相場師は孤独を愛するから大衆迎合は苦手 「映画評」<ジョーカー>ネタバレ カーストの底辺とアウトカーストは別物。混ざらない。

同じことしてたら、その他大勢から抜け出せません。
ワンピース禁止。相場師は孤独を愛する。

社会から拒絶されたアウトカースト派は、
「仲間」とか「友達」とか、ぬるい事言う底辺派とは違う。
 
アウトカースト派が憎むのは社会そのものであって、
貧困層の富裕層に対する感情とは別物。
むしろその大衆こそが敵だから、ヤルときは無差別テロ。
 
それ持つものと持たざるもの構図にすり替えるのはズルい。
それ以外はすべて一流。
逆にあんな達者な芸人を社会が見つけないなんてリアリティーが無いくらい。
 
これが社会全体を恐怖のドン底に陥れる「無敵の人」誕生物語だったら、
ここまでヒットしないだろうけど、ワタクシは絶賛しただろうなぁ。
 
 
   
多元的視点を持たないから「大衆は常に愚かで怠惰」、
それを利用するか、利用されるか、関わらないか、本当は皆自分で決めている。
仲間が欲しければ、利用される側に回ればいい。

って、悪役風に言うことも出来るんだけど、
イメージはホリエモンより、与沢翼かな。
 
オレの言葉じゃないよ。「大衆は常に愚かで怠惰」。
誰だか忘れたけど、マスマーケティング界隈では、それ常に念頭においてる。
テレビ番組作るときは偏差値いくつの人に分かるように? それは電通でしたっけ。
 
ボリュームゾーンで簡単に洗脳されてくれる。例えば、

「年金がー」で不安を煽られ、契約しちゃう人。
「〇〇だけで儲かります」で欲心に火がついて買っちゃう人。

簡単な二元論で視点が一つしかなく、しかも、
それとなく与えられた視点を疑うことなくそのまま鵜呑みにしてくれる。
 
イメージするなら、
京アニ放火犯許すまじと怒り、
同時にこの映画見て、「善悪は一概には」とか、節操なく言ってくれると、
煽動しやすい。売りやすい。
準備した視点をそのまま、鵜呑みにしてくれる。
 
ま、与沢翼さんが思い浮かびます。あくまでイメージです。 
 
 
いやー、
マーケティングは凄いがそれ以外はからきしな会社のセミナー出たおかげです。
こういうこと意識出来るようになった。
ありがとう。マーケティングだけ凄くていてくれて。
優秀でいてくれてありがとう。
いつか、優秀なるが故の弱点を貧者の一撃でつかれそうだけど。
 
 
「年金がー」や 「〇〇だけで儲かります」を聞いたら、そういう売り方してる業者だから、
その場を立ち去ったほうが無難。
  
ちゃんと学んで、自分で選ぶ人になる。
1000:100:10:3:1の放棄は、愚かで怠惰。
賢くなくとも、愚かにならぬよう日々心がけ、精進続ければ、
いずれ花開くとボクは信じてる。
 
周りと同じことやってたら、そこから抜け出せない。
相場師は孤独を愛す。
 
 
 
内容の前に、ヒットの要因考えたい。
居酒屋でニュース見てたら、
あるローカル局スポンサーの商品売り込むような番組作って、法律違反らしい。
ワタクシ心底驚いた。
え、だってテレビって広告じゃん。CMだけが広告なわけないじゃん。
スポンサーから金もらってんだろ。実際他も平然とそうなのに、
なんでその番組だけ、目をつけられたの? 露骨過ぎたの?

次は、
この映画の公開で暴動起きないよう、
アメリカでは軍や警察が映画館を警備するというニュース。
それを日本で、封切りの日にニュースで流すのは、
広告じゃないの? 金もらってんだろ。配給会社から。
なんで、それはOKなんだよ。巧妙だから?

何が正義で何が悪なのか、そんなの主観じゃん。
 
ま、一粒で二度美味しいみたいな経験をしましたが、
大衆迎合的、耳障りのいい正義で、社会性持たせたの、ヒットの要因かな。
暴動じゃなく、無差別テロだったら、ヨーロッパで賞獲れても売れないか。 
 
それ以外は全て一流ということを置いて、
ボクが一番不満なとこが、成功要因かな。
 
くやしいけれど、人気があるものって、大抵は利回り悪い。
だから、裏に道あり花の山なんだなぁ。
 
あと、虚実の境界がいろいろ考察できるから、
バズるの狙ってやってると思うんだよねー。
それも成功してますよね。
  
 
 
で、 
感想書きます。
解釈はこの人ので、分かりやすい。

全編大体妄想だけど、最初のほうリアルも含む。
冷蔵庫以降のストーリーは逃避からの自己承認の創作。
実はニューヨークで生きてて、映画の中の世界線でもゴッサム・シティは架空。
既に読んだマンガを参考にしてるだけ。

冷蔵庫は子宮で、胎児への退行。
そこから自分を拒絶してた大衆に悪のヒーローとして祭り上げられ、
承認欲求を満たす。
その涙はカタルシス。(憎しみの対象なので個人的には納得ゆかんが)
ジョーカーとなるべき理由がある。
 
 
でも、冷蔵庫の前から辻褄あわない。
ロバート・デ・ニーロとの絡みは全部妄想でよいとして、

ウエイン家のバットマンも創作でいいよね。
家族3人だけで護衛なしで、わざわざあんなヤバい通り歩くかよ。
さもヤッちゃってくださいと言わんばかりに。
  
エリートがあの地下鉄に乗るか? しかも酔って乗れるか?
持つものが失うこと恐れず持たざるもの、しかも、ヤバそうなヤツに平然と絡むか?
それはねえだろ、優秀であることの驕りを奴隷につかれ焼き土下座食らうことはあっても。
チンピラをエリートとは呼ばない。
  
ナイトクラブで話芸でいけるなら、ピエロやる必要ないよね。
  
辻褄合うのは、
狂ってる女が養子で妊娠出産偽装して金持ちにたかりにゆき、
その後、男と一緒に子供虐待し、
子供は脳と精神に障害受けて育つ。
 
ただ、それでその後一緒に暮らせるかどうか、
行政の手で隔離され、施設で育つような気がする。
「狂ってる女が養子で妊娠出産偽装して金持ちに」は枕で殺すための後付かも。 

ラストも、手錠だけで、監視なしはありえるのか。

まあ、妄想ですから、って言えちゃうと、なんでもアリアリなんだけどさ。
いまひとつ、見てる途中で矛盾感じて、そこが感情移入を阻むんだよな。
バズらせるには、正解でもさ。
 
  
正解はいずれ明かすと監督言ってるから、
それは続編で明らかになるのだろうし、見事だとは思うけど、
 
  
無差別テロでなく暴動なこと、
矛盾を妄想だからで済まされてしまうこと、
釈然とはしないし、巧みだけど、フェアじゃないシナリオ。
 
それ以外は全部一流。
 

ホアキンの人生に重ねるストーリーとか、
アメリカン・ニューシネマの名作の数々のオマージュとか、
そういうのは他でいいっすよね。
 
 
もともと孤独なんだから、
愚かな人を避ける術、最初に学べたら幸せだよね。
その点でも、脳障害は辛いなあ。
 
虐待が発見されたら、ちゃんと親とは隔離させようよ。
「格差がー」より、
よっぽど心痛む問題だとオレは思うけどね。
 
では。

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