先週は全くチャート見る時間なく、
今読んどいて損のない本のレビューを。
なんと言っても、結局アメリカは出口に向かえるのかどうか?
今年後半、利上げはあるのかどうか、一番気になるところではあります。
アメリカの債券市場のサイクルを検証することから始める、
信用リスク = 米10年国債 - 社債
長期金利上昇→金融引き締め→信用リスク上昇→景気後退
という、プロセスがあるという。
しかし、現在の金融緩和では、このプロセスが上手く当てはまらない。
が、影のFFレートという市場の想定金利で見ると、
2014年5月に金融引き締めに向かっているらしい。
そうなると、上記のプロセスが当てはまるという。
で、この後景気後退局面に突入してしまうのかどうか、
過去、景気後退を回避したときは強烈なドル安があり、
今回もドル安は進んでいる。
アメリカが景気後退を回避するためにはドル安を続けるしかなく、
そうなると、日本の株式市場は低迷せざるを得ない。
逆にドル高の時は、
アメリカ景気後退して、新興国の金融不安を引き起こす。
というのがこの章の結論である。
為替の向かう先で、通貨高になった方が痛むという分かりやすい話。
今、順調に円高ドル安進行中ですから、
アベノミクス本格的に苦しくなるかも。
それが、この本全体の基本基調みたいです。
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