「パキスタン紀行2014春」#18 20140509 ベッドから抜けだせず

夜、疲れているはずなのに寝付けない。
そしてダルい。どうやら下痢も始まった。
 
完全に体調を崩したらしい。
それまでの移動の疲れと、炎天下で歩き廻った疲労の蓄積。
トラブルによる精神的負担などが重なって、
 
肉体がギブアップしたらしい。
トイレとベッドの往復しながら朝を迎える。
水洗いしてパンツがスグ乾くのは不幸中の幸いである。
 
9時半ごろ、日本大使館に電話する。
これがまた、ヒドイ代物であった。日本人として情けない。
日本大使館と外務省に告発しなければならないな。
 
日本大使館はあまりアテにならないかもしれない。
イザというときはアメリカ大使館に保護をお願いすべきだろうか。
 
 
ま、この件は改めて書く、
実状に影響ないので話を進める。
 
 
身の危険というリアルに際して、頭が本気モードになってゆく。
 
まずはリスクを分析しなければならない。

a)パキスタン当局により不当に拘束される
b)ケイ氏に逆恨みされ刺客を放たれる
 
杞憂かもしれないが、万が一ということがある。
リスク管理とはそういうもの。インパクト×可能性が期待値。
命の危険なので、インパクトは結構デカイ。個人的には。
 
aはそれほど、リスク高くないかな。でも間違ってスパイ認定されたら終わりだろう。
日本大使館がアテにならないのも気が掛かり。

bを恐れるなら、一刻も早く国外に脱出することだろう。
既に、ケイ氏の勤める旅行業者には経緯と抗議のメールを送っている。
これが、抑止力になるのか、火に油か、分からない。
 
 
さて、今すべきことは、すべき対処の優先順位を考えること。
体調の回復が最優先で、それはこうして寝てるよりない。
ダニに喰われるのは痒いが我慢するしかない。
 
体調回復の次は、私からの音信が途絶えたときに、
情報公開を継続してもらう段取り、大使館や警察への通報である。
 
信頼出来る友人に頼むよりない。複数の方が堅いな。
文言は事前に準備しておき、ネット環境に到達しだい、メールしよう。

問題は人選だ。候補が頭に浮かぶ。
 1)能力があること
 2)役職や権威
 3)親しいこと

この順序で選定だけど、実際のところ2,3ではもう有効でない。
経験上、2、3では信頼できないことは知っている。

確か「銀と金」に、
おばあさんが横断歩道渡るとき、手を引いてもらうにしても、
相手が盲人では頼めない。信頼とは能力だ。
とあった、
私もそのセリフは身に染みている。
 
小学校の道徳の時間、こんな例題があった。
男子小学生がふざけあって、窓ガラスを割ってしまう。
この時先生はどう対処すべきか?

教室で担任の先生は自分なら、と答えてくれた。
 怪我が無いかどうかの確認。
 ガラスの処理、後で怪我する人が出ないように。
 それから生徒への指導。
 
私の人生で、優先順位付けという概念を知った瞬間である。
私の親だったら、まず感情で怒ることから始める。
 
親しいから、役割だからといって、判断能力の低い人物を頼るとヒドイ目に遭う。
もちろん、無能で無責任な上司をアテにして失敗したこともある。
自分自身の失敗なら諦めもつくというもの。
 
脱線してしまったが、つまり、
能力があり、やってくれそうな人を思い浮かべる。
絞り込んだ、厄介事を依頼してしまうが、仕方ない。
 
家族には、お互いが死んでも特に連絡しないことは、既に協定を結んでいる。
特に問題はない。
アパートは管理会社が信頼できるので、当面大丈夫だろう。
 
あとは、
私以外に危険が及ぶ可能性、
第三者から私の情報が漏れて私に危険が及ぶ可能性。 
これに対処せねばなるまい。
 
あ、一人思い浮かぶ。軽率なことをしていなければいいが、 
とりあえず、私にも、ケイ氏にも接触しないよう警告しなければ、
もし軽率なことしてたら絶交しよう。いや、絶交する前提の方が堅いか。
あとは、彼の友人にサポートを頼もう。
 
この数時間後、
もう一人絶交しなければならない人物に思い至るのだが、
それはまた別のお話なので改めて。
 
何はともあれ、段取りはそんなもんだろう。
 
しかしまあ、苦しみが消えるどころか、増えてんじゃねぇの。
三蔵法師ほどではないが、ちょっと命懸けだし。

ビザ申請書類にもBuddistと書いたから御仏に祈る。
最善の選択が出来ますように。最善の結果が得られますように。

しかしここは、イスラムの地だから、イスラムの神にも祈る。
わたくし、異教徒ではございますが、悪いことはしておりません。
イスラムを尊重しております。
現在窮地にありますゆえ、もし、御心に叶うものでしたらお導きください。
 
 
あとはどうしよう、とりあえず寝るしかないかな。
と思っていたところ、神様仏様の啓示か、

あ、そうだ、
私はケイ氏及び旅行業者を告発しようとしている。
監督責任も含め、彼らを放置してはいけないと思っている。
 
人身の危険に係る職業にあるものが職務を放棄するような会社は、
日本社会から根絶されて欲しいと思う。
小さなことかもしれないが、いずれ大事故に繋がらないとも限らない。
情報公開と告発を行うべき理由がある。
  
多少は危険への不安も感じてる訳だから、
このくらいのことは思う資格はあると判断する。
 
ただ、私はケイ氏に日本に家族が居ることも知っている。
ケイ氏がこの旅行業で生計を立てているならば、
私のやろうとしてることは、一家を路頭に迷わせることかもしれない。
だったら、安全なところから告発するというのは、卑怯だよな。
 
「アカギ」の中のセリフを思い出した。
殺してやるってのは、殺されてもいいってことだよな。
 
 
予定どおり旅をして、殺されるリスクくらいは負うべきだ。
それでこそ、五分と五分。
「打たさずに打つ」とか「肉を斬らせて骨を断つ」とか、なにヌルい事考えてたんだろう。
わたくし自身を恥じた。相討ちこそ極意ではないか。
 
ああそういえば。酒が欲しいとも思わないな。来る前は心配したんだ。
「殺される覚悟」でなく「嫌われる勇気」なんて環境にいるから、
精神をヤんで、酒に走るんだよ。
 
やはり、そこに行けばどんな夢も叶うのだろう。
刺激が欲しいと言ってったっけ。退屈だった。
生活にハリがあるもの。生きてる充実感があるのだろう。
 
 
あー。
モチーフになったのは雁屋哲だ。
自分の間違いに気づいていたんだ。

彼の「福島の鼻血」発言は、確かにひとりよがりの正義かもしれない。
しかし、私だって、ひとりよがりの正義だ。
だったら五分と五分だ。
 
彼は福島に取材にいって、鼻血が出たという。
ならば、私も実際に福島に行って鼻血が出るかどうか検証すべきだ。
彼に対する論評はそれからでも遅くない。
ただ今は、目の前にある自分自身の危険で手一杯。
福島の危険に向き合うには少し時間が欲しい。

もし、今一度生きて日本の地を踏むことが出来たなら、
そのときは福島に行って、確かめよう。
 
 
日本大使館への苦情も出来るだけ早めに上げよう。
出国してからとか、ヌルい考えは止めよう。
ブログへのアップの順次時系列にやってゆこう。
 
ただ、ネット環境が手に入ると限らないので、
可能な範囲で順番に対処するしかない。断続的になるだろう。
 
現状とそのような状況にあることは、
facebookとメルマガで伝えよう。
 
 
余力があれば、ラフォールの新市街や観光名所を見て周りたいものだが、
そんな余裕はないようだ。

とにかく体力回復に努めよう。
 

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