現在21時54分。
まだ、眠りたくない。
チャイを飲んでも眠気は誘わない。そもそもカフェイン入ってるし。
この部屋が、秋の夜長のような涼しさだからか。
暑くて寝苦るしいと、起きてても苦しいから、そんなこと言う余裕は無いが、
理由はそればかりではないようだ。
ラルカナからピンディまでノンストップで、
ゆっくり考える余裕も無かったのである。
自分の中で整理がついてないことがある。
「招かれざる客」ということと、
情報発信にあたり、それがチャント伝えられているのかということ。
折角寝られなくて、かつ涼しいのなら、
向き合ってみようかと、今キーを叩いている。
問題点を強く意識させられたのは、当然、ラルカナで捜索を受けたから。
ただ、それだけなら、伝えられているのか気にすることはない。
実は、あのネット繋がる部屋で、捜査を受けて、
「招かれざる客」であることにショックを受けていたのだが、
正にそのタイミングで、ある人物からメッセージが届いた。
要件は彼の都合によるスケジュールの確認にあったのだが、
非常におちゃらけた、こちらの状況に対して脳天気な文面であった。
まあ、彼が全くの無関係(ケイ氏と面識もない)、ノータッチでよかったな。
彼とリスクを共有することは絶対に避けよう。
私は端的に、現状と6月以降の予定を伝えた。
言外に「少しは空気よめ」と匂わせて。
ま、ここでは、彼個人のことは関係ない。
お陰で、精神が軽くなったのか重くなったのかも良く分からない。
そんな余裕は無かったというのが正解だろう。
その事自体は置いておいて、
このタイミングでこの文面を読むことは、神の思し召しかとも思う。
まあ、順番に整理しよう。
「招かれざる客」について、
宿のスタッフ、お店で、道を尋ねる。などでは親切も受ける。
しかし、国単位でみると、
外国人旅行者はスパイかもしれない。という疑いの目で見られている。
私だけでなく、一般論として、パキスタンという国家はその可能性を排除しない。
外国から観光客を歓迎して、外貨落としてもらう、という態度とは別なのである。
むしろ、いない方が余計な心配しないで済む。
外国人旅行者は、この国ではそういう存在だと、自覚が要るのではないか。
実際、外国人は見掛けない。
観光はもとより、ビジネスだって、やりにくいだろう。
特に私のように海外渡航歴が多く、疑われ易い人間にとっては重大な問題で、
身の危険ということはもとより、
親切にしてくれた人にも予期せぬ迷惑が及ぶ場合がある。
「招かれざる客」というのは、常にその可能性を引き摺る存在である。
そこまで、望まれてないなら、往くべきじゃないようなぁ。
って、来てから気づくから葛藤がある。
望まれていない、ということが今回の旅のリスクの本質である。
盗難のリスク、事故のリスク、
カネ目当ての強盗や殺人のリスク、
テロに巻き込まれるリスク、
いずれをとっても、カオサンで暮らすよりは安全。
しかし、
バンコクなら、危険も想定出来る範囲があり、対処も考えうる。
ある程度コントロールできるリスクである。
タイは観光大国であり、バンコクで外国人を見ない日はない。
そして知り合いも多い。便利でコスパが良いという以上の安心感がある。
アウェイをあまり感じないのである。
一方、「望まれていない」ということが、アウェイということである。
これは目に見えない空気感の問題なのだが、果たして伝わっているだろうか。
繰り返すが、個人レベルの問題ではない。
当局からの拘束、諍いのあった相手からの逆恨み、
リスクの詳細はなんであれ、この「どアウェイ」の地では、為す術は無い。
「気をつけて」と言われても、つけようが無い。
インパクトの最大を限定できないものは、
リスクというより危機という言葉の定義に近いものである。
配慮すべき危険とは何か、その本質は伝わっているだろうか。
もし、これからパキスタンに往く人がいれば、伝えておきたいことなのだが。
あのタイミングで、あのメッセージが目に入るということは、
伝わってないぞ、という神様の指導なのだろう。正にメッセージである。
それでもなお、ペシャワールにゆくのか、ゆけるのか。
というのが、目前にある問題である。
まあ、それは成り行きだと、今は考えているのだが、
次の問題は、「伝える技術」である。
でもねぇ、テレビみたいに、受け手におもねりながら、かつ蔑視して、
何でも分かりやすく、類型的に、ってのは嫌だ。
かつて松山千春が小室哲哉を批判して、
こんな歌ばかり聞いてるとバカになるよ。想像力を働かせる余地が無い。
前提から結論まで全部説明されて、余白がまるで無い。
その言葉は強く心に残っている。
で、今キンドルで買った、筒井康隆「創作の極意と掟」を改めて読んでいる。
「省略」「遅延」の項を読んでる。
フィクションではないのだが、
何を省略し何を省略しないのか、
饒舌に書こうか、簡潔に事実だけを書こうか、
総て、私の匙加減一つである。
物価や移動の詳細については省略しないと最初に決めている。
これからパキスタンにゆく人にとって、必須な情報だから。
では、リスクについてはどうか、
饒舌だけど、省略もしてる。かな。
それで、神様に怒られたのかもしれない。
客観的なリスク評価を記述する、
これが残りの日程の中では、より必要なことなのかもしれない。
まずは、タキシラ行ってから。
今晩は、もう少し筒井康隆読んで、気が済んだら寝よう。
明日も早い。
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メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。
初めまして。内田と申します。
「パキスタン 旅行」をキーワードに、先日こちらに辿り着きました。
ラホール、ラーワルピンディ、イスラマバード、カラチ、モヘンジョダロなどなどパキスタン各地を旅され、本当に羨ましく毎日の更新を楽しみに拝見しております。
スライドショーの現地写真からは、現地の人々の生活感も伺えることが出来、こちらも楽しみにしております。また最新の宿等の旅情報などなど、現地に行かれた方ならではの貴重なもので、こちらも大変有難く勉強させて頂いております。
昨年2月に僕はラホール、ムルターンを旅したのですが、すっかりパキスタンにはまってしまいました。毎日、こちらの更新を拝見する度に、次回のパキスタン旅行の妄想を膨らませております。もうそろそろ、ペシャワール編も更新されるのでしょうか。こちらも念願の旅行地なので、今からとても楽しみにしております。
これからもどうぞお体に気を付けて、僕たちにいろいろとお教えください。
今後とも宜しくお願い致します。
内田
コメントありがとうございます。
これから、本編はこれからペシャワール移動ですので、お楽しみください。
Ya learn sohtmeing new everyday. It’s true I guess!