書評「10歳から身につく問い、考え、表現する力」リベラルアーツがグローバルには必要と言われて。

グローバル人材になるためには、必要なこと。
今の日本の教育じゃあ、確かに厳しかろう。
でもさ、皆んながグローバル人材になる必要があるとも思えない。
それでも、これからの時代に合うように、今のシステムは解体を希望する。
 
 
ども、ところで、「さくら」という宿皆さんご存知でしょうか。
日本人バックパッカー御用達の宿でしたが、
たしか半年以上前に終わってしまった。
 
ああ、まだ看板はそのままなんだ。フト気付きました。


 
 
関係ないけど、こんな本を読んだ。
いわゆるリベラルアーツ教育もの。

言ってることは至極普通で、
グルーバルな人材に必要な基礎的な素養。
 
解説は、順序立てて、平易で明快だ。
 
  
まあ、ごもっともで、
 
論理的思考、具体と抽象の行き来、知的刺激への感度、
それから、フェアに議論する態度、
なんかかな。
 
日本の教育では、あまり育たない、弱点を順次説明してる。
まあ、そりゃ確かに物足りないと思うことは正直あるよ。
自分のことは棚に上げるけど、
ま、比較対象が、書籍で出会う、思想や表現だから、
リアルが分が悪くて当たり前だけど。
 
人によって、そういう素養の発達度合いは、露骨に違うのは確か。
が、人間の能力の総量なんてそんな変わんないよ。
 
他の部分が発達してる。
それは環境に対する適応でもあるはず。
ペンギンは飛べないが、泳ぐのは得意、みたいな。
 
 
思考を鍛えず、正解を答えることを是とする日本の教育であっても、
諸外国に比べても、読解や数理的思考のリテラシーが日本は高い。
その理由を、著者は上手には説明出来てない。
 
これは、
グローバル視点からの解説なので、
「空気を読む」という日本人の得意な能力を未分析、
ないし過小に評価してるからと思う。
正解を最初に求めるってのは、要は空気読むってことだよ。
 
 
 
でも、それはそれでいいんです。
グローバルな人材を育てるための教育ですから。 
 
問題なのは、
グローバルな素養を身に付ければ勝ちかというと、
そうじゃないことでしょ。
 
シロクマが砂漠に居ても、ラクダが北極に居ても、活躍は出来ない。
どの環境で生きようとするのか、方針があって、
どういう準備をして臨むのかは、戦略の一部だ。
 
ま、文中では、
「英語出来ればグローバル」では、むしろ島国根性の発露ではないか。
みたいな言われ方を感じるけど、
逆にそれで、日本で暮らすなら、いーいじゃないか。そういうカラーで。
 
宇多田ヒカルの楽曲最初に聴いたとき、
自動的に演歌を連想したよ。
見た目は、R&Bテイストとか言うけど、精神は演歌。
情念丸出し。逆バナナ。
 
オレはそのウエット感がキツかったけど、
日本で流行る理由はよくわかった。
 
 
グローバルアスリート2割、ローカル6割が、いいとこだと思うんだよね将来でも。
グローバル人材は、アスリートの道だからさ、
能力次第で、お金稼げるけど、浮き沈みも激しい。
三井物産の内定蹴って、ドラフト指名受けるようなもの。
 
最初に方針決めるなら、小学生くらいからじゃないの。
親が留学させようとして、
「地元の友達と別れたくない」って反対されてからじゃ、
利害次第で関わる人が変わるような関係性のなかで生きるのは辛かろう。

脳が固まってからでは、遅いし。
親が逆バナナなのに、それに付き合う子供も不憫だ。
 
 
 
今、大学でGとかLとか言われ出した。
 
小学校3、4年くらいで、誰でもリベラルアーツの初歩を受け、
中学くらいからは、グローバルアスリート目指すかどうか分岐。
公務員とか、大企業でも国内の文化の企業に就職するなら(トヨタとか)、
ローカルで充分で、レベル自体が低い訳でもない。
海外展開してても、ガチガチの終身雇用な会社だって沢山あるよ。
 
 
ま、ローカルはローカルで、グローバルはグローバルで、
ランキングはあるんだろうけど、
グローバルの方がコストが高いはず。
 
4割くらいがグローバルアスリート目指して、
成功2割、転向1割、中間1割くらいかなぁ。
将棋とか相撲よりは、全然成功率高くて、まプロになってからが勝負だけどさ。
 
 
職業訓練は大学とは別の資格として整備して、
MBAみたいなグローバル養成も別の機関で、
アカデミックな本来の大学は、ホントにその道の研究したい人が行く分だけ残る。
でいいと思う。
 
ま、どれも、基本ネットで資格取れて、
オフ会必要な分だけ集まりゃいいので、
コスト的には大幅に改善出来ると思うんだけどね。
 
 
ま社会の変化に合わせて、教育制度も変わってゆくのか、
既得権に阻まれて、機能不全なままなのか、
それは分からないんだけど、
 
 
グローバル化一色が、猛威を振るうとも考えにくいんだよ。
一つには、
富裕層と貧困層という、アメリカにイメージされる二極化を、
日本社会が容認するとは、考えにくい。
ローカルな経済圏、文化圏というものが強く残りそうだし。
 
更に、
グローバルな資本主義がそこまで強くない。
というか脆いので、信用おけない。
一時良くても、いずれバブルに向かうよう宿命づけられている。
イナゴのようにやって来て、イナゴのように去ってゆく。
 
 
ただ、もうちょっと増えてもいいと思うんだよなぁ。
全体の2割くらいまでは、キャパあると思う。
 
ただ増えるには、
今の教員とは違うメンタリティのメンターに出会い、
今の教室とは違う環境に身をおくことは必要でしょう。
 
英語でも空気読み合うような環境じゃ、ダメじゃなかろうか。
逆に空気読むことの方が有効な環境もあるんだし。
 
グローバルじゃなきゃ生き残れないという発想は捨てた方がいい。
しかし、英語が出来ればグローバルって発想はもっと捨てた方がいい。
 
2割が生まれる機会のための土壌の余地がある程度には、
今の教育制度は解体しないかなぁ。
 
 
 
「空気読む」だと、正解という始めに結論アリきで、
その都合のよい理由だけ探すようになる。
 
これは比較検討して、どちらかを選ぶという能力を退化させる。
 
ただ、ときどきの選択が死活問題だという人がどれ位いるのだろう。
生活の安全が確保できるのであれば、
現状の安定を維持する事のほうが大事ではないだろうか、
「空気読む」は平和を保ち安定を維持する能力である。
 
平時向き。有事向きではないので、
有事には手痛い失敗することもあるが、概ね上手く行ってる。
 
最初に、Gを選ぶかLを選ぶか、
難しい選択なんだけど、早い目にしか出来ない。
脳が固まってからでは、本質は変われない。
ま、
リベラルアーツ身につく前に、選択するしかないわな。

 
 
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