今回は、「ワンピース」について、
船を降りて手を降るべきタイミングと、
少年漫画が辿る中毒装置への道、
その変遷を考察。
ここ数年来、
少年漫画の金字塔がアンチを増やしている。
読んでないけど、それは知っていた。
「新世界編」以降はファンからアンチに転じる読者が増えた。らしい。
(その手の欠点は今更な気がしたが)
最近は批判に拍車が掛かったようで、
それも、尾田栄一郎は確信犯らしい。
最期の一花と、
新機軸で残るパワーを振り絞っているみたい。
読む気は無いけれど、手を振りたい。
二択だと思う。
温かい目でロウソクが消えるまで見届けるか、
頃合いで卒業するか。
週刊連載を25年も続けて、きれいに畳むタイミングも失い、
作者の都合で終わることも許されない。
もうデガラシで、劣化は仕方無いこと。
しかも、
休載すら批判されると言う。
容赦無いな。
ボロボロになるまで、描き続ける漫画家の花道を、
温かい目で見守るのがファン。だと思っていた。
全盛期には遠く及ばない姿でも、拍手を送るものかと。
そうでなければ、
とっくの昔に卒業している。
アンチの姿が、
中学生になっても絵本の読み聞かせをねだり、
そして、面白くないと怒り出す。
まるで、禁断症状のように。
読者が成長しないのは、脳の報酬系を刺激する中毒だから、とも聞く。
いろんな物語に触れた後なら、
アザト過ぎる、ベタ過ぎると、前頭前野のブレーキが働くみたい。
最初から、そんなシステムだったかな。
過剰でベタな表現や、ヤンキーノリは苦手だったけど、
ストーリーの展開やキャラ造形は見事で、(そんな時期も有ったはず)
ジャンプ王道と認識してた。
’考察’するような漫画ではなかった気がする。
昔もアンチは居たけれど、
面白くないと言いながら読み続ける姿には、疑問だった。
卒業タイミングは、幾らでも有っただろう。
(私は船員が増えだしたら、お終いと見ていた)
下船を許さず、中毒を産む。
そんなシステムに変容したのは、いつ頃だろう。
googleに訊きながら、足跡を辿る。
1.当初の構想 5年計画
2.第2黄金期9年目まで 麦わら一味が旅先で解決
3.一味離散と一人主人公期 11年目~13年目
4.新世界編から13年目のリセット 情報量と考察勢
5.ドレスローザからスマフォ時代の全振り
6.システム再起動と批判の増加
7.デジタル化と最終章へ突入
1.当初の構想 5年計画
作者による、連載開始当初の構想は、
1年目は仲間集め。
それから3年冒険の旅を続け、
5年目でフィナーレ。
実際は、
3年目にようやくアラバスタ、
5年を過ぎた頃、空島へ。
アラバスタ編は当初の構想に無く、
七武海という組織と、王女ビビのキャラを週間連載の中で、
後付で尾田先生が思いついた。らしい。
当初の謎(セントラルクエスチョン)=お宝の正体 は、一旦置いて、
寄り道となるサブストーリーが挟まれる。
・物語は複雑化し、政治的駆け引きも描かれ
青年向けにファン層も広がる。
・サブキャラ同士のタイマンバトル
トーナメントではないがジャンプシステムの踏襲。
・バトル演出のカタルシス
勝利の演出と画力で少年ファンも取りこぼさない。
ここで、国民的漫画の地位を揺るぎないものに。
主人公の仲間が出揃って、人気の続いた連載なら、
ジャンプでは、当然の世界観の拡大。
そして読者の成長にも並走し、下船させない。
2.第2黄金期9年目まで 麦わら一味が旅先で解決
アラバスタの後も、
空島、CP9と、フォーマットを微調整しつつ踏襲。連載9年目頃まで。
ここでは第2黄金期と呼ぶ。
ジャンプを一人で支えた。もう誰も止められない。
人数的には、キャラが立つ限界と見る。
(入れ替えならまだし、追加は無理だろう)
まだ、この頃は絵に空間が有った。
各編は物語の完成度も高いが、同じパターンはネタ切れ、
新機軸ホラー表現に舵を切ったのがスリラーバーク。
ここから情報量が増える。
お話の完成度も前3編に比べると落ちる。
そろそろ同一フォーマットも限界。
ここで下船も妥当かな。
船が交代するの象徴的ですかね。
健全な古参はここまでで、どうでしょうか。
そして、
一味離散から、再集結まで。一旦リセット。
3.一味離散と一人主人公期 11年目~13年目
第二黄金期がそろそろ潮時なら、
麦わら一味を離散させず、
おもむろに物語の回収に向かっても無理はなかった。
が、
編集部が許すはずもなく、
本人も、
展開を広げても、まだ描き終わってない要素は、
全部出し切る覚悟を固めた。
まずは、チームを解体。
それから、
過去のキャラを再利用しつつ、
主人公単独の物語という新機軸を始める。
・世界観の広がり 島→世界の覇権
立ち寄った先の騒動に巻き込まれるパターンから、
グローバルな視点へ。
組織構造が明らかになり、権力闘争も窺える。
当初のお宝探しはそっちのけ。別の物語である。
血統主義のジャンプで主人公の位置づけも再定義されり。
・一人主人公だから群像劇
それまでの一味のキャラによる分業から、
過去キャラの物語も現在進行形で語る。
キャラだけでなく、設定の回収も行う。
この後の群像劇は、貯金が無い再生産となるが、、
・手書きの黒い絵柄
ポップを捨て、劇画チック。
情報量増えたとは言え、まだ手書きの味わい。
キャラの立ったおっさん達の抗争は迫力満点。
ただし、戦い済んで、
一時的に絵が白くなるらしい。
情報を詰める必要もありませんし、クールダウンであり、
荒々しい線とは、お別れ。
すみません。
私は読みもしませんでしたが、
これ以上は、もう限界だと思う。
もういいじゃない。
ご苦労さんで、充分。
しかし、
4週間しか休まず。
4.新世界編から13年目のリセット 情報量と考察勢
仲間が再集結し、物語は再スタート。
線は統一される。
情報量は膨れ上がるが、ギチギチに書き込む。
それでもまだ手書きは辞めない。
キャラデザは修正され、ポップに寄る。
どうやら、
ここから考察勢も爆発的に増加するらしい。
”漫画が下手になった” と言われようと、
”コマ全てに意味があるはず” と信じる層の誕生。
’正解’の報酬系へ。
一方で紙面の背景には、立錐の余地無く、
アクションを魅せるのは難しい。
記号的な表現が増え、エフェクトやサイズ感で説得力を与える。
表現は脳にダイレクトに響くものへ。(デビッド・リンチみたい)
考察と直接的表現でドーパミン装置の開始。
読者は一緒に、ルビコン川を渡るかどうかですね。
ここが最後の分岐点じゃないですか。
新たなシステムを是と、渡ってしまえば、
お約束の繰り返しがキツくても、
絵の美しさが失われても、
展開がご都合で粗くても、
脳は快楽に抗えない。
歩きスマフォはドパガキと呼んでいいと思う。
MCUと比較してみたい。
1997年 連載開始
2006年 CP9編完結
2008年 「アイアンマン」公開
2010年 新世界編開始
22012年 「アペンジャーズ」公開
魚人島編の終盤あたりからスマフォが普及しだす、
ガラケーのシェアを逆転したのが2013年頃。
5.ドレスローザからスマフォ時代の全振り
同時並行の群像劇で、過剰な情報量を書き込む。
100人以上を手書きでとは、狂気の沙汰。
最大メジャー作品が、
メディアの変化に敏感に最先端にアジャストしている。
これは、驚くべきことでしょう。
新興勢力が地図を塗り替えるのが、世の常ですが異例。
読者は幸せとも、不幸とも言えます。
ここが一旦、ドーパミン装置の完成形。
報酬系に脳がやられてなければ、卒業してるでしょう。
しかし、ゾウ編という箸休めを挟んで、
6.システム再起動と批判の増加
WCI編、ワノ国編が2016年から2022年頃まで、
ドーパミン装置が再開され、
同時に、
最終章経向けての貯金作り(設定追加、伏線用意)らしい。
過ぎたるは及ばざるが如し
足りないよりも悪いらしく、批判増加します。
新世界編突入で、システム確立された時点で、
離脱するべでしょうね、嫌なら。
内容に幾ら不満でも、
中毒という習慣の力は強力で、
中止することは出来ません。手遅れ。
アンチとして、読み続けるよりない。
そして、
2022年、コロナ禍において、
尾田先生もようやく、デジタル化に踏み切ったそうです。
タコ部屋でアシスタント働かせる訳にも、いかんし。
その結果、
情報量は一層増えて、
大きく記号的な表現には磨きが掛かる。
カトゥーンの絵柄へと新機軸。
連載のペースは落ちるが、
計画的に管理されている。
離脱を生みつつも、
7.デジタル化と最終章へ突入
絵柄だけでなく、演出自体が変わったらしい。
重くて黒い紙面を刷新。
表現に特化した不評は余り聞かないかなぁ。
やっぱりストーリー。
終わりに向けて、身辺整理みたいです。
・主人公を神化、インフレの是正
ライバル達との実力差を均す。
当然犠牲となる設定は生じるが、それは破棄。
・過去の貯金を4チームに収斂
これまでの膨大なキャラや設定を4分割し、
勢力を整理統合。
・初心に戻ってお宝探し
神にもなったし、覇権争いから降りて、
本来の目的で最終章に突入。
身辺整理に伴って、設定の歪みは生じるでしょうね。
こんだけ長くやっては、仕方無いでしょう。
強引でも、畳めるサイズに整頓しないと。
不満でも、
もう無理と、辞められる人は如何ほど。
いまさら、読者辞められなければ、アンチに成るしかない。
作者は当然、それも折込み済なんだろうな。
卒業するも良し、批判も良し、もちろん信者も良し。
世界一には、理由があるのだなぁ。
以上、
アンチが生まれる理由を勘ぐってしまいました。
ヤンキーノリが無理で、ハマることがほぼ出来たことなく、
読者でもなくて、申し訳ないです。
手を振って見送りたい。
2026.11.06 23:00現在
金曜日はオハギャー。中間選挙の影響が判明しました。
5万円台を割る今年4月の大底まで見えて来ますが、
-2σまで戻し、また来週。
関税強化、利上げ反対、イラン戦争と、
インフレ抑止すること何もしてませんから、
生活実感からトランプ政権は、
Noを突きつけられても当然でしょうね。
データセンター云々より、
戦争終わらせられるか、だと思いますけど。。
底はまだ見えない。と月曜に臨みます。
