高野秀行レコメンドで、角幡唯介「空白の5マイル」を読んだ。
未知に挑む。その態度とともに、硬質な文章に驚いた。
開高健賞受賞も納得の一冊。むしろよくぞ発掘してくれたもの。
まあ、文は人なりと言うが、清潔な精神を見かけること希である。
多くの情報に晒されていれば、尚更のこと。
お陰で、未知と無知とのシアワセの違いについても考える。
ども、プノンペンはいい天気。
王宮の周り警備厳しかったのは、故シハヌーク殿下のお別れ会(納骨)のため。
プノンペン中の僧侶が祈るらしい。
今日になって、カンボジアのテレビと新聞で知る。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140711/asi14071121000004-n1.htm
プサトマイ(セントラルマーケット)周辺の両替屋で98.0でドルに替える。
気持ち円高は、ポルトガルと関係あるのかな。
ネットで、背景の解説を今更聞く。モラルハザード気味なのか。。
http://blogos.com/outline/90264/
馴染みのオサレカフェでパソコンを開く、
ガザ空爆のニュースで、日本の護憲な人々のお花畑さに衝撃を受ける。
弱けりゃヤラれる運命とオレは感じるが、常に加害者の想像のみ出来る幸せもある。
https://twitter.com/Thoton/status/486837518134804480
ああ、ニュースに疎いねオレ。ちょっと情弱だ。
そんな今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。三歩目です。
読みました。
最初に驚いたのは文章の硬質さだった。
ハードボイルドな文体は単調になりがちなので、神経を使うもんだが、
大学の先輩で、親しい人間の事故死を追うクダリで、特に、
その抑制の効いた語り口が、沈痛さを伝えている。
潔癖な探検家。それが最初の印象だった。
ラストシーンでそれを再確認した。
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命をかけて取り組んだことを懐かしみ、
郷愁にとらわれて同じ土地を踏むことほこみじめな旅はない。
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潔癖過ぎるだろう、そりゃ。いっくらなんでも。
ま、でも、そのくらい特徴がないと、個性とはいえまい。
敬服しきり。
構成もいいよね。
最初のアタック、そこで九死に一生。
後年、会社も辞めて再チャレンジ。単独行成功。
2つの旅の間に、
カヌー部の先輩の死。その地の探検での事故を挟むのも見事。
複数(集団)行と単独行の対比になってもいる。
カヌーの腕前だけを考えれば、単独の川下りなら彼は死なずに済んだかもしれない。
逆に角幡さんは、チームだったら、成功して生きて帰ってないんじゃないのか。
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ツアンポー峡谷での単独行では、
自分の行動を冷静にコントロールしなければならないという緊張感を、
長期間保つことが求められた。
登山や冒険における単独行は仲間がいる場合と比べて、
まったく異なる行為だと言っていい。
単独行はすべての責任を自分で引き受けなけれならない。
-(中略)-
だが逆に、自分の生命を危険にさらすこうした環境は、
生きてるという事実を強く心に刻みつけもする。
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経営者や首相などと違って、
他人の運命に責任持たないで済むんだもん。
気楽じゃん。
ま、他人の運命に関わる責任の辛さを知らない人はもっと気楽だけど。
あんまり気楽過ぎると感覚麻痺しちゃうから、
自分の命の分、自分で引き受けるのが丁度いいんじゃね。
ああ、未知に挑む人は勤勉。
リスクに挑む人は勤勉。
「マスコミが伝えない」って、大抵ただの無知だよね。
政治ネタでも、儲ります系でも。
餌捕まえて、噛み砕いて、口移し。
嘴広げてれば、親鳥が運んでくれるような、そんな、
分かりやすく整理されて、お手軽な報道はされてないかもしれないけど。
ググれよカス。
IT疎けりゃ、図書館くらいいけよ。
政治家の資産公開が預貯金ゼロなのは全部キャピタルフライトで、
スタンダードライフがココだけの話とは、
陰謀論なセミナーで驚いたことあったよ。
興味あることぐらい、自分で調べりゃいいのに。生きてんの?
廃炉のプロセス訊くと、
ググって5分で分ることすら答えない脱原発派じゃねーんだから。
おっと、脱線し過ぎ。
ま、勤勉じゃないと、生きてる充実って報酬は得られないね。
反省しきりでございます。
あ、構成といえば、
最初の旅では自然が立ちはだかり、
次は、中国政府の政策と時代変化が立ちはだかる。
この対比を際立たせつつ、
今の時代の探検家の意味を問うとこも、見事なんだけど、
まあ、同じ場所を何回か訪れるのは、変化を見る楽しみもあるよね。
って、ことで。
怠惰なワタクシはもうちょっと、簡単に幸せになりたい。
そろそろ、移動しよう。
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