「伝わっているか? 宣伝会議」 考える道具を使う<書評>

福島でこんな話をした。
「お地蔵さんを壊すようなことは日本人ならしない。」と言う。
まあ、そこまで罰当たりなこと日本人なら自分の信じてない宗教相手でも出来ないよね。
 
でも、その、こっちの常識では計れないのがテロってもの。
朝鮮半島不安定だもの、感情のはけ口は向かいやすいところに向かう。
自分でコントロール出来ない不安は、
特定の対象への怒りに変換するのは、エネルギー効率良いし、
しかも、
いつもデザインされた反日とは限らない。
 
ネットではおもに、怒りという主旋律で語られるが、
危機への予習として考えるという視点はあまりない。この件。
嫌韓というだけじゃ、それもお花畑。
 
 
なんて思ってときに出くわした本。

ソフトな「人を動かす」だった。
 
伝えるじゃなく、伝わる。
こっち主体じゃなくてあくまで相手あってのこと。
 
ゴミの不法投棄をやめさせるという演習で、

まともに伝えて伝わらない相手なら、まともに伝えないで伝わる方法を考える。
そこまでしないと何も伝わらない。

空き地に鳥居を立てて、不法投棄を防ぐという案が出て来る。
心の奥底にある罪悪感とか、モラルを利用する例。
使える感情は何でも使うという貪欲さが素敵だ。
  
貪欲だけど、闇雲じゃない。
むしろ、
提示される、テクニックの数々はありきたりか、
どこかで読んだことあるかもしれない。
 
でも、
著者が語りかけたいのは斬新さとかではなく、
ある程度、確立された定石もあるのだし、

「伝わる」の効果でゴールに向かってアプローチしたいなら、
一度はその定石通りに労力注いでみたら?

宣伝会議とタイトルにあるけれど、
有効じゃない会話と頭と時間の使い方多すぎではないか、
さもなくば、出来ることすらやらないか。
 
それがもったいないと著者は思っている。
紹介した20のメソッドの使い方、組み合わせ方で、
結果は無限だから。
 
 
 
どれか一つ、印象に残った演習引用しよう。
老人と山と畑しかない過疎の田舎の話。
なんだかリアリティを感じるね。

村役場の職員が観光客誘致を考えるが、どうしよう。

で、
「採れたての山菜と蕎麦を出す滅びゆく村への旅」
いや、ここはドコモだけは届くよ。かろうじて。

うーん現実には、それだけでSNSでバズるかどうか疑問だし、
性別や年齢で絞るより、新鮮な山菜ってモノからターゲット追った方が無難そうだけど、

何が有って、何が無いから、ウリなのか、
話し合っても、考える方法知らなきゃ時間ムダにしてるよ。
 事実の洗い出し、
 ターゲットの明確化、
 目標設定、
を手順を追って、目的に到達する方法を捻り出さないと。
むやみに解決策は生まれない。
  
 
あ、フト全脳思考思い出した。

 
これやって見ると、
問題点とやるべきこと、段階的に出てきて、整理されるかもしれない。
 
オレも寒さに耐える限界に近づいてるし、
蕎麦が名物の過疎の村から、どうするか考えて、決めないといけない。

アイデアを出すには道具がいる。
道具の幾つかは知ってるのだから、使ってみよう。
 
 
質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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