「夜勤事件」おフザケもチープも封印の永江二朗(ㆆ ㆆ )Chilla’s Art実写化&Jホラー古典オマージュを読み解く

シネマ・ロサでの上映も終わってしまうとのことで、
水曜夕方の回滑り込みで予約。
  
ホラーゲーム映画化で低予算の雄、永江監督ということで、
急ぐことないと思いつつ、注目はしていました。
次回作も製作出来そうで、おめでとうございます。
興行収入3億円・動員25万人突破!

私も苦節約20年の監督人生です。
今回の大ヒットを信じられない気持ちと、
ようやく報われたという想いでいっぱいです。
諦めずに頑張ってきて良かったです⋯笑。

いつもはイオンエンターテイメント配給なのに、今回は自社配給で好成績は尊い。
(事情、経緯は不明)
爆死と評される「プペル2」に及ばずとも、インディの志ある弱者の戦略。
 
しかし、予告編を見る限り、いつもとテイストが違うかもしれない。 

チープ味見せず、丁寧に作り、
エキストラや車両など、予算掛け過ぎ。と心配してしまう。
 
 
原作は発表当時、実況を楽しく視聴。

 さっくりと、端的に進めてくれて観易い。
 
今回、解説を予習。もろもろ思い出す。

映画には尺足りなそうで、刑事のパートは足したのか。
と想定しつつ、
世間の評は、決定的なネタバレ避けつつ確認。
 
おお、随分と低評価多いな。
こういう映画で、”原作は知りませんが”は参考に出来ないけれど、
どうやら、
Jホラー古典のアイデアを流用(パクリ? パロディ? オマージュ?)とのこと。
そして、ジャンプスケア多用が煩いと。
 
 
準備そこそこに、聖地へ。
 《開演》
 
    
え、これで終わり。
短編の作りだなぁ。三幕の中盤だよなこれじゃ。(後述)
丁寧にやり過ぎて予算が息切れしたか。
 
 いつものチープ味あふれる悪フザケ封印は、戦略的に、なのか?

個人的に、物足りなさ残り、
いつものテイスト期待してただけに、肩透かし喰らう。
 
ターゲットは若いカップルなのかな、
ポップコーンムービーとして、精度高く作られていた。
 
 
しかし、
ホラー映画として、真面目な評価には違和感。
門外漢ながら、パロディとして観ていた。(後述)
 ホラー映画通で、リテラシィ高い人に解説してもらいたいなぁ。
 不案内過ぎて、貞子と「呪怨」しか分かんないや。
 刑事の尋問は、「死刑に至る病」かなぁ。

 
多く問題視されてた、テレフォンなジャンプスケアも、
敢えて、ホラーの教科書な視線の誘導で、
カメラワークを楽しませてくれてると観ていた。(後述)

ま、本作の手数で、それは単調な印象は否めないか。
やっぱり、お話進めてくれないのは眠い。
 
作り手の意図は汲んだ上で、
 狙い自体が面白いのかどうか?
 狙い通り実現出来ているのか?
その2軸で、評価してるレビューに出会いたいのだけど、
私の検索では、無念。叶わず。
分からないものは分からない、と置くしか手立てが無い。
 
 
正直な感想は、
ちょっと物足りない。
 お話が途中。
 悪フザケ封印。
 パロディなら、もっと手数が欲しい。
 
 とはいえ、制約の中、
 この丁寧な作りと、再現度の高さに、拍手。
  
 
では、それぞれ、
もちょっと、細かく。
 
 1.驚かしのカメラワーク(ややネタバレ)
 2.三幕構成のありがたさ(ネタバレ有り)
 3.信州上田は美しい
 4.パロディ(?)の手数は少ない
 5.永江二朗封印のマーケティング(ややネタバレ)
 
門外漢ですが、分かる範囲は語っておきたい。
至らなければ指摘お願い。
 
  
1.驚かしのカメラワーク(ややネタバレ) 

 ジャンプスケア多用とのことですが、
 空間の隙き(フリーク)は、定番の親切なテレフォンパンチ。
 
 最初のクロネコ宅配便だけ、本息、全力の驚ろかし。
 寄って(ドリー)からの、映像も音響もジャンプ全開。
 ああ、これのことか!
  作り手が気の毒かなぁ。。
 
 2回目以降は必ず、先に合図してる。

  プロレスなのに、思惑が伝わらないことも。
 ポップコーンムービーとして、乗らないなら、
 お約束を楽しむ処。
 真面目に苦言は違和感でした。
 「”それ”がいる森」に、笑わず怒るようなもの。

  予告は、ホラー映画っぱい造りで罪深い。
  
 ああ、そうやるんだったな。定番ホラーのカメラワーク。
 チラズのオマージュかと思ったよ。

  
 テーブルマジックが起源かな、
 大事なのは、注意関心のミスディレクション。

  お見事なのは、熟練のテクニックの証。
 
 本作のジャンプスケアは、
 ワザとわかり易く、作為的だと観てた。
 山本昌から赤星へ、教えるが如く。

 
 沢山、ホラー表現のオマージュ伝えてくれてると、想像するのだけど、
 いかんせん門外漢で不明。
  カメラワークの基本を知り、
  観客を誘導する技術を、反芻するのみ。

 本作については、
 リテラシー高いホラー通の解説は、
 見つからず。。
  そりゃ、貞子と「呪怨」は誰でも分かるよ。
  もうちょっと詳しく解説おくれ。
 
 
 ええ、普段ホラー観ませんもの。
 下手クソでウルサイだけの作品なら、退席しちゃうから。
 無駄なリスク避けようと、ホラーは敬遠しがち。
 逆にホラーと見せ掛けて、笑わせてくれると凄く楽しい。
 普段摂取出来ない歓びで。
 
 本作は、 
 真面目に作った、お気楽ホラーかと、鑑賞中ちょっと肩を落とした。
 そして、
 その時、
 ヤると見せ掛けてフェイントの裏切り。
 やっと、フザケてくれるのか。と期待したら、、
  
 
 
え、そこで終わっちゃうの? それじゃ短編だよ。。。
2.三幕構成のありがたさ(ネタバレ有り)
 予算尽きましたかねぇ。
 
 改めて、定番フォーマットは有り難き。と知る。
https://gamemarket.jp/blog/190871
シド・フィールドの「映画脚本の基本構造」を学べるゲーム
『ジャーナリング・オブ・ザ・デッド』

 
 
 通常料金の尺なら、
  刑事がSDカードのゲーム設定を知る、そこがミッドポイント。
  そこから、タイムアタック開始。遂にクライマックスへ。
  悪フザケ満載で、ゲームオーバーも繰り返し、分岐を魅せる。
 ゲーム設定を「リング」に借りて、試合開始のゴングだと思っていた。
 
 じゃないのかよ。いつものように。

  チープでいいから、ヤリきって欲しかったんだけどなぁ。無念。
 
 
 低予算は、
 丁寧にと拘ると、物語をヤリ切る前に力尽きガチ。
 ショートムービーに成りガチ。
 三幕目のクライマックスまでイケない。
  
  一幕
   原作ゲームを再現しつつ、
   刑事のオリジナルパートを混ぜる。
   ホラーオマージュ魅せる。
  
  二幕
   尋問つづく中、物語が刑事側に移る。
   真相が明らかになって、
   「リング」に入る。
 
  で、予算が残れば。
  真の主役のタイムトライアル開始。
  三幕目
   障壁 失敗パターン
    コピー間違う。
    コピーでなく、オリジナル見る。
    見ずに捨ててしまう。etc
   決着 
    予期せぬ人に見られてしまう。
     or
    呪いの元凶を退治。
 
 
  かと待ち構えていた。 
  いつものように、試行錯誤の失敗で笑いたかった。
  一幕目は、もっともっと粗くて全然構わない。
    
  定型は、脳が納得するようストーリーが設計されている。
  あれだと、謎解きの面白さは有るも、
  対決、解決のカタルシスが無い。娯楽映画としては弱い。
   
  お話の構成としては、
  三幕目まで演れたのに、二幕目で着地してしまった。
  問題は、
   ジャンプスケアの多用とか、 
   貞子システムそのままのアイディアとか、
  多く指摘される、そこじゃない。
  カタルシス与える見せ場の前に、尽きてしまった。
  これだと、脳が満足してくれない。
  
 
 
ああ、竹財輝之助が、

  スポンサー居れば、制約も多いが予算潤沢。
 
山と河のコントラストを背景に、奔走するシーン見たかったな。
3.信州上田は美しい

 低予算手弁当で、脚本はアレだが、背景は美しい作品↑によって、
 私はフィルム・コミッションの存在を知った。
 永江二朗作品も、縁が深い。


  サトエリと奥菜恵で今回は、加藤夏希に櫻井淳子。またもチョイス絶妙。
 
 千葉でコンビニ見つけた時点で、ロケハンの勝利ですが、


 
 
 信州上田は、東京から程近く、水清き盆地に、そこそこ都会。

  難攻不落な立地ですね。
 刑事パートの風景も美しいので、
 特撮出身の主役が、ハマってからの物語も撮って欲しかったですねぇ。
 
 
 
尻切れトンボの原因は、予算だけだと思うので、
ロケーションも素晴らしいだけに、悔しい。
逆に、世間の評が気にしてる事に、関心抱けず。
 
4.パロディ(?)の手数は少ない
 いろんな有名なシーン真似してる可能性有るのかな。
 解説してくれる人居なくて、、
 想像が外れてるかもしれない。
   
 今回、予算の関係も、ゲームの構造も相まって、
 展開が少ない。手数も少ない、
 しかも、
 作家性封印して真面目に、お金掛けて下0無の再現を撮る。
 アイディアを実現するだけで、手一杯だったかな。
 
 
 永江監督は、
  基本なにか元ネタがあり、
  怖がらせるフリをして、
  悪フザケで笑わせる。
 そういう芸風だと思ってる。
 実は、
 真面目に怖がりたい客と、微妙に相性が悪い。 
 
 本作、パロディで遊んではいない。それは判る。
 長所殺しても、完成度を優先。
 
  誰をターゲットに想定しているのか?
 
 
 
5.永江二朗封印のマーケティング(ややネタバレ)
 記事によると、
ホラー映画「夜勤事件」が興行収入3億円超えのスマッシュヒットを記録中!

若年層を中心に“友人同士で恐怖を共有しながら楽しむ”
鑑賞スタイルも広がり、
劇場では学生グループの来場が相次いでいるという。

 じゃあ、企画として大成功じゃん。
 
 Chilla’s Artのファン層が分かっているなら、

 冒険せず、確実に一点取りに行く。 
 そんな戦略の勝利だったのか。
 
   
 根拠無い仮説だけど、
 ゲームファンとホラー映画ファンの間に、乖離が有る。
 原作を知らなければ、
  櫻井淳子の役の意味が分からない。
  ネズミに必然性も無い。
  子供は「呪怨」だとしか思わない。
  
 完成度高く、原作の再現が充実なら、
 ゲームファンの期待を裏切ることはなかろう。
 懸念は、
 原作の尺じゃ、長編映画に足りない事、
 そこに、もうひとつ展開を入れる。
 「リング」で自然かつスッキリと着地。
 83分まで、お話が伸びれば充分。

 ”原作知りませんが”を満足させに行かない。戦いは省く。
   
  
 ああ、思えば、私が、
 人物のグラフィックが歪んだゲームを、
 最初に知ったのは、「幽霊列車」だった。

 永江二朗が映画化するのは必然で、
 配給がこれまでと別なのも、企画の経緯が違うから、かも知れない。
 
 
 スッキリ謎が解けました。
 きっと、それがトゥルーエンド。
  
 
ホラー映画で真面目に怖がりたければ、奨めません。
永江テイスト期待派にも、あまり奨めません。

ゲームの再現性高い映像に拍手し、
低予算ながら、丁寧に作られた映像を楽しめる人向きです。
 
 
 
曲に関心が行き、
さまざまなカメラワークに気付かず。

日本の片隅で火が付いて、大ヒットに至ることも有り。
有りそうで他にない個性。
いろんなこと、起こるだろうけど、
息長く、活躍してね。
 
 
 
2026.05.07 23:00現在
 高市政権で衆議院大勝のピークから、
 イラン攻撃で暴落。
 泥沼化は回避、との読みからレンジに留まり。
 終結への見通しから高値更新の急騰。

 オールドメディアは残念でしょうけど、
 市場は歓迎ムード。
 さすがに、加熱し過ぎで、
 どこで冷めるのか。を探りたい。
 まあ、それでも一旦は買い入りますか。
  
 MACDのデッドクロスの後は、反発しても、
 しばらくして、急落しガチでも。

カテゴリー: 書評、映画評など パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*