これ聞いてしまって、思わずアマゾンで取り寄せてしまった。
右往左往社会適合記か。
ドーデモいいが、
韓国人がビトたけしを知ってるとは思わないが、
辞めようとしたときに励まされたエピソードがあるのだから、
もしかししたら、ものまね芸人の方かもしれない。
と思いつつ。
琴線に触れるという表現があるが、
こじらせ気味の人の一番柔らかいところに刺さる言葉が並ぶ。
風鈴を想像して下さいと言われて、
チリンと音が聞こえる人は聴覚的で、
形状が目に浮かぶ人は視覚的らしい。
カスガの音痴な相方は圧倒的に聴覚の人で音程は取れないが、ラップは上手い。
だから、いつも正確に自分の心情を言葉で表現しようとする。
言語感覚に忠実にあろうとするから、社交辞令的な人との距離感が苦手だ。
まあ、才能と生きづらいは、コインの裏表だね。
誰に対しても、どの環境に対してもディブ(分人)を使わずに
「自分は自分」と執着してしまう人のことを子供だと書いてあり、ドキッっとした。
自分がこの人大人だなと思う人は自分の本音を感情的にならずに押したり引いたり出来る人だからだ。
お笑い芸人は人間不信で、だから素の反応である笑いのみを信頼する。
この本は、そんな風にこじらせた、足りない人達への応援歌だった。
「たりないふたり」セカンドシーズンを始めるにあたり、
たりなさが以前より改善してしまって自信が無いというと、
大丈夫、全然成長してないからと周りから励まされるのには、笑った。
この人は、生きづらい反面、周りの人に恵まれてるとも、愛されているとも思う。
最初に相方、それから周りのスタッフ。
相談出来る人も居るらしい。
生きづらいをちゃんと生きてるからだろうな。
ちゃんと生きた分、あとがきは秀逸。
社会に少し慣れて、社会との関係が好転して、
共同作業で良き経験ができて、感動が増えた。
生きづらいままだけど、折り合いが着けられて良かったね。
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