謝罪戦略

ども、
 
佐村河内さんと野依さんと渡辺さんの会見に想う
http://blogos.com/article/84034/
 
というブログ記事にインスパイアされて書きます。
 
 
素人ながら、
オレならこうするけどな、下手くそだなぁ。。
って、思うこといろありますよね。

謝罪会見でもそう思うのオレだけでしょうか。 
もっと上手くやれるのにって、危機管理の専門家の意見、
まだまだ、少ないのが、不満です。
 
 
ま、事実の解明が消化不良なんで、どしてもソッチに目が行きますけど。
大抵の日本の組織にも個人にも、危機管理能力なんて無いんだから、
もうちょっと、別の視点で気にした方がいいと思うんだけど。
いや、そういう視点が無いから、能力が身につかないのか。
 
 
えーと、
良いお手本と言われているのは、
たむけんの食中毒起こしたときの会見でした。
http://news.goo.ne.jp/hatake/20080730/kiji2184.html
謝罪、原因の説明、他人を責めない、自らへの罰則。
 
まーあれは事故であり、
何らかの故意がある最近のケースと同列には論じられないかもしれない。
それでも、良いお手本と言われるだけのことはあると思う。
 
 
一般に、このような危機管理では、
死守すべきレッドラインを明確にして、そこまで撤退する。
撤退した地点までは譲り、
一方で、死守すべき一線だけは、死ぬ気で守る。
それが要諦。と聞いたことがあります。
 
 
たむけんの場合、
お客さんからの店の信頼、つまり誠意があることと、
スタッフからの信頼の両方を守ることに成功しました。
 
 
あ、もいちど言っときますけど、
ここでの視点は、撤退戦の適切な戦い方。
事実認定や、専門的な正しさ、モラルは別腹です。
 
 
で、 
意外と、渡辺前代表は適切だったと思う。
 
彼が守りたいのは、
使途がバレない、逮捕されない、の二点だったと想像します。
その核心部分はウヤムヤにしたまま、辞任することで幕引きを図る。
守るべきものを守り、それ以外は放棄しました。
 
今後の政治的求心力は失うでしょうけど、
それを代償にしてでも、守るべき何かがあったのかと。
ま、勝手な妄想ですけど、そう思えば適切な戦略。
 
 
佐村河内氏の場合は、最悪かな。
もはや守るべきものなんて無いのですから、
ホントに耳が悪くても、誰も信じないんだし。
相方の裏切りを責めても、得るものは無い。
逆に、炎上マーケティングみたいに、出来なかったですかね。
アッケラカンと全部バラして、

バレちゃったけど、
もうちょっとで敏腕プロデューサー兼主演だったのに、
って評価はあり得たんじゃないでしょうか。
実際、本当の意味での深刻な被害は、聾唖の方への風評だけだから、
バラエティタレントへの道もやり方によってはあったハズ。
 
 
まあ、何度も言ってるけど、理研の場合は、
ダメな組織だって、むしろ国民が知ったことがメリットなくらいで、
 
本来なら、組織の権威と信頼を守るべきだったのに、
そのためには、再発の防止策と、管理体制の実態、
この2点の説明を中心にしてれば、良かった。
のに、、
実行犯の特定と、単独犯であるという断定に終始してしまった。

組織の杜撰さを宣伝しただけ逆効果だなぁ。
最初に危機管理の専門家招聘して、
どういう調査を調査とするのか、から考えるべきだった。
今後の対応の工程表だけ先に発表して、
調査結果の報告はもっと後でも、どうにかなったんじゃないかな。
 
で、断罪するときは、手順を尽くして慎重にかつ、
処分も同時に発表しないとダメだね。
断罪だけして、処分は曖昧ってのこれまた、信頼されない。
 
 
いやー、SE時代こと、思い出します。、
トラフィックが想定外で、想定外のこと起こったりする訳ですよ。
 
自分がヤッチャッタ場合には、
事実を正直に報告して、更に自分ではない、
外部の権威ある専門家を呼んで、ヘルプに入ってもらうより無かったね。
自分がヤっちゃった側だど、自分だけでは信頼回復できない、なかなか。
どんだけ、適切なこと言っても。
 
まー、最後は、その組織のトップの決断次第で、
そのトップがダメなときは、もう組織の命運尽きたときと覚悟だけど、

基本、ヤっちゃったら、
自分がイケると思うラインより、多めに撤退する方が、実際は怪我が軽い。
 
「死ぬる時節には死ぬがよく候、これ災難をのがるる妙法にて候」
これほど、この箴言が身に沁みたことは無かったね。 
 
 
まあ、ノーベル賞獲っても、それは専門家としての功績で、
危機管理と何の関係もないもんな。
 
専門職とマネージメントは、分離した方がヒトは幸せだと思う。
ザッケローニは選手としての実績ナシってこともあるし。
 

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