特に何するというわけでもなく、カオサンで休憩していた。
外出禁止令が出てるので、夜12時になると大抵の店は閉まる。
警察の見回りも出て、客に宿に帰るよう促していた。
暮らす上では、静かな方がありがたい。
民主記念塔の周りからデモ隊居なくなって、交通も正常に回復。
著名な言論人や、赤組のリーダーなどは、
行方不明なこともあるそうだが、
一般市民の言論統制までは無い。らしい。
政治的な主張よりも、現政権は、とにかく、混乱の収束第一。
そう見ておくのが適切ではないか。
ステレオタイプに軍事政権だから弾圧と、
西側らしい、とおり一遍のイメージで解釈すべきではないね。
王制の行方とワンセットで考えるべきで、
これまでも、クーデターは何度もあったけど、
王様の鶴の一声で、治まってきた。
法治が効かなくても、徳治が機能するのである。
徳治も法治もダブルで効けば素晴らしいが、
人生よいことばかりはそうないもの。
前政権のとき、今後は民主的手続きで政権が交代するなら、
将来は法治でやってゆくのかと、想像した。
しかし、今となっては、徳治の継続なければ、治まらないのではないか。
で、次も徳治が効くのかどうかと、
民主的な手続きで、政権交代が実現できるような法治のシステムと、
その組み合わせで、タイの行く末は考えるべきであろう。
クーデターが平和裏に成功しするなら、
相変わらず、法治は難しいのかもしれない。
なら、これまでどおり、徳治だけは死守しなければ、ならないだろう。
工業や経済は近代化しても、政治システムの本質は近代化をスキップした。
ズルとも言えるし、効率的とも言える。
それをどう考えるかだね。
現政権下において、人徳あるお方が継ぐのかどうか、最初のチェックポイントで、
仮に徳治の維持に成功しても、
今までどおりのタイで、何も変わらなくていいのか、が次のチェックポイント。
軍政のあと、民政に早急に移行すればイイ、というもんでもない。
今回のクーデター一点だけで考えるべきではない。
タクシン退陣以来、あるいはその前から、混乱は続いてきた。
いつもその度に大規模なデモがあって、首都バンコクは麻痺した。
多くの人は、いつものことかと思いつつも、混乱には疲れている。
残念ながら、いつものやり方で収束を図り、この国には徳治が必要。
そういう空気が多数派なのではないか。
日本では、都市と農村の対立とか、中興国の罠とかで解釈する向きが多そうだが、
国家のガバナンスは如何に維持されているのか、
その視点が欠落してる方が奇異に感じる。
日本は天下泰平とも言える。
生活する上では、混乱が平定される方がプラスだし、
ビジネス上もメリットの方が大きいだろう。
ただ、投資の流入という点では、どうか。
アメリカは軍事政権下のタイは支持できないだろうし、
資本の流れはこれまでとは変わるかもしれない。
とりあえず、チェンマイ行こう。
公共投資はさすがに、白紙か。
だとすると、トレンドは変わっているはず。
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