コモディティ化は我が魂に及び

ども、飛行機がDelayしてます。今ラウンジにおります。
 
成田から国内線は、そういえば初めてです。
それだけ、LCCの参入が進んでるということでしょう。

偶然にも、ブックオフで105円で読んだ本。似てた。

シンクロニシティという奴でしょうか。

話題は、
アメリカ流外資の働き方と、日本の人事について、
特に金融の分野で。

まあ、とりあえず、ステレオタイプな話題だけどさ。
105円だから、古い本ってこともあるけど、
シンクロしてみようと思う。

梅森さんは、外資の人事部長で、
合併しちゃ、首切り役をやってた人。

ステレオタイプな違いは何処からやって来るのか、
ま、当然だとは思ったよ。

y=f(x) x:提供するもの y:受け取るもの

って、会社を機関として考え、
能力や労力を提供して、対価は基本お金で受け取る。
だから、辞めるときも、どんな条件かが大事。

一方日本じゃ、
時間(人生)や忠誠心の対価に安定や安心を受け取る。
そこに中途半端に「成果」持ち込んでもねぇ。

ワタクシらしい、視点で言えば、
所属の重力で、会社という組織が成立してるのか、
所有(マネー)の重力で、構成されるのか、の違い。
 
 
アメリカの方が、所属の重力は軽く、マネーの重力は強い。
本の中では、日本人が非合理に描かれるが、
重力場が違えば、生存の文法も違うってことだろう。
 
  
で。後ろの方では、
日本社会の労働の流動性の無さを問題視してた。
まあ、それも最近ではよく言われることかな。

付け足せば、
制度は近年どんどん正社員保護で、
年金の代わりまで企業に押し付けようとしてる。

ブラック化と新規採用を消極化するんじゃないかな。
この本の当時よりさらに、流動化を阻害する方向に進んでる。

まあ、それはきっと、
雇用というもの自体が終わり始めてるってことなのかも、
そう思うようになったんだけど、
 
 
それはさておき、
 
アメリカ流ではモリで突くように一人づつだけど、
日本は投網を投げるようにクビを切る。
個人の結果に関係なく数しか見てない。
そんな指摘もなるほどと思う。

「みんなと一緒」って、ことは「誰でもいい」ってこと。
それが横並びの本質で、
それはそれで、効率のいいやり方だよ。
 
だから別に、
個人の能力とかあんまり関係無いんじゃないの。
 
日本流リストラは優秀な人から辞めてくことになるって、
著者は苦言を呈するけど、

多分、関係ないんだよ。個体差なんて。
会社というシステムにとっては。

オレだって、そんなの、見たり経験したり、してきたし。
転職の回数だって、平均的日本のサラリーマンより多い。

だから、思う。
商品だけがコモディティ化するはずなくて、
人材だって、同様に向かう。

ITエンジニアやってたでしょ。今じゃ忘却の彼方だけど。
変革期には、能力が尊ばれる。
だけど、ひとたび、
技術が落ち着けば、能力よりも、
言われた通りに働くこと、安く働くこと、の方が、喜ばれる。
戦国時代の終わりみたいなもの。
オレにしか出来ない仕事なんて、無いよ。
 
 
で、ある程度の規模以上になると、
少数の将軍とその他の兵隊の方が効率良くて、
兵隊はさらに機械化とアウトソースで合理が働く。
 
本気で、企業が生産性上げようとすれば、
もっとやれちゃうんだけど、
それは社会の安定とトレードオフ。
 
 
でも、最後は多くの労働はコモディティ化して、
ブランド価値の残る個人なんて、ごく少数。
そんな像しか浮かばない。
そっちの方向は、人を引き付ける、引力を失うと予想。
 
 
ジャンプするけど、

所属の重力が弱くなり、
属することで、安全を得るが難しい。

さらに所有やマネーの重力が弱まり。
労働価値を換金することの無意味化が始まる。

相対的に、個人の評価の重力が主役になる。
 
 
そんな、トレンドどおりに、結果生きています。
まあ、当時は、
「愛されニート」とか、「いい人戦略」とか、
そんなこと、想像も出来なかった。
 
まあ、今は必然かなとも思う。
こんなに早く、
リアル山下清を実践する予定じゃなかったんだが。
 
 
時の加速と重力の間には密接な関係があるというお話。
 
ああ、天国篇のページもそろそろ書かなきゃ。 


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