長編映画化の実現まで、十年近く掛かったそうです。
元になった短編はyoutubeで視聴可能↓なのですね。(ネタバレ含む)
主役の少年は、オーディションで選び直したとのことです。
知らない祝日の昼、折角だからシネマロサへ。
『#バグダッド・メッシ 片足のサッカー少年』
8/7(金)、当館にてイベントあり!イベント回限定で”#クラーク志織 描き下ろしイラストステッカー”をプレゼントいたします。https://t.co/BIBRXVhaiX#シネマロサ https://t.co/n6z3BNt1QT pic.twitter.com/W2wUMECGMk
— 池袋シネマ・ロサ (@Cinema_ROSA) August 6, 2026
前出のとおり、
8月終戦記念に観る映画見当たらず、本作で替える。
「大統領のケーキ」で予習済としました。
イラクの映画続きますが、さて、どうでしょう。
期待高まります。
《 開演 》
短編と予告を比べると、キャスト全取っ換えと知れますが、
長編では、何が追加されているのか?
それ語らずにはいられない為、
やむなくネタバレしてます。
日本語でインタビュー記事探したのですが、
質問がくだらな過ぎる。
インタビュアーがダメというより、
核心に触れる事を避けているようです。
世間の評を見ても、
良くも悪くもピュアに受け取る日本人多めの様子。
(この映画一本だけで、
真実と信じるリテラシーは、ちょっとホラー)
「大統領のケーキ」とは、同列には扱えない。
監督はイラク戦後処理の当事者でもなく、
実体験を元に映画化した訳でもない。断言します。
敗戦国の当事者としてのアラブ系イラク人と、
ベルギーに亡命したクルド系では、距離あると思われ。
クルド人に化学兵器使ったサダム・フセインのこと、
どう思っているのか、インタビューして欲しかったですね。
この題材で、くだらない質問しかしないのは異様ですよ。
監督は当事者でもないですし、
中立とも考えられません。
作品はドキュメンタリでもなく、創作ですし。
あからさまではありませんが、ある意味プロパガンダ的で、
これで、
世間の評の一部の様に、
イラク人を侮蔑する(或いは憐れむ)日本人出るのであれば、
してやったりだったり、かもしれません。
どこまで事実を元にしてるのか?
インタビューに無いのは不自然過ぎます。
まあ、話半分。
インド人ならパキスタンの国情でなく、インドの国情撮れよ!
と感想抱くのと同様、
サヒム・オマール・カリファ監督には、
クルドの映画をクルド語で、堂々撮ってと希望します。
映画としての見どころは、
今だに空爆や砲撃の爪痕残るイラクの風景です。
横長いスクリーンで撮った甲斐有ります。
演技は仕方無いにしても、脚本は粗い。
重い現実を考慮に入れれば、それを問題視しては野暮ですが、
それよりも、
ここでアラブ系イラン人同士の対立煽る意味を、
勘ぐらざるを得ませんでした。
当事者による告発ならまだしも、
どんな意図かは、分かりませんが、
私は、ある意味の喧伝映画だと位置付けます。
そりゃ、
敗者であるスンニ派が、
アメリカに協力するシーア派を憎むことは、
戦後処理の過程で、
実際あるかもしれませんけど、
本作観て、一切疑わずコロリ信じる人には、
お奨めしません。思う壺かもしれません。
純粋な敗者を悪者に描きたいのは、
現イラク政府関連なのか、別の勢力か。
何のチカラか分かりません。
が、私は作為を疑います。
長編では、
地雷の未処理や、
残留武器の横流しも、
追加されますが、
何より、
シーア派を憎悪するスンニ派が中心に来ます。
短編には、描かれていません。
テーマが変わっています。
戦禍で、片足を失った少年を描きたいのであれば、
主人公役が実際そうであるように、
アメリカの誤爆の被害で充分です。
長編のテーマに関して、
史実込みで、重複してしまいますが、
あと少しだけ語ります。
1.クルドvsアラブは一切出てこない
2.シーア派を憎悪するスンニ派の描かれ方
本作の時代は、
まだISが猛威振るう以前と想定します。
1.クルドvsアラブは一切出てこない
キルクール油田の発見からイギリスが線引き、クルド人は分断される。
クルディスタンの建国は夢と消える。
監督は、その地の出身で、2001年にベルギーに亡命。
クルド人がスンニ派が多いが、監督の宗教は不明。
ベルギーで映画制作を学ぶ。
クルド独立運動に対し、サダム・フセインは苛烈な迫害。
それなのに、
イラクを描いて、クルド人が出てこない事が不思議です。
そして、
その経歴では、イラク戦争の直接の被害者とも言い難い。
鑑賞中も、他人事感が漂うんですよね。
人物に魂が籠ってない気がしてしまった。
2.シーア派を憎悪するスンニ派の描かれ方
イラクは全人口の2/3がシーア派にも関わらず、
スンニ派バース党がクーデター、政権奪取。
サダム・フセインが党内の実権を握ると独裁色を強める。
イラク戦争後は、
多数派であるシーア派が政治の中心を担う。
アメリカに協力もし、復興業務に当たるのもシーア派のはず。
そして、
敗者かつ少数派へ転落したスンニ派から恨みを買うことは、
想像に難くないが、、
当事者とも言えないクルド系ベルギー人が、
バグダッドのスンニ派を一方的に悪役と描くのは疑問。
うーん。
権力握ったシーア派が弱者のままとは考えにくい。
劇中、スンニ派がマイノリティに転落したことは言及されません。
なにより、
おめー関係ねーだろ。
何故、クルド系vsアラブ系の対立を描かない。
イランの現在の風景を観ることが出来る点で貴重ですが、
胸糞とか、そういう感想でばなく、
何かのチカラが働いて、偏っていると見えます。
人物造詣が表面的で感情が乗らず、
何処か他人事に見えるのは気になります。
全くお奨めしません。
自分の歌を歌おうよ。
歌うべきこと山程あると思うのだけど。
川口方面で物議醸してますが、違法は違法、悲劇は悲劇。
偏見無く、贔屓無く、遵法で対応したい。
2026.08.11 現在
一旦、2σタッチまでは行きそう。
戦局次第でしょうけど、
高値更新は無さそうに思え、あまり動けない。
