気鋭のアーティストがタイアップする、意識高い系アニメだと予想。
実体は黙示録でした。
劇中、黒い雨が降ります。
石油より何より、
米軍よ、
核だけは、絶対にコントロールしておくれ。
社会を呪い、巨大な力に反逆する者は、
敵と無関係を差別しない。
巻き込んだ被害に罪悪感を持たない。
苦難は真実への道、さらに純化し、交渉の余地無し。
祈らずにはいられない恐ろしさ。
恐怖に震えるために、映画館に向かった訳じゃないのに。
動機は、
みのミュージックの挑発に乗ってみようかと。
ま、反論はすぐ思いつくのだけれど、
・今ポップスには、アニメ程のポピュラリティを獲得する力が無い。
音楽の多様化の果て、当然の帰結。やむなし。
・アニメ狙いの曲は、膨大な新譜のごく一部。
流石に主語がデカすぎ。
・主題歌だもの、プラットフォームの制約が有って当然、
背景無視して音楽だけ取り出すのは無理筋。
それも、手のひらの上だろうな。
imaseの事は知らないまま。
あらすじを読んでは、団塊の世代の極左を連想した。

アジトに籠城し、爆弾を製造する若者の姿が浮かんだ。
何故かテロリストは終末論を好む。
が、それは気にせず、
海外の賞狙い。
オリジナルで、絵は凄いが脚本は、、
主役に声優を使わない。
と、大三元確定のような、意識高い系劇場アニメ。
本作を観てから、
”J-POPはアニメの下請けか” 判断しようと思った。
鑑賞中はホラーより怖くて、それどころじゃ無かったけど。(後述)
予習は、
ストーリーはどうせ雑だろうと、高を括っていたので、
youtubeでimaseを数曲聴いただけ、
若者に居場所を与えるような楽曲は、
今思えば、象徴的で。
「鬼滅」や「コナン」は家族一緒の画面で観ても、
音楽は独り、サブスク(または無料で)で聴くもんな。
《 開演 》
絵は期待した程では、、
アニメの作画は分からないけど、
映画の画としては、
大スクリーンで動きを伴う。だけでなく、
物語と連動した必然性が求められ、ただ精密で美しければ善しとは出来ない。
ex.
理想が美しいなら、現実は醜く映さねば、
コントラストには理由が有る。
直近「クスノキの番人」観てしまったせいかも。
お話やキャラ造形は兎も角、
画の構成力は凄まじい。
声の演技も、気になるっちゃ気になるけど、
それが本職でないからかどうか、私には判別出来ません。
この演出では、声優でも一緒かもしれません。
内容に関しては、はじめから、
不法に占拠したアジトで抵抗を続ける、
偏った思想の爆弾犯たちが、
最後、乾坤一擲の勝負に出る。
それを花火というメタファーで描くものと想定していた。
ビンゴでしたが、
作り手は覚悟ガンギマリで、想像を軽く超え、
戦慄しました。
家族で観るのは、ダメ絶対。
誰が、出資したんだろう?
行政は、これ援助して大丈夫なのか。
(劇中で描かれるように、役所に工作員が潜伏してるのか?)
時節柄、何ともキリキリ胃が痛い。
エンディングのimaseに、ホッと一息つきますが、
何とも不気味な終わり方(後述)で、
音楽については、
邪魔しない劇伴という以上に神経が向かいません。
思想が強く、危険な内容にばかり、関心を奪われてしまった。
作画よりも、音楽よりも、本作は思想がヤバ過ぎて、
みのミュージックの件は、いずれまた。
0.フランス発「家族をテロリストにしないために」
1.”守破離”は教義の実践、不気味なエンディング
2.役割分担と、これから
3.家族の不在、孤立と純化、犠牲者の非人間化
4.小川淳也党首のような陶酔
5.再び、テロリストにしないために
ネタバレ全開でゆきます。
0.フランス発「家族をテロリストにしないために」
とにかく、復習しました。
イスラム原理主義の”ジハーディスト”(ISやヌスラ戦線)が、
居場所を無くした若者を勧誘し、テロリストに育成する手段と、
どのようにマインド・コントロールを解いてゆくかの解説。
フランスでの現実が綴られます。
終末論で若者を魅了し、テロを起こすのは、
何もイスラム限定でも、ヨーロッパ限定でもなく、
日本でも身近な存在ですね。
さらに、宗教に特定する必要も無いですね。
中東専門家を自認する人達が、
無差別なドローン攻撃を嬉しそうに語るのは、
きっと単なる偶然でしょう。
昔の極左と原理主義が、革命で手を結んだとか邪推。
因みに、
ひろゆきがフランス在住なのも、偶然でしょう。
暇空茜に、”みらい”連呼の妻が伴侶で、妄想だと反論しますよね。
本作のタイトルは、”夜明け”。
教義の実践が、真実への道で、
社会への呪詛を募らせながら、その日を待つ。
若者を「真実を知る選ばれた者」のグループに引き入れ、彼らを社会から孤立させていく。
外の世界を警戒するようになると、若者は自分の殻に閉じこもるからである。
〈ジハーディスト〉のプロパガンダを解読することは重要だ。
そのプロパガンダによって、
洗脳された若者は自分が社会から迫害されているという被害者意識を持つようになり、
のちに行動を起こすことを正当化していくからである。
本作では、
メガソーラーによる自然破壊や、
行政の腐敗が、
主人公達を追い詰めます。
噓に満ちた世界に生きているという感情を若者に抱かせることに成功すると、
次の第二段階の動画は、
世の中の「 体制」が、人間を幸福から遠ざけるために物質主義的プロパガンダを行なっていると訴える。
それは単に避けるべき噓や策略ではなく、
人々の生活を無意味で薄っぺらなものにする陰謀だと主張する。
権力を持つ秘密組織が人々の知らないうちに世界を支配し、人々を奴隷におとしめ、排除している
さらに、
不法占拠したアジトが強制執行される”その日”が描かれる。
真理に到達した若者達は遂に、行動を起こす。
宗教的、スピリチュアルな事柄に関して深く考察しないために、洗脳されやすい。
精神的に不安定な状態の若者は、さまざまな不正に怒り、動画が示す論理に少しずつ寄り添っていき、
合理的精神や批判精神を完全に失うまでに支配される。
やがて 妄想症 に陥り、
「世界の最悪の事態」に対抗するために最悪の行為すら辞さないと考えるようになる。
〈ジハーディスト〉のサイトに直接連絡したり、
容赦ない暗黒の世界という見方を賞賛する過激主義者と接触するようになれば、
その若者がテロ行為に走る可能性は現実のものとなる。
1.”守破離”は教義の実践、不気味なエンディング
花火の作画は広島のチームなのですね。絵は凄いです。
花火の秘伝は、黄金の回転とか、
理解不能なのは普通で、
異教の教義を聞くようなもんだと思えば充分です。
若者を活動家に仕上げる段階に導くことを目的としている。
動画はまず、うっとりするような自然の映像を見せ、
「天地創造」の美しさを褒めそやすことから始まる。
巻き貝、花、波、人体の完璧なプロポーションなど、
最も美しい比率とされる黄金比は当然、
「創造主」が創り出したものだとする。
彼らにとって、”守破離”とは、
教義を自ら咀嚼し、真実に到達。と信じる。
そして、
解釈した教義を、”その日”に実践すること。
たとえ、施設を破壊し尽くし、無力化しても、
テロの残党は逃亡する。
imaseの癒やしが流れ、爽やかにエンディングを迎えます。
せめて、捕まれよ。
アニメファンなら、アニメの文法でしか観ないはず。
宮崎駿は左翼でも、モラリストで、
努力友情勝利には、明確に道徳的。
そこに安定感と、ポピュラリティを覚えるものですが、
メタファーと勝手に受け取ってしまう身としては、
無邪気に作画を褒めては居られませんでした。
この世は、”捕まる人と捕まえる人”で出来てますから。
今、こんな作品が世に出るんだと、
戦慄するのみでした。
2.役割分担と、これから
行政に潜入し、情報を探るスパイ。
普通の大学生を装いつつ、裏垢を駆使するインフルエンサー。
製造と実行を兼任する本体組織。
ちゃんと、三者三様に描かれるのも怖い。
ネットを使った扇動者が、身バレして、
あっけらかんと、退学処分に愚痴る。
その無邪気さが、怖い。
スパイは潜伏を続け、実行犯を匿い、
アカウントはまた、偽名で作ればよい。
彼らは、信念を微塵も疑わず、
明日も次の手段を考えるだろう。
勧善懲悪など笑い飛ばす。
凄みを感じさせるエンディングでした。
3.家族の不在、孤立と純化、犠牲者の非人間化
身内は失踪し、故郷は権力によって奪われる。
居場所を失った若者達は、アジトを不法占拠し、反撃の計画を練る。
アニメ系youtuberも指摘するように、
彼らには、違法行為に対する罪悪感は微塵も無い。
ここで重要なのは、犠牲者の非人間化。
”「他の人」と自分は全く違う、だから何をしても許される”
という理屈が根底に有る。終末と苦難と選民思想。
オマーンには米軍基地は無い。
冒頭、
役人への暴力的抵抗から、
アニメのフォーマットに乗らない作品だと伝える。
主人公の善人補正など行わない。そんなヌルい凡百とは違う。
ガチな純化は、
社会からの孤立によって醸造されると知らしめる。
交渉は成立しないと宣告する。
4.小川淳也党首のような陶酔
終盤、「カリオストロの城」よろしく、
エプ文書がイスラエルの影響力を示すように、
スパイが行政の腐敗を暴くのだが、
いや、
君らの行為は別の問題。
それはそれ、これはこれ。
民間人にまで被害を出しておいて、正当化されないよ。
と、説いても、
自己陶酔して、聞く耳を持たない。だろう。
連想してしまった。
泉元代表が、ことわりを説明しても、
鬼の首を獲ったかの如し。
審議の時間が足りないと主張し得た時間で、
WBCを観戦した大臣を非難。
イデオロギーに染まった後では、
理性に訴える言葉は届かない。
5.再び、テロリストにしないために
悪は全てグループの外、善は内に在りとの信念を、
解体するのは容易では無い。
様々なアプローチは徒労だったらしい。
諭すことは、非生産的。
むしろ、
理性の領域に踏み込むのは逆効果。
子供を救える可能性が有るのが親で、
楽しかった思い出を共有することで、
家族の絆を取り戻す例も有るという。
ま、しかし、
そんな家庭環境じゃないから、染まったとも言える。
その上、前と全く同じには戻らない。
氷は液体に変化するが、納豆から大豆は作れない。
寛解のケースもあるにはあるらしいが。
そもそも、
前の状態が、人間性豊かな状態だったか疑わしい。
だからこそ、誘いに乗るのだし、
自律的な人間性の獲得に、家庭がまた妨げになることも。
脱却に向かう孤独な道中に、
介入せず、辛抱強く見守り、サポートするしかないらしい。
そんな想いに、
中指を立てる本作。
気づかれないまま。
作画のスペックだけが褒められて往く。
なんとも、時節を得た作品でした。
住民票移すくらいは、まだ可愛いもの。そんな錯覚に陥る。
救世主降臨まで待つ間、人間だもの現実は。
AIに任せた方がマシでしょうか。
2026.03.17 11:30現在
せめて、専門家が専門について語ることだけ、
信じることは限定しよう。
軍事作戦自体は想定通りだろうとの意見を、私は支持。
来月頭が答え合わせ。
軍事より、政治的に封じ込められるかが、現在の焦点と見る。
衆議院選前の価格を基準にボラ高く値動きは続きそう。
当面は-2σと20MAのレンジを想定。
