映画「リリーのすべて」爽快な孤独と、因習渦巻く日本で、今日も地獄巡り

自分を生きるって素晴らしいなぁ。という絵空事を観た。
自分の足で歩く人、ベタベタの依存の中で生きる人、
気高いものとゲス。
今日も日本で生きてるって実感してます。
ここはタリバン支配する山奥よりも未開だ。
 
 
[2016.03.26]
結局、佐賀の武雄で朝を待ち、特急に乗って博多へ、
大阪行きの夜行バスに乗るのにまだしばらく時間あり、
博多駅前で映画で時間潰すことにした。

アカデミー助演女優賞の話題作に決めた。時間もちょうど良かったし。
「リリーのすべて」

1920年台の実話で、世界で始めて取っちゃう手術を受けた男とその妻の物語。
期待せずにチケット買ったが、もの凄い出来栄えだった。
 
ラストシーンの冬晴れの天気みたいに。
厳しいけど、とても爽快。
とてもいい気分で九州を離れられた。
 
お伽話なので、総てが美しく描かれていました。音楽も美しい。
現実には葛藤や苦悩の方が大きかったと想像されるが、
本当の自分に出会い、自分になってゆく歓びが大きな比重で描かれます。
ま、
役者の演技が素晴らし過ぎるから仕方ない。
そっちイッちゃいけないと戸惑いながらも、生きる歓びを掴む主人公。
夫はもはや、かつて夫だった女性。別の人である。
その現実の孤独を受け入れながら、彼女の人生に寄り添う元妻。
元妻は生涯、彼女の絵を書き続けたそうだ。
 
で、妻役のアカデミー賞の演技は、強い人なんだよ。とても強い。
夫の人生に依存することなく、認め、愛する。
それはとっても孤独なことなんだけど、それが出来る強い人の役。
ラストで昇天してく彼を見守る、
寂しいけれど晴れ晴れとした表情で受賞おめでとう。
 
 
貴方は貴方の人生を生きる。
私は私の人生を生きる。
貴方の期待に応える為に生きてる訳じゃない。
それでも、偶然出会えれば素晴らしいこと。
出会えなかったとしても、それはそれで素晴らしい。
 
 
 
十数時間前まで、真逆の弱い女を見てきた。
DVまがいのハラスメントを受けても、それに気付かず、
「怒らせた私が悪い」と顔色を伺い、機嫌を取る女。
 
ま、現実を認識しない方が幸せかもしれない。
気付いてしまえば、強く自立的に生きなければならない。
幸い、子供は居ないのだし。
そんな面倒臭いこと、見ないふりして、相互に隷属しながら生きた方がラクかも。
たとえそれが、人間の尊厳とは無縁であったとしても、
別の幸せもあるのかもしれない。
 
地獄に来たら地獄巡り。
ここを人間道だと勘違いするから、オレはいつも認識を誤る。
 
 
その前には、
暖房効いて暖かい締め切った部屋で、
煙草スパスパ吸いながら食の安全を雄弁に語るカリスマと、
そのご高説をにこやかに拝聴する人々の光景に出くわした。
ああ、人民の楽園。便利な時代だ、居ながらにして北朝鮮にもトリップ。
 
 
今がオレの子供の頃の時代、昭和だったら、
彼らがオーガニックライフを説いても、常識を疑われることも無い。
たしかそんな時代だったはずだ。
 
日本の農村部、全部がこんなだとは思わないし思いたくはないが、
古いアタマのOSは、孫子の代で祟るだろう。必ず。
 
グダクダな離島の方がまだ救いがある。
「沖縄の綺麗な心」それが存在すること、
本土で汚いもの見ることが出来て、初めて認識出来る。
 
 
過疎化の果てか、
天災や事故の結果か、
グローバル化の到来のせいか、
理由は知らないが、もうすぐ、大きな淘汰が起こる。
古いOSな田舎日本は壊滅する。ボクは本土上陸以来確信した。
 
 
 
タリバンの支配地域並だなって乙武氏
こんな芸能記事を読んだ。
 
夫の不倫は妻にも責任がある?乙武氏の不倫騒動で妻のコメントに疑問の声が相次ぐ
http://spotlight-media.jp/article/262034220979374378

 
「怒らせた私が悪い」怯えながらそう語る佐賀の顔が浮かぶ。
 

たとえ奥さんが「載せて」と言ったとしても、全部自分で責任取って引っかぶれよと。

 

謝られるのは妻だろ。子供達だろ。そういう男の都合の下世話社会にうんざりする。
屈服する妻役割にもうんざりする。
そして理由なき被害者はいつも子どもたちだ。

 
ここが100パーセント地獄じゃないのが、この世の残酷なところで、
希望が無ければ、見て見ぬふりする別の幸せもあるのかもしれない。
 
孫子の代で祟るとは思うが、
幸い彼らには子供は居ない。
 
乙武なんで、子供作っちゃたんだろう。
問題があるのは、身体が満足かどうかじゃなく。
 
増田セバスチャン偉いなあ。って今つくづく思う。

 
 
オレは覚悟が足りないな。
 壊れているなら、それを直さない。ただ出会うだけ。
そんな覚悟が。
 
ま、絵空事信じて、今日も地獄巡り続けることにする。
 
 
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