意外なことに、スグには寝付けなかった。
寝ながら、この先のこと考えた。
グワダルにはもう行けない。
さすがにスパイ容疑で逮捕されても、今度は自業自得だろう。
一週間もカラチに居てもなぁ。そんなに見どころ無い気がする。
「歩き方」によると、
それ以外のシンド州の都市は詳しく紹介されてない。
いっそ、チケット捨てて、陸路で北上しようか。
その方が結局無駄がない気がする。
もうちょっといろんな都市を見れる。
うーん、そういう旅をするなら、「歩き方」より「ロンプラ」だよなぁ。
情報少ないし、どうしよう。
それにしても、荒っぽい気もするけど、
カラチの人は親切だよね。
街は殺伐感があるけど、それは昨日、政治集会があったので特別なのか。
あ、そういえば親切といえば。
ケイ氏は、
チケットやホテルの予約や、ビザの手配を、
私にとってメリットだと本気で思っているのだろうか。
彼はそれを本気で親切にカウントしてるのだろうか。
敢えて言ったのか、本気なのか、
親切を言うなら不動産についてなのに。
旅行はそもそも、仕事じゃないの？ってこともあるけど、それ以上に、、
個人的に不動産の件をお願いするから、
その繋がりもあって委託したのである。
その辺を、阿吽の呼吸で分かり合えないことは多い。日本でも。
関係性があるからそうしたのであって、メリットの為に利用したんじゃないんだよ。
自分の「親切」を強調する人の「親切」に対して、
その言葉を仕方なく言うときと、飲み込むことがある。
予約は自分ならもっとローコストな選択もするし、
それはネットで全て事足りる。
ビザもどうせ東京まで行くのだから、
ビザ代100円で直接大使館行った方が書留代より安い。
ま、値段のことばかり言うのはケチくさいが、
手続きは一度は自力でやった方が経験積めるので、
本当はその方が得るものは大きいのである。
こっちは「利用」してはいないんだが、、
自分の「親切」を強調する人に何人も会ってきた。
約束の破棄や、責任の放棄を「親切」にすり替える連中である。
お互い負担しあっているということが想像できない人達。
何人もの日本人の顔を思い出す。
撤退するにしても、引き際を綺麗にすればいいものを。
その中で、主張する分主張すればいいのに、
彼らはそれが出来ない。
平然と迷惑を掛けるのと、「親切」を強調するのは、何故か常に比例する。
何か物理法則があるのだろうか。
途中でドタキャンしておいて、
ここまでやった「親切」を忘れないでくださいと曰う民度も存在した。
（ドタキャンした為、その「親切」の成果は何も無いのだが）
他の人物に経済的損害を与えても知ったことではないと言い切っていた。
ドタキャンすることは認めるが、
その開き直る態度は無いだろうと伝えても、それを恥じない。
まあ、今回の件は、これまでにケーススタディ沢山出来てたから、
彼に対しては、慌てずに済んだと思う。
YMCAの方のように、
人に親切にするときは無償であげなきゃいけないな。
恩に着せるのは天に恥ずべき行為だ。
それが相手の為かどうかはホントは分からないのだから。
徒然に思い浮かべてたら、まどろみ、眠る。
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