着地は分からんでもないけど、政治に関わる言及はちょっとズレてると思う。
相場の見通しについては、なるほどだけど、
この後、どの程度酷いことになるかは、
今後の金融政策によるところが大きいんじゃないかな。
政策転換した場合と、より緩和拡大した場合の影響について、
言及して欲しかったなあ。
というのが読後感。
先週は全くチャート見る時間なく、
今週は引き続きレビュー。
ドル安ならアメリカなんとか景気後退せず、一方日本は円高でアベノミクス厳しい。
逆にドル高なら、アメリカ苦しい。
で、まあ、いずれアベノミクス崩壊するんじゃないか、
という結論に達している。
折しも、
8月は順調に円高ドル安進んでますね。
日本銀行は来月、「大胆な」行動をとる可能性が高い。
http://jp.wsj.com/articles/SB10191232058230093692804582258541791147290
本田氏は、一般のインフレ期待の低下に対処するには、
金融緩和の強化と財政政策の組み合わせが緊急に求められると語った。
そして、9月の決定会合で「大胆な金融緩和を打ち出す可能性は5割超あると思う」と述べた。
「これでやらなかったら、本当に国民は『やっぱりだめか』と感じてしまうのではないか」と語った。
本田氏は、日銀がマネタリーベースの目標を、25%増やし100兆円とするべきとの考えを示した。
この目標を達成するために、主に長期国債の買い入れを現行の年間約80兆円よりも早めるべきだとした。
詳細は明らかにしなかったが、日銀は新たな株式買い入れ枠を設けることも可能との見方を示した。
本では、
日銀が国債買い占めてしまうと、日本の金融機関圧迫し、
株を買いまくると市場の健全性が失われる、
書いてある。
これ以上、こんなことばっか、続けて大丈夫なのか、
そんな気持ちになります。
まあ、現状の問題点を再認識するには良い本だった。
でも不満な点もあり、
明確には書いてないけど、
金融緩和はこのまま順調に限界を迎えて、
手詰まりのまあ、アベノミクスが終わりを迎える。
そんなシナリオを想定してる雰囲気がある。
でも、9月もっとヤリそうなんだから、
単にいずれ壊れるじゃなくて、どの程度で限界迎えるのか、示して欲しいなあ。
あと、相場についての綿密さに比べて、政治については雑な印象。
消費増税に賛成したからといって、それだけじゃどうなるものでもないし。
アベノミクスの代案を掲げて選挙戦う野党じゃないし。
本でも、別に良いプランが示されるわけでもない。
漠然と既得権益との対決どか言ってもねぇ、
政権取る少し前の民主党みたいな印象。
アベノミクスがダメなら、
何を目指して、どういう手順で止めていくのよ、
それ語らないから、
相場見通し以上の言及は、極めて空虚に感じる。
言わない方が良かったんじゃないかな。
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