「二重洗脳」 医者から依存のメカニズムを学び、対策を立てる。 <書評>

クスリや煙草を例に、脳的に依存の起こるメカニズムの説明を読み、
この本はアタリだと確信。

 
酒の飲み過ぎも気をつけたいし、
何よりネットという相互洗脳社会にどっぷり浸かってるのだもの。浦島太郎が怖くて。
今の生活続ける上で、このタイミングで読んでおくべき。
 
 
 
きっかけは蓮舫さんのおかげ。という前フリ。
蓮舫党首歓迎されて、野田幹事長評判悪い民進党。
支持者のツイート見てると、強いクスリを求める末期患者に見えた。
野田さんは議席減らした戦犯で、蓮舫さんで勝つ気でいる。

あの程度の負けで済んだのは、早めに解散したからと見えるけど、
解散のタイミングが悪いから大敗したと思ってる。
で、地味なドジョウでなく、蓮舫さんという刺激なら勝てると。
 
二重国籍問題とは別に、
我が身を省みても、
依存から滅ぶメカニズムをもう一度、知っとく必要あると思った。
 
 
  
煙草を例にメカニズムの説明。

「神経が鈍くなるにつれて、普段の癒しや安らぎが減ってくるのでは?」

という、医師の経験から得た仮設に基づき、展開されてる。
 
安らぎや活力は脳的にはドーパミンの分泌で。
神経がすり減っていしまうと、それは正常に機能しないという。
 
例えば、
仕事終わりに開放感を感じる。のが正常な脳の働き、
しかし、神経がすり減っていると、どこか虚しいだけ。
(私にも経験有るのでよくわかります。)
 
ところが、
ニコチン刺激は無理やり脳にドーパミンを絞り出させる効果があるそうです。 
これを強制刺激と呼んでいる。
これを繰り返すと神経は鈍くなるそうです。
以前感じてた通常の刺激に反応しなくなる。
結果、強制刺激でドーパミンが出たときだけ、ホッと一息する。
 
ホッとして一服するんじゃなく、一服するからホッとする。
 
最初から煙草が旨いと感じる人は居ないそうです。
この強制刺激の依存が出来上がったときに美味しいと感じる。 
 
刺激による依存のメカニズム。
結果、本数は増え、効果は短くなる。
消耗してドンドン効かなくなるのだから。
  
 
 
自分で依存を知覚できる「メタ認知」は健全か?
自分を客観視する能力を「メタ認知」というそうですが、
健全なら、依存まで行きません。
 
依存のせいで本来の健全な安らぎを感じる力が壊れてること、
自覚できません。
「一服するからホッとする」は分からない。
 
煙草でなくても、他の草でも、クスリでも、
アルコールでも、それ以外の行為でも、
仕組みは一緒。
 
DVにハマる女性がDVな男ばかりと付き合うのは、
暴力の後、優しくしてくれるからだそうです。
   
 
不安を煽ってのノープランな反対も、オレの晩酌も同じでしょう。

いや、反権力じゃなく、中韓のせいでもいいんですけど、
去年来の経験で、
アルコール、煙草、ハラスメント、それぞれの依存と、サヨク的なのが結びつくの、
精神の仕組みとして、同じだということはとても良く分かる。
 
不安を煽っての、反権力で安らぎ。
 
ま、反権力が中韓のセイでも同じだけどさ、
比率でいうと今はまだ圧倒的に、不安+反権力に接すること多いもの。
  
まあ、豊洲の地下水でも、
意思決定プロセスとか、建物の排水性や耐震性の方が、気になるけど、
煽りやすい不安からって手法が、まかり通り過ぎかなあ。まだ。
ま、煽られる人と手法に不信感抱く人に分かれて、
左側は衰退しながら、よりカルト化してくと予想されるのだが、
 
って、ああ脱線しすぎだ。
情報の接し方として、
不安を煽ってからの、何かのセイで代償するって、
ドラッグだって、実感してきたけど、
分かりやすい専門家の説明受けて、より納得。
 
 
AIDS感染でも、コアな媒介者が多くを感染させてるそうです。 
セックス依存症もアンフェタミンという物質が出て、
ドーパミン神経を刺激するそうです。 
  
 
 
純真な善意ほど、危ない。
これもよく分かる、 
DVでも、煙草吸いながらの食の安全でも、イイ人だった。
ボクの出会ったノープランな反対な人って、皆善人。
 
ま、責任感は感じなかったり、自己承認欲求肥大してたり、
善人なるが故危険なんだけど、
人のために役に立ちたいって意外とヤバイ。
 
不安の相談したり、されたりでは、アンフェタミンが出るそうです。
本では、不倫相談を受けた男性が自ら不倫の泥沼にハマって行く例が示されます。
 
比喩表現でなく、脳に悪い。
  
 
 
強烈な刺激を一度得るとメタ認知を壊す。
ギャンブルは運と努力が半々だと人はハマるそうです。
パチンコで新装開店のときはジャンジャン出るようにするそうです。
強烈な体験をして依存するように。

「変性意識状態」というときには、影響を受けやすい。
シンプルなリズムの繰り返しとか、トランスっぽい奴だそうです。
 
パチンコ屋の空間で、玉を出してる状態は、周りからも目立ちます。
これはより「変性意識状態」を作り出すといいます。
他のギャンブルでは勝ってる高揚はもっと一瞬。
 
ドーパミン強制刺激と変性意識状態のコンボは強烈だそうです。
 
 
ギャンブルな知り合いは居ませんが、
投資でも、不安を煽るのは常道ですね。

経済的自由は我と我が身を自由にしてくれるけど、
付き合う人選ばないと、脳に悪いんだよ。
 
二重洗脳ってご褒美と恐怖が結びついてる。
カルトな手法、
ま、投資ってカネの話だから、理論より感情ってレベルに落ちやすい。
 
 
 
カルトな手法はご褒美の独占。
通常の生活で感じられるはずの、安ぎを麻痺させながら、
恐怖与え、
ご褒美を与える源泉の独占でより、依存を強める。
 
マスコミは伝えない、市場には出回らない、陰謀論、
みんな同じやり方。
 
 
恐怖を与え、そこから逃れる唯一のやり方に誘導して快楽を与える。
依存という二重洗脳の仕組みだそうです。
 
過食症でもリストカットでも草でも、いろんな例が示されますが、
仕組みは基本一緒なので、もう端折ります。
 
で、問題はどうやって抜け出すか、あるいは護身するかですよね。
 
 
 
意志の強弱は関係ない。

つまり、失敗するという「弱さ」の実体は、本当は「弱さ」というよりも、むしろ「『変えられないもの』を変えようとする」あるいは「『変えられるもの』を変えられると気づかない」、そんな「無知」や「愚かさ」にあるかもしれないのです。

自分の力ではどうしようもないという底を打って、
ムダな虚勢や緊張が解除されてからでないと、反転しないそうです。
 
その上で、依存の仕組みを理解し、メタ認知を高めることだそうです。
著者はお釈迦様の言葉を引いて、
人の苦しみは無明(真理が見えない)から来る。

そして「良き友を得よう」それがダメなら「犀の角ように独り歩め」。

人間の認知には限界があり、それを知った上でメタ認知を健全に保つ、
その方法を探ることだそうです。
 
 
  
感情は思考の産物。
出来事→思考→感情 という順だそうです。
悪口→()→怒り という反応では、そのプロセスでは、
(他人の悪口は言うべきではない)という「べき思考」が機能してる。
 
「べき」という思い込みが、歪みを生む。
他に「どうせ」「みんな」などの思い込みも同様だそうです。
 
自分の思考は変えられるはずですからね。
大変そうだけど。
  
 
 
どうやって、抜け出すか。
過去の記憶に囚われたり、依存のサイクルにハマったり。
で、メタ認知が健全であるような思考ってどうやって獲得するの。

本では幾つかのステップが示されるけど、
うーん、正直、かんたんに行くとは思えない。
 
ボクに一番しっくり来たのは、
感情が湧いたら、一旦やり過ごす、回数を増やしてゆく。
その感情をもう一度、客観的に眺める。
 
知覚と反応を分ける訓練を積んでくことで、回復に向かうのかと思う。

歪んだ認知に気づけば、次々に気づくと言います。
「気づきは忘れない限り消えない」そうです。
 
油断ない謙虚さが思い込みを避けるようです。
ポジティブや暗示は逆に禁物。 
 
認知の歪みを知る為の旅を随分と長いことしてる気がします。
ここに居て、改善を地味に目指そう。 

  
 
質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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