小池都知事も今が正念場だろうけどさ。
少なくとも、時代が求めるリーダーなんだよ。
この世は適者生存なんだから。
大統領選で分かったのは、都知事選と同じでリベラルの衰退とカルト化。
それは洋の東西を問わない。時差あまり無いみたい。
同時に、昔のままの保守でもダメなんだけど。
カルト化するのは、「リベラル」の方が非寛容だから先鋭化する。
「トランプ大統領を認めない」「ファックドナルドトランプ」と絶叫、トランプ大統領当選を拒否するアメリカ人が集団で抗議の行進を開始して非常事態に突入 https://t.co/O8ezzt6V6k pic.twitter.com/6eKfODFHCc
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) 2016年11月9日
洋の東西を問わない。
フランスの風刺画、イタリアの震災をラザニアと称した「我々はシャルリ」と似てる。
ムスリムに寛容さ要求する欧米のキリスト教徒の方がよっぱど非寛容だよ。
過激派はどの宗教にも居る。仏教だってオウムを生む。
フランスでは多数が少数を揶揄するのが博愛の教えか。
教義が排他的な方に、もうイッちゃってる。
選挙の不正などの疑惑があって、それを訴えるなら分かるが、
予め定められた民主的で公正な手続きで結果出たら、
不満でもそれは受け止めて対応できるのが堅気の人間。
気に入らなければ罵詈雑言って、もうイッちゃってる。
2016年は、民主主義の歴史の中で、呪われた年として、残ることになるだろう。噫
— 山口二郎 (@260yamaguchi) 2016年11月9日
気に入らなければ、世界が悪いって、イッちゃってる。
あながち、「一部」とは思えない。
「差別だー」といいながら、よっぽど排他的。
普通のイスラム教徒は、相手の宗教に敬意払えば、異教徒でも寛容だよ。
それに比べりゃ、勝者へ祝福の電話掛けた、
ヒラリーは立派だよ。
思いの外大差ってこともあるけれど、
その点は国務長官まで務めた人物だよ。疑惑は疑惑として。
で、リベラルの衰退は、既存メディアの衰退も呼ぶかな。
だって、マーケティングがズレてるんだもの。
ネットとオールドメディアでは、あまりに乖離が大きい。
昔の主役がメインストリームに居るってことは、古いから。
都知事選、大統領選と続いて、メディアも主役交代の合図じゃないの。
露骨に高下駄履かせて、このコケっぷりじゃ。
日本のメディア、ヒラリーの疑惑にロクに言及せず、
トランプの下品さと支持者の低学歴ばかり説明してた。
公共性失って、電波の利権にしがみつき過ぎだもの。
滅ばないと理屈に合わない。
で、もう一つ、経済動向とかの見通しだけど。
中国の時代が終焉して、そろそろインドの時代かな。
ニコ生で町山さん、トランプ滞在してるヒルトンホテル取材してた。
トランプの大口スポンサーであるインドの富豪にインタビュー。
米中関係は分からないけど、
ロシアとインドはアメリカと接近するだろう。
あとフィリピンはヒラリーよりは上手くやるだろう。似たもの同士。
で、日本は二島返還から。
投票日に二階氏と茂木氏沖縄飛んでるから、
こっちもトランプ大統領見越していそう。
TPPの採決は両天秤で様子見てたから、
やっぱ事前に最低限の情報は掴んでると思う。
マイクペンスは日本とも縁あるから、そこからのパイプ機能すると良いね。
現政権は本音ではオバマもヒラリーも嫌いだろうから、
苦手ってことはないはず。民主党よりは。
ただ、Brexitと今回良く似てて、
当事者のイギリスよりEUが痛むし、イギリスは良い損切り。
アメリカ世界の警察辞めることはアメリカより他が困る。
誰が困るのだろう。
日本じゃないといいけれど。
自主自立自衛の時代だけど、縮みながら。
日本がそれ急に対応するのはコスト高い。
貿易の要求も強行だろうし、
円高に対応するカードもう日銀には無いだろう。
経済的には日本も暫くキツイ。
まあ、その間に体質改善するしかないね。
どのみち、そうせざるを得ない日本なんだから。
少なくとも、ヒラリーよりは、ちょっと時計の針進んだ。
ウヨでも「リベラル」でもなく、
もうちょっといいコミュタリズム(共同体志向)出て来るといいね。
維新系が地域政党なのは、ちょっと期待してもいいかな。
そういえば、トランプは「アメリカを再び偉大に」って希望語ったけど、
ヒラリーそういうキャッチフレーズないよね。オバマは「Yes We Can」なのに。
「リベラル」って「なんとか反対」ばかりで、
コレをやりますって創造的で能動的な希望語るの苦手だよね。
希望は嘘つきで気まぐれだけど、
とにかくどこかに導いてくれるから、
どこに行くとも知れないけれど、
ハマる希望を語る人がマーケティング勝者。
賞味期限は別として。
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