ども、シンガポールの夜はふけております。
先ほどの続き、でもあり、
書評やります。関空からチャンギまで、6時間、
その時間で、読んでました。
あ、どうでもいいけど、
ジェットスターは意外と快適でした。
何より、モニター付いてて、今どの辺なのか、分かるのは大きい。
逆に、見通し立たないで時間過ごす6時間は、辛いね。
それはさておき、
本人も年収について、言い訳してる。
曰く、
タイトルだけで炎上確定ですが、中身はまともな話、
節約本というよりは、
むしろ「新しい公共」に属する文脈の本として書きました。
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/17588
まあ、売上とか可処分所得って、言葉選んで説明してるけど、
多分、編集の人は年収好きなんだろう。
タイトルの決定権は無いからね。
話の展開は、
1)時間の切り売りより、高い生産性で可処分所得年150万の方が自由。
2)金を払うか、人とつながるかの二択に将来はなる。
3)脱お金後の働く意義は、問題解決。
4)政府という外注以外の直接参加のセーフティネット。
5)ネット社会と大量消費、所有の終わり。
生活⇒労働⇒社会って順番で、
お金より、つながりのチカラで対応してゆこうって、流れ。
生活⇒労働 での貨幣経済からの離脱は、
生活を維持する手段としての労働からの離脱であること。
で、労働の意味も解放されて、
労働⇒社会 での貨幣経済からの離脱は、
税と政府による社会保障という、アウトソースからの離脱。
コミュニティへの参加と自治で。
整然と説明されてて、
タイトルより、骨太な内容だったよ。
かつ、実例として、
いろんなサイトが紹介されてて、今度利用しようかと思う。
こういう話は、伝わんない人には、伝わんない。
この本批判してる人で、内容にトンチンカンでないものでも、
制度疲労起こしてる社会保障について、まともに論じるものは無い。
みたい。
多くは、前段の部分で、彼のように生きられない。
ないし、それは危険だ。という説。
だからさあ、
彼のやり方、鵜呑みにするんじゃなくて、
ライフデザインくらい自分でしろよ。
リスクの質量くらい、自分でマネージしろよ。
同じようにやれないってのは、
「マニュアルどおり融資申請したけど通らない」
って言ってんのと同レベル。
そこは、テメエの問題はテメエで頭使うジャンルじゃん。
彼のやり方のように、生計を立てることが出来るかと、
自分の取引を自分でコントロール出来る人間であるか、
ってことは、別の話で、
自分の人生コントロール出来ない人の言い訳が多くね。
会社づとめでも、いろんな活動してる人、一杯いるよ。
貨幣を媒介にした、
既存のシステムが壊れていくみたいだけど、
その対策はまだハッキリしない。
で、お金が効かなくて、人のつながりが大事だったら、
それは多分、今よりシンドい。可能性大。
そんな時代が来たらどうしよう、
ってのが、考えるポイントだと思うんだが、
著者の指摘は、「外注」って言い方してるけど、
社会保障だけの話じゃなく、
前段の個人レベルなら、
会社に人生の主権を「外注」しないデザインの一例じゃん。
会社員だって、外注する人、しない人二種類居るよ。
安全を外注した人と、
自覚的にリスクに身を晒す人と、
どっちが危険なのかって、
本来その対決な気がすんだけど、
まあ、ヒトのことはどうでもいいね。
いつも言ってるけど、
所属が最初に崩壊する。
国家による年金とか、終身雇用とか、家族とか、
次に、所有の分解が始まる。発行者の信用が軽くなるんだから、
利用で十分なら、お金の効きが悪化する。
個人の評価の影響力がチカラのメインになる。
オレ、
イケダハヤトさんみたいにポジティブじゃなくて、
むしろ、こんなに、人付き合い苦手なのに、
これはヤバイって必死なんだよ。
で、結果的に、
お金の無い状態で、
人のつながりだけで生きて行けるのか、
実験するハメに陥った。
3Cが大事ってことは分かった。
キャラクターとコンテンツは、自分でコントロールできるけどまだ、
コミュニティはどうしたもんか、まだ、全然、想像がつかない。
どう、コミットしてゆくんだろう。
これから、考えます。今回の経験を振り返りながら。
今確実に言えることは、影響力の行使として測った場合、
お金のチカラはちょっと過大に扱われ、
個人の評価のチカラは過小に見られがち。
オレのこういう話にいつも付き合ってくれて、
よく、コミットしてくれる天竜さんの例を敢えて、出そう。
天竜さんは、頭では理解できるが、実感が湧かないといつも言う。
あるとき、ワタクシの本の出版の経緯が話題になった。
あの時、4月代々木でセミナー開催して、
それ聴きに来てくれた編集さんがオファーをしてくれた。
天竜さんも、出席してたじゃん。
お金は使ってないのかと問う。天竜さん。
そんなカネある私じゃないし、
そんなカネで動く出版社じゃないよ。
お金のチカラを過大に考え過ぎ、
評価のチカラを軽視しすぎ。
あとさ、
編集さんは、
「ヒトの人生に影響を与えるような本を作りたい」
常々、そう言ってた。
いろんな編集さん、居るよね。
根拠無い、煽りな内容で強引に企画進めようとして、
全然話を理解してないってケースもあったよ。
職業に貴賎はないけれど、
その仕事の中では、ピンきりあるよ。
労働はお金を媒介するシステムで回ってるけど、
それだけだと、どうやら、衰退してく。らしい。
オレ、カネの為って割り切って、
かなり働いてた時期あったけど、3年が限界だね。
お金のチカラを過大評価しすぎるのは、それなりに危険。
かと言って、甘く見るのも、危険。
今回そんな経験をしました。