昭和と鹿児島

いま、奄美での予定消化し、宿でうだうだしてます。
忘れないうちに、鹿児島のことメモしておきます。

[2015.10.05]
鹿児島には朝8時頃到着。
寒くはない、大阪よりも暖かい。
 
鹿児島本港17:30発のフェリーで翌07:00奄美大島到着の予定である。
受付は15:30からとあるので、早起きしたお陰で時間には余裕がある。
 
空港のインフォメーションで、
本港までの行き方と、港近くの観光名所を聞いた。
 
15分おきに鹿児島市内へのバスは出ているという。
天文館で降りて、そこから歩いても行ける。
周辺には博物館や美術館多いので立ち寄ってみたらと勧められた。
 
観光案内のパンフレットを貰って、礼をいい、
鹿児島中央駅方面のバスに乗る。

1250円。券売機で少しまごついてしまった。
 
郊外から市内へ向かっていると分かる。 

九州も稲刈りの時期、ちゃんと天日干ししてる。 
 
天文館は市内の中心地らしい。

ここに天体観測所があったのが由来だそうだ。
 
 
チェーンのパン屋のイートインでモーニングセット食べつつ、予定を立てる。
問題は今日が月曜で、博物館や美術館は殆ど休みだということ。
 
 
9時半ごろ、市内を歩いて、照国神社へ、 

島津斉彬公を祀った神社で、資料館(無料)も併設されてた。
明治維新から日本の近代化への薩摩藩の功績が順を追って説明されていた。
 
西郷どんの前を通り、

 
鹿児島近代文学館、メルヘン館へ。
文学館だけでよかったが、片方だと300円、両方だと500円。お得な気がして500円払った。

荷物は入り口で預かってくれた。
 
メルヘン館は不思議の国のアリスをモチーフにした三階建ての塔で、親子連れ多数。
地下ではアニメを随時放映していた。
「海へゆくか、山にゆくか、」のような選択肢があって、子供たちが多数決で決める。
観客と対話しながら進めるアドベンチャーゲーム。
内容は微笑ましいものだが、
多数決で決める、皆んなで協力することは美徳。という刷り込みが、、
 
うーん、高度成長期ならねぇ。
平成の世を生きる子供たちにそれでいいものかどうか。
 
 
 
近代文学館は、鹿児島ゆかりの作家の展示が続く、
海音寺潮五郎が最初に書斎が再現されてて、
それから有名どころでは、梅崎春生、島尾敏雄あたりか、
有島武郎とかは、血筋だけで、鹿児島って感じはしない。
 
 
しかし、なんといっても向田邦子である。別格の扱いである。
2階一部屋まるまる、生前の愛用品などが展示されてた。
高度成長期の東京というイメージだが、
父親は転勤が多く、子供の頃2年ほど鹿児島で過ごしたという。
 
芥川賞、直木賞の特集もあって、手にとってみた。

時間に限りがあるので、賞を取った「かわうそ」「花の名前」「犬小屋」を優先的に読む。
 
世に出たときにはすでに名人。本因坊秀策みたい。
鮮やかなんだけど、才気走ったケレン味は見せない。
丁度いい匙加減で、秀麗。
これから盛りというときに忽然と姿を消してしまうとこまでソックリ。
 
資料館とカフェが併設されてて、向田邦子に関する本はそこでも読めた。
評論は主に、比喩表現の巧みさに重きが置かれていた。

比喩というより、「見立て」という方が適切だろうか。
顔がかわうそ似という表面で見立て、さらに内面で見立てる。
小説から酒の名前が採られることはよくあるが、獺祭もそうなんだろうか。
 
構成と場面の切り取り方が見事でホントに無駄がない。
 
 
舞台は東京だけど、昭和な雰囲気を残す鹿児島の街で、
名人芸を堪能するのも、なかなか乙な時間の過ごし方だった。
 
仙台のブックオフで買って読んだばかりの本、

と対比が浮かんだ。

男女の関係性を描いているという共通点はある。

高度成長期にはまだ夫婦や家庭という共同体があって、
組織の中には必ず人間模様がある。
 
デフレ低欲望時代には、どうしたって「個」しかないのである。
Weではなくて、You&I。
 
もし名人存命なら、希薄な感情の機微をどう描くだろう。
 
 
なんてこと考えてたら、もう2時過ぎである。
遅い昼食をラーメンで済ませて、3時ごろフェリー乗り場についた。
窓口は開いていて、ネットの予約と乗船券を交換。
5:10から乗船開始だというのは、聞いてない。乗る気満々だったのに。
 
 
 
2時間あるならと、すぐ隣の水族館にゆく。1,500円。

荷物は預かってもらった。 
 
網に掛かったジンベイザメを保護して大きくなったら海に返すらしい。


 
展示が工夫されていて、素晴らしい。



 
錦江湾の生態系が順に分かるようになっている。
砂浜から、浅い珊瑚礁、深いサンゴ礁、
鹿児島がピンセットの先のようになっていて、桜島もあるのは、
そこが火山帯で、4回ほど、帯状に噴火があり、爆発でカルデラに、
窪地が更に侵食され、現在の入り組んだ深い湾になって、
多様で豊かな生態系が生まれたという。
 
 
一通り見終わったときに、タイミングよくイルカショーやってた。

国際的に揉めてるらしいけど、ココで生まれたイルカも居るという。
 
大変充実したコンテンツで、1,500円の価値は充分あるし、
2回分の値段で年間パスなら、近所に住んでたらそれ買う。
 
もういい時間なので、フェリーに乗る。



ビールと食事は持ち込みが正解らしい。

牛丼550円とビールはフェリー内で買った。
 
 
鹿児島市は昭和のような時間が流れる街だった、
10月初旬にシャツ一枚で居られるなら、九州もいいかもと思った。
 
が、
まずは、南から順に調査。
 

では、

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