観ない選択肢は無いので、公開初日の朝イチを予約。
監督インタビューも幾つか上がっていたけれど、
ドゥエイン・ジョンソンが、この役を!
そんな文脈ばかりで、興味湧かず中断。
唯一、監督が本人と一緒のプロモーションは、
(もっと偉大な選手として、扱うべきと思うが)
心身共に健全そうで何より。
”ザ・ロック様が”的な質問は飛ばして、最後まで観た。
感慨深い動画も唯一。
そうか、ステロイドじゃなく、鎮痛剤なのか。
あのトーナメントは、桜庭が主役だった。(後述)
コールマンは、
くじ運にも恵まれ、ダメージ少なくスルスルと優勝したけれど。
やはり、ピークアウト。
その後、
アメリカのレスリング出身は減り、
ブラジル、ロシアの選手が中心に。
(ランデルマンのミルコKOは例外的だった)
「ソング・サング・ブルー」と同じ造りで、
ドキュメンタリの映画化。
これ↑は、文字通り何でもアリアリな格闘家に対する警告。
木村ミノル的な、ダイナマイト・キッド的な意味でも。
経緯も知った。
ジョンソンが映画化の版権を取得し、製作、主演。
A24も参画し、
監督はベニー・サフディという気鋭。兄弟で映画制作のキャリアを重ね、
2025年、
兄は卓球、弟は本作。
アメリカではティモシー・シャラメの評判が勝った様子でも、
総合格闘技の方が、ベネチアで監督賞。
しかし、アメリカでの興行は振るわず、と聞いた。
敗軍の将として、立派な態度。
今後も、期待します。
賞の行方はドーデモ、客入りは気になりますね。
ニール・ダイアモンドに比べ、
UFCチャンプは無名なのかな。
いやいや、
主演のネームバリューと、
予告編の役作りを見れば、
話題性は充分のはず。
血が飛び、陰惨そうな見た目が災いしたかも。
前情報はそれくらい。
《 鑑賞 》
以下、ネタバレしてしまうと思われ。
そこ気にしては語れないので、ご容赦。
ただし、
あらすじ知った上で、
料金払うべきかどうかを、
判断して欲しいとも希望。
相変わらず、音楽は若干煩いですが、
アメリカ映画なので、折込済みと、許容。
”ザ・ロック様が”的文脈は、全く頭を掠めず、
あの時代を思い出しながら、胸が苦しくなる想いを共感しました。
肉体を酷使する仕事に就いた作り手たちにとって、
主人公の問題は、他人事とは思えないでしょうね。
役者陣は皆素晴らしいのですが、最も素晴らしいと感じ入ったのは、
エミリー・ブラント↑のクソ女っぷり。名演とも、怪演とも、すざまじい。
(本人はこんな描かれ方許諾したのかな)
刃物を相手に向けて渡す人間と、付き合っちゃいかん。
別れて、
競技に集中出来る環境を整える。全てはそこから。
なのに、、
運命の分水嶺だったかな。
悪魔的、
金継ぎでした。
当時も、
あの肉体は、精密な設計の賜物で、
一旦バランスを崩したら、もう無理だろ。
と、勝てなくなるのも、当然と想っていた。
劇中、
藤田の再現は今ひとつでしたが、敢えてでしょうかね。
現実に忠実に肉体を再現しては、世代交代も当然と思えてしまって、
作劇の意図がブレてしまいますか。
(実際の、その後はタフでも)劇中は、
精神も家庭も安定しているコールマンと対象的な、
アスリートの私生活が描かれる。
”誰がグレーシーを倒すのか”
その答えに、日本の格闘ファンが熱狂してた頃、
そんな修羅場も生まれていたとは、私は知りませんでした。
感慨深く、私は本作に満足しました。
しかし、
この作劇では、、
作り手は誠実ではあるけれど、
アメリカで苦戦するのも分かります。(後述)
それでは、若干詳細に。
0.何でもアリから、PRIDE隆盛の時代
1.心技体どれが欠けても
2.悪女完璧
3.原作に忠実なだけでは、ドラマに成らず
4.日本のオジサンは観ないと!
名前表記は当時同様にケアーでゆきます。
ミランダ・カー(Miranda Kerr)を思えば、
カタカナ表記は”カー”で統一すべきでしょうけれど、
無理に表記すれば、クゥアーでしょうか、
子音も母音も日本語に無く、致し方ありません。
変えては誰か分からない。
0.何でもアリから、PRIDE隆盛の時代
第1回UFCでホイスが優勝したのは、
日本の格闘ファンにとって衝撃的でした。
シャムロックのセコンドに船木が付いてたはず。
この古めかしい技術が現代最先端の格闘で通用し、勝利してしまう。
しかも、木村ロックに負けた一族だと。
高田じゃダメだろう、噛ませ役だと、ファンも勝利は信じちゃいない。

思えば、いろいろと、事情は有ったんだろうな。
それでも、ヒクソン戦が実現し、PRIDEが始まった。
日本でビッグイベントの成功で、世界中のバケモノたちが集まり、
ケアーvsホイスが実現してたら、ケアーのキャリアもまた違ったかもしれない。
グレーシーは勝てる相手としかヤラない。リアル宮本武蔵だと断じたり。
そんなこんなで、
劇中に描かれるボブチャンチン戦の頃。
もう、下り坂だったんだと思う。あの体は短命。
グレーシー攻略の答えが出た日は、
前の試合が長引き、
待機のケアーはコンディショニングにも失敗し、
藤田の方がデカく見えた。
人工物は隙のない均衡の上に儚く成り立つもので、
長持ちしないと、世代交代は予感された。
ケアー視点では、
決定的にアスリートとして下降に向かう時期で、
体も別人のように。しぼんで行く。
名勝負数々繰り広げられた時代でしたが、
原作ドキュメンタリーは、
ケアーが頂点から転げ落ちる様を、残酷に映し出す。
表舞台だけでなく、その壮絶な内幕も。
1.心技体どれが欠けても
本作観ると、
あのクソ女と別れて、準備から試合に集中しなければ、
勝てっこ無い。
たとえ前の試合が予定通りの時間でも。
心が狂って、体が整わず、技が無効。
最悪の共依存関係で、
関係を絶たねば、復活はあり得ない。
作った体だもの、心が狂えば、精密な実装は無理。
劇中では、鎮痛剤の悪影響しか描かれないが、
体への負担は大きく、
その上、試合の勝利が、ドーパミン中毒を作る。

引退までは、家庭持たない選択するアスリートも居て、
端から、そうすりゃ良かったのにと、観てて思う。
命がけで戦うPRIDE戦士が、理解の無い相手と暮らすのは無謀。
本作観て、
ケアーはPRIDE参戦の頃はもう、
ドーパミン中毒と薬の弊害で、脳がヤラれていた。
と確信した。
2.悪女完璧
エミリー・ブラント。凄い女優さんですね。
吃音を克服するために、
他人の話し方を観察して、様々なバリエーションを獲得。
本作では、
ドキュメンタリを観て、実際の関係者に話を聞き、
あの人格を作り上げたのか。
本職も、そうでない人も、本人役も、
皆、好演でしたけれど、
ひとり別格でした。
喚く演技は難しい。感情表現が極端だから、
わかり易く、記号的に演じられガチで、
そんな芝居は、観る側の心に距離を作り易い。
実践で、佇まいが変わるのが役者。らしい。
因みに、
”邦画はダメ”と言われる作品では、
説明的な演技を監督が好みガチ。
感情を爆発させる、その奥が大事で、表面的なことは誰でも。
命がけの勝負より、自分がもっと優先されるべきと信じつつ、
実態に関わらず、相手に充分協力的だと自認。
そんな悪人の本性、狂った自己認知が先。
だからこそ阿鼻叫喚に説得力を与える。
ジョンソンのアクトも素晴らしく、
特に私は、リングの上の鋭いタックルに、
霊長類最強と言われた男を思い出しました。
しかし、それ以上に、
家庭のファイトが単なるプロレスではなく、
どの家庭でも、起こりうるかもしれないリアリティを与えた。
それはやはり、
今ハリウッドで引っ張り凧の女優の力。
3.原作に忠実なだけでは、ドラマに成らず
ニール・ダイアモンドに比べ、復活劇が弱い。
出来は素晴らしいのに、アメリカで興行振るわない理由も分かる。
原作に忠実なだけでは、ドラマが生まれない。
原作ドキュメンタリから足せなかったかな。
その後のケアーの生き様を、
息子を授かった後に離婚し、
健全な生活を取り戻す、
現在に至る道程を。
本作、
映像に、残っていない期間は描かない。
転落劇の人間ドラマまで、
復活は最後の尺で、現在のケアーの姿を映すのみ。
それでは、
アメリカでスマッシュヒットは難しい。のだろうなぁ。
健全な自立を取り戻すプロセスは、地味で長く平坦。
しかも、平穏で充分な人生でも、感動的な復活でもない。
一本別に、
長期密着ドキュメント作る気合でもなければ、撮れないか。。
今も健全を保っていることの方が、
むしろ、奇跡なんだけどなぁ。
ケアーは再婚して、良好なら何より。
4.日本のオジサンは観ないと!
ケアーvs藤田から数年下って、
吉田vsホイス、ノゲイラvsサップを会場で観ていた私は、
あの時代の熱気も思い出していました。
あの頃を知る身は、
つべこべ言わず、観に征かんと。
選手は皆、
日本のファンは格闘家に対する尊敬がある。
と発言してくれていた。
多大な犠牲を払い、リングに上がっていることは、皆分かっていた。
そういえば、
ランデルマンがミルコKO。番狂わせを起こしたとき、
あの肉体でも、
リングに上がるのは恐ろしいが、
ファンに勇姿を魅せるため、戦う。
と歓びを爆発させていた姿を思い出します。
日本のオジサンは観ないと!
リスペクトを持って。
人は変わらねばならない時がある。でも大丈夫。
何気に歌上手い。
2026.05.16 現在
利確の売りはここまでか、
20MAで支持か、もっと調整続くか、
ウクライナで戦線拡大となると、
先行き不透明感募るかもしれない。
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