イスラーム予習中

ども、今日もいい天気な年度末。
資料まとめて、確定申告しなくっちゃ。
出来上がり次第、東京に征かねば。

ああ、毎月チャント締めとけよオレ。
わかっちゃいるが、面倒くさい作業ではある。
 
自分を律する能力が極限低いなぁ。オレは。
 
そんな今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
 
 
先日東京で、サラリーマンな方と会話させていただいた際のこと、
彼らにとって、確定申告するのが特別なことだ、という感覚を知る。
 
本来、経済活動によって得られた収益は課税対象であり。
その収益を自己申告して、税金を納める。
個人であれ、法人格であれ、ごく基本。極めて当たり前なこと。

ただ、会社員の場合、源泉徴収という特殊な制度があって、
会社がかなり手続きを代行してくれている。
代わりに税額負担してくれる訳じゃないが、
この結果、本来当たり前なことが常識ではなくなる。
 
納税者意識が希薄になるメカニズムを改めて体感す。
 
 
先日日本で、日本人な方と会話させていただいた際のこと、
彼らには、国籍と住民票の区別も無いことを知る。
住む場所の指定と、どの国家に属するかということの区別が出来ない。
大の大人で、常識的な社会人でも。
 
衆参の国政選挙の比例区は投票権あるが、
選挙区と地方自治体の選挙権はない。
選挙権は国民の権利。
だが住所ないから特定できないものは票を持てない。
というようなことは整理できない。
当然、
個人のオリジンに関するような問題にも物凄く鈍感。
 
国境を接することもなく、均質な環境に居ると、
基礎的な関係すら認知出来ない。
 
 
正直言うと、ボクからすると、見識を疑ってしまう。
外見も、話しぶりも、こんなにマトモなのに。
 
 
あー、これ逆の立場になりそうだなー。
パキスタン行きを前にして、そう思う今日このごろ。
 
マレーやインドネシアは何度も行った。
ブルネイでは禁酒した。強制的に。
 
が、彼らは異教徒にも慣れてる。日本人がどんなもんか想像がつく。
ああ私はイスラム国家には行ったことがない。
 
あまりに無知すぎて、イスラムの常識が無い。
それは苛立たせるだろうな。
相手が大事にしてることに対して無神経は、キケンかな。
無知に比べれば、敵対は何億倍も安全だ。
 
 
で、予習開始。
 

パキスタン関係というと、書店じゃ↑コレしか無かった。
物語に寄りすぎなこと、人権なジャーナリストの手が入っていること、
などは割り引いて読む必要があるが、
 
隣にアフガンがあり、パシュトゥン人が分断され、タリバンが育ち、
というパキスタンが抱える問題の一端を知ることは出来た。
ただこの本に出てくる「イスラム国家」という意味を、
この時点ではワタクシまだ分かってない。
 
 

「欧米とメディアに踊らされた民主化革命」
と副題にあるように、
権力闘争も外交もプロパガンダ。メディア戦争を制するものが制す。
という話題。パキスタンに直接は関係ないですが。。

まあ国内の選挙でも、中韓との関係でも、
日本を見ても、いずこも同じではあるが、
アルジャジーラだってアラブ各国に公平というわけでもない。
という点は、あまり実感が無かった。
 
ちょと古い本だが、各国事情と混乱の様を理解する助けにはなる。
とりわけ、シリア。
宗派と支配の問題、必ずしも反政府勢力が正義でないこと。
メディアの作為は、今も押さえておくべきことかと。
 
で、現在の経過から補正するに、 
オバマ政権はイランと事を構える気は無い。
だから、シリアにもヤル気が無い。
アフガンも本音は撤退したい。

パキスタンに影響が及ぶのはそこからかなあ。と想像します。
 
 

これは、彼らの規範となる考え方はどこがどう違うのか、知ろうとして読みました。
イメージできたのは、例えば、
サムライ精神つーか武士道。倫理観は極めて高く、誇り高い。
が、士農工商や男女にも差別的ということも出来る。
ただ、その批判は根本的に的外れ。

イスラムの法に照らしてもアウトなことと、
近代の価値での一律断定と分けないのはフェアじゃないなぁと、
ちょっと想像が及ぶ。

それと、
フィリピン人のような底なしの利他じゃないけれど、
日本人のような、ガチガチの自助ってことはないだろう。
もうすこし、利他の方に寄るのではないか。
それは想像される。 
 
 
一番驚いたのは、感謝と恨みについて。
称賛はあっても、I thank you に該当する言葉は無いらしい。
で、感謝の対極は恨みらしい。
これは、謙虚という視点から著者は見てる様子である。
まあ、相手が劣等感強すぎると、親切にすると却ってソコ刺激することある。
また、優位に立つために親切を装うってこともある。

まあ、それはさておき、
傲慢や謙虚が問題になるときでも、当人同士の関係性よりも、
その間に、必ず神の存在が入るようである。
この辺は一神教でない人には遠い部分だろう。
 
社会を構成する重要な要素である、
法とかテクノロジーも、基本、神様を必要としない。
それが近代である。
誰がやっても、いつも同じ、偶然を排除、主観を排除。
法の元に平等と言ったとき、そこに神様は居ない。
そんな精神を無条件で受け入れている。

近代と折り合いをつけるのが世俗で、
イスラームに基づく統治を志向するのがイスラム国家。
 
何かと遠いということは想像できる。
それと、マララの本に出てくるが、
 タリバンの無法ぶりは、
 彼らがイスラム原理主義だからじゃなく、イスラームを学んでないから。
という意味が少し分かった。
 
まあ、アメリカが来たら来たで、迷惑だし。
手を引いたら引いたで、混乱する。だろうなぁ。

著者の言う事は、意見であって、異論もあるだろう。
それを割り引いても、背景や現在の情勢を理解するには、
無知なワタクシにはとっても為になった。
 
イスラームによるガバナンスって、
世俗で多くはシアワセにならなかった国では、
揺り戻し来るだろうけど、
これから大変そうだということは想像がつく。
 
 

で、金融について。
細かい仕組みは今分かってもしょうが無いので、概念だけフォロー。
金利が悪ってのは、既知だけど、要は、
実態の無いマネーゲームやナニワ金融道のような悪徳の否定らしい。
 
ただ、何がセーフなのかは、イスラームの学者が、
新しい概念が発明されるたびに、判定するらしいから、絶対は無いみたい。

それより、異教徒にとって大事なのは、
厳格にイスラム金融でなければNGなのか、
オレはどっちもアリなのか、だよね。
 
パキスタンの場合は、イスラム金融近年活発だけど、
両方アリだそうな。
 
 
ま、ホントは、
インドとの分裂から、現代に至るまで、
東の方からのパキスタン史をインプットしたいところだが、
図書館行っても、インド関係は若干あったが、
パキスタンにフォーカスしたもの無くてね。
 
次、東京に行くときは、広尾に寄ろうかな。
 
 
ま、現地では余計なこと言わずに、聞くだけに専心すべしだが、
相手の言うこと、イメージできるようにはしておきたい。

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