「君たちはどう生きるか」を観る前に若干の予習。
手塚治虫の絶筆にもなった「ファウスト」は絶対やるはず。
さらに、茶一郎さんの動画から、
監督は直前にフェリーニを観ているという情報を得た。
ファウストとグイドの共通点は女癖が悪いくせに、女性に救われるとこ。
で宮崎駿はロリかつマザコンらしいので、
まあ、女性の描き方は想像を外さないだろう。
流石に、いまからゲーテの一部二部読み直すのきついっす。
そこでファストに理解する。
現在アニメで流行りの異世界転生モノの鉄板フォーマット。
なろう系のストーリー全部乗せ。
学問に人生を捧げたが得るものなかった博士と、
アニメ制作のため時間の大半を費やした宮崎駿は対比する。
若返ったハヤオは、ベスト・オブ・マイライフを実感してしまうのだろうか。
最後は女性に救われるだろうか。
ファウスト必須と睨んでいるのは、前作「風立ちぬ」からの類推だけでなく、
これがゲーテの遺作にして集大成であるだけでなく、
手塚治虫が愛し、三度漫画化し、絶筆であること。
もし引退を考えているなら、彼が手塚治虫を意識しないはずがない。
しかし、これからというところで絶筆かよ。
グレートヒェンの悲劇あたりで、、
ホムンクルスの物語は手塚治虫の絵で読みたかったな。
「火の鳥」でも試験管の「ウェルテル」やってたね。
森鴎外訳なら、タダで読めるが、キツすぎる。
「ファウスト」の予習は一旦ここまでとする。
ところで、茶一郎さんの動画を見つけてしまった。
ネタバレ部分避けつつ、「8 1/2」への言及確認。
もう一度「8 1/2」を見直すことにした。
アマプラで観れる。
たしか、
NHK教育で極若い頃観て、”よく分からないけど感動した” 最初の映画だった。はず。
社会人に成りたての頃日比谷シャンテのリバイバルを観てる。その時も感動で泣いた。
年取ってビビッドでない今の自分は感動するのだろうか?
アマプラで試してみた。やっぱスクリーンで観たいな。あとリマスターして。
ちょっとしたユーモアに昔より笑ってしまう。
ああ、昔はプロデューサと監督の関係なんて何の知識も無かった。
鈴木Pはどんな感情移入したんだろう。
それはさておき、
やっぱり最後は泣いてしまった。
仕事も人生も引退を考える年にもなると、
昔とは違う感慨を以て、
同じく、人間讃歌なフィナーレに心奪われる。
この曲をフト思い出した。
誰も私を分かってくれなかったが、
皆さんは良くしてしれた。最後に握手をしよう。
ひとりづつ。
当時聴いた若い頃とは違う感慨が湧く。
うっかり、”お前は美しい” と口走ってしまうかもしれない。