会津から仙台へ、仙台から金沢へと移動しました。
友人のつてで、
能登の先っぽ珠洲市の空き家と耕作放棄地の案内をお願いしました。
兎角この世は需給関係、衰退への危機感高い方が、移住には有利。
本来は不動産オーナーが地域の趨勢に一番関心高いはずなのだが、
多くのエリアでは、ありのままな日本。
基本は、人口増えること歓迎なんだけど、
本当の意味で、自分に有利な状況っていうのは、一筋縄では行かないね。
住めるとこじゃないと、借りようがなくて。
[2016.04.08]
金沢駅から2時間よりもうちっと時間掛かるかな
さいはてに到着。
ミャアミャア鳴くのはカモメじゃなくてウミネコだっけ。
で、空き家の写真は載せません。
ちょっと忍びないというか、うーん凄すぎ、
空き家バンクに登録されたものを、市の方に案内して頂きましたが。
まあ、原則、住める家でないと借りられない。
雨漏り酷く、朽ちて。
水回り、電気ガス、ホントに稼働するか不明。
残置物散乱、使わなくなって、ただそのまま長年放置され、
生活感残っているのは、キッチンと居間に続く部屋だけ。
古い家なんだけど、増築が乱脈に繰り返されてたが、
2世帯、3世帯と住んで、大家族な時代あって、
最後は、老夫婦か、独居老人。恐らく、
廃屋になってどうしようもなくなって、
じゃあ、貸そうか、で空き家バンク登録。と忍ばれる。
どうやら行政はまだ、
空き家を資産として有効活用すること自体には積極的に介入出来ないようです。
今はまだ登録されたものを、紹介するだけ。
耕作放棄地は必ずどこかにありますが、
ちゃんとした空き家は探すの難い。
いい立地のものは、UターンIターン希望者も多く、なんとかしちゃうみたいです。
逆に立地の良くないものほど余計に、放置されちゃう傾向にあるみたい。
この辺は自然淘汰なコンパクト化地味に進むという印象。
ウィキペディアの人口グラフや、
市のホームページ見ると、
今の70代が住めなくなると、ガクンと深刻化するかなぁ。
3割から4割空き家ということもあり得るか。
まあ、それまでには、行政も法律も変わって、出来る限りのことするとは思う。
今でも、チョイ住み制度は機能していた。
住みながら、出物を待つというのが、現実的な対応のようだ。
うーん、オレが来て、住むことスムーズになるには、
あと10年は先かなぁ。
人口減少、空き家問題の現実的な深刻さとは別に、危機感ってものあるでしょ。
ホントに、地域が危機感感じるのはそれくらい先になってからじゃないかな。
自分の代で住む気ないなら、今のうち売っちゃうのが、
最も合理的なのは、傍観者なら誰でも分かること。
自分が住まないだもの、人口減ってく。
減ってきゃ需給関係悪くる。
将来性考えたら、貸すより売ってしまった方がいい。
上モノ資産価値あるなら、廃墟と化す前に。
メンテしてバリューキープして、瑕疵担保ナシで売った方がいい。
出来るだけ早く売って、きょうだい(性別問わず)で分けるのが皆んなハッピー。
って誰でも納得な結論だけど、、
この本読んでみると、そう一筋縄じゃない。
問題は感情。愛着とか後ろめたさとか、自分の代で閉めるって勇気要る。
しかも、自分以外に相続人居ると揉めるし。
そして、なりたくてなった不動産オーナーじゃない。
降って湧いたように、資産なのか負債なのか、転がり込んで来る。
で、実際は相続人(達)が判断先送りにして、
どうしようもなくなってから、
空き家バンクにでも、登録しようか。
全国何処でも、そんなの一般的じゃないかなぁ。
ま、呑み喰いのレベルは全国トップクラスと思うが、
結局珠洲では、地元の魚と旨い地酒飲んで帰ってって来てしまった。
歴史感じられます。
この地方では、冬の間の仕事として、杜氏は盛んだったそうです。
金沢に戻って回転寿司。
でもクオリティ高い。ランチセット980円。
でまあ、移住先としては無理かなって、夜行バスに乗った。
本来なら、不動産オーナーが地域振興の担い手であるべきだが。
この本に書いてあるように。
「BID」と呼ばれているもので、特定の地域において不動産オーナーが固定資産税のようなかたちで負担金を出しあい、地域を改善する事業に投資し、資産価値を上げるという仕組みです。地域再生において、アメリカをはじめ、イギリス、ドイツやオーストラリアやニュージーランドなど世界各国で採用されている政策・事業です。
BIDのポイントは、不動産オーナーが単独ではなく、連携してる点です。
人が減って、困るのはそれで、資産価値減る人のはず。
でもまあ、そんな投資視点もってるオーナーばかりなら、
誰も困りはしないか。
著者は熊本で、BID方式で街の振興を手がけたという。
でも木下さんみたいな人が来てくれる自治体ばかりじゃないだろうし、
いや、珠洲は相当良い方のレベルだと思ってる、
振興しようというムーブメント感じるもの。
でも、地域によっては、
まちづくりは税金でやってもらうのが当たり前、と考えている市民がいまだ圧倒的。
財政のことなど全く考えもせず、好き勝手に「あれをやれ」「これが欲しい」と意見だけは行政に言う。
それが叶わないとなると、今度は「お役所仕事」「市長はアホだ」と批判する。
あるいは批判を避けたい役所の側も、公共事業を業者に丸投げしてその場をしのぐ。
そんな年寄りばかりのとこだってあるよ。
外から来て、どうにかしようとはなかなか思えない。
実際どの程度危機なのかということと、
住民が危機感感じてるかとギャップもあるし。
衰退危機感度を10段階評価で考えてみる。
移住に成功してる人達も多い。
危機感も高い。レベル7くらい。
住民も民間企業も行政も一体での理想をレベル10とすると。
うーん、レベル1は、イメージで言うと、
保育園新設頓挫した市川市みたいなの。
http://mainichi.jp/articles/20160412/k00/00m/040/070000c
いや実際、この手の話、待機児童多い都市部でよく聞くけどね。
日本死ねって言いたくはなるわな。
珠洲は4、いや5くらいかなあ。
現にオレを案内してくれているんだもの。
実際とイメージの間にギャップが大きいほど、
危機のハードランディング度は高いのはまた別のお話として、
オレが移住するなら、レベル7以上の地域を探さなきゃ。
移住者がよく思われないって話聞くけど、
それって、レベル4くらいなんじゃないかな。
そんな再確認をしてた。
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