もうかれこれ、40時間は寝たきりだ。
すぐに冷房切らなかったのがいけなかったか。
パキスタンの宿では、冷房のリモコンが無い。
強い冷気をこちらの都合で加減することは出来ない。
最上階でも無ければ、部屋の中は意外と涼しいので、
冷房は不要だ。スグに切って、ファンだけにしないと体にさわる。
タキシラからペシャワールまでハードな一日だったのも災いしたのだろう。
トシのせいで体力が落ちてるのかもしれない。
熱があって、下痢もしてる。食欲は無い。
しかし寝てれば少しずつ回復してゆくのは分る。
結局起きることが出来たのは、23日の昼だ。
スタッフに水をお願いし、受付であと2日追加した。
何か食べなきゃ。出来ればお腹に優しいものを。
パキスタンではそれが難しい。
カレー系のものは不味いってことはない。ただ油が強くスパイシーだ。
それでも、何か食べなきゃ。
ホテル周辺にそんなに店はないけど、何か食べなきゃ。
外に出ると、ビニヤリ屋が、看板にヨーグルトっぽい写真が。
ヨーグルトを指差し席に着く。
どうやら、ビニヤリメインで、アテがヨーグルトらしい。
仕方なくビニヤリも強制的にオーダー。
チキン入りなのは構わんが、量が多い。ハーフサイズでとダメ出し。
周りを見渡すと皆んなハーフサイズだ。（これがシングルという量らしい）
それに、ヨーグルトのスープが添えられる。旨し。
成り行きで、ビニヤリも食す。
ま、油も他より全然低いし、スパイスは薬だとポジティブに考える。
旨し。
スパイスが効かせ過ぎず程よい、
チキンの味はタンドールで焼いたのかしっかり味がついている。
じゃがいものホクホクした食感も久しぶりである。
完食した。ヨーグルトスープはおかわりした。
食後にコーラを頼む。糖分補給しとくべきと考えた。
冷えたコーラ旨え。体が欲してると分る。
全部で105ルピーだった。
エクストラパインチと言われた気がする。
100を越えるあたりが相場かと思い150出すと、
50受け取らず、別のスタッフがファイブルピーと言ってくれる。
丁度5ルピー硬貨あったので、会計済ます。
おそらく、
チキンビニヤリ（シングル）60、コーラ35、おかわり10。そんな配分のはず。
（後でコーラだけ頼んだとき35だった。）
チャイ飲みたい。もう少し歩く。
白い液体を飲んでる。冷たい乳製品だと思う。
ただの牛乳だったら、アウトだが、そうじゃない気がする。
一杯くれと座る。白い粉末を水に解いて、氷浮かべたもの。
金属の平たいどんぶリのような容器で飲む。
ヨーグルト飲料であった。助かった。これで大分中和されるだろう。
斜向かいにチャイ屋らしき店発見。30ルピー払ってから移動。
チャイと言うと、お茶の缶を見せるので正解だった。
ところが、出てきたのは砂糖入りの緑茶だった。
それはそれで、よかった。
久しぶりにすっきり系の飲み物。
隣の席のオジサンが話し掛けてくる。
オジサンは中学校の教師だ。
パシュトゥーは話せるかと訊かれる。
ウルドゥすらゼロで苦戦してるのに、いわんやパシュトゥーおや。
ペシャワールではパシュトゥーを話す人が多いらしい。
乳製品が容易に手に入ったり、緑茶が出てきたりするのは西に近いせいだろうか。
「歩き方」にはアフガン料理の店はあるという、ぜひトライしたい。
勘定を払おうとすると、先生がここは私がとおごってくれる。
ありがたく頂くことにする。ポット１つで2杯分なので、40くらいな気がする。
（多分、実際は20だと思う）
ともかく、目的は達した。
しかも、ある程度お腹に優しいを実現できた。これは望外である。
一旦、部屋に戻って寝る。
この日は、原稿整理して、それで終わる。
ちょっと腰が痛い。
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