「置かれた場所で咲きなさい」「男性論」続けて読みました。
あんまり救われない気もしますが、女の人は強いなと思いました。
ロゴスを語りながら、ロゴスに生きないって、素晴らしいけど、真似すること難し。
オレには無理だから、諦めを友として生きようと思う今日このごろ。
ども、今日はお彼岸ですね。
タイは仏教国ですが、普段どおりみたい。
昔サザエさんで、お彼岸の意味波平さんが解説してました。
昼と夜の時間が同じということは、真東から陽が登り、真西に沈む。
その先に浄土があるということらしいです。
随分遠い、向こう岸にあるらしいですけど、
浄土って、キリスト教っぽいですね。
檀家は、浄土真宗ですが、なんかヤンセン主義みたいなこと言いますね。
で、カオサンの古本屋で買って読みました。
著者はキリスト教の修道者らしいです。
まあ、置かれもせず、咲きもしないワタクシですが、
一読、これじゃ、うつ病にもなるわな。
更年期あたりのころ、男女を問わず、人は鬱になりやすいらしいです。
著者は医者に信仰とは関係ないと慰められますが、
こんな、ポジティブなこといつも考えてたら、精神がもたない。
自分ではコントロール出来ないことを苦というのですから、
諦めた方が、ラクです。
宗教は人を救わないとつくづく思いました。
これ読んでみようと思ったのは、これ読んだから。
阿部寛で映画化されたローマ好きな漫画家の方のエッセイで、
タイトルは、塩野七生に模したのでしょうけど、ちょっと違って、
マイフェブラリットを揚げてくというような感じです。
ローマ人の旦那さんと喧嘩するときは、キリスト教批判するらしく、
完全アウェーでも戦うとは男前です。
これが、夫婦という甘えなく、カソリックの他人にやれば、本当に男前ですけど、
なんか、言ってることがチャラいです。
置かれたとこじゃなく、スキなとこで咲くって感じで、
ちょっと七生ちっくに日本人論的でもありますが、
それは、そんなに日本が生きづらいなら、出てきゃいいじゃんって感じで、
まあそうですね。と同意はしますが、
私にとっては、特に新鮮味はありませんです。
試しに、私の心情を代弁するようなセリフがあったので、
引用してみます。
「この国の人たちは、心が清らかで親切でかわいらしい。だけど幼稚だ」
イエズス会の宣教師として、安土桃山時代の日本に来訪したアレッサンドロ・ヴァリニャーノは、
各地を巡察したのち、日本についてこう書き記しました。
それから、約四五〇年。日本についての一冊のエッセイが出版され、ー中略ー
まず、日本で高尚な議論ができる相手は、ごく少数に限られていること。
学者や一部のマイノリティを除いて建設的な議論が出来ないといいます。
そもそも話し合いを嫌うと。
男女関係も含めた人間関係全般に成熟したものが見いだせないのは、
「対等な話し合い」という文化がないから、
というのが著者の見方です。
また、ずる賢く相手を出し抜いてなんぼの国であるイタリアに比べて、
人々は親切で秩序だっており、無邪気だといってます。これは称賛に値する。
だがしかしこれで大丈夫なのか?
と疑問を呈する訳です。交渉術、外交力にもつながる問題提起ですね。
はい、下手な外交で、こっぴどい失敗しましたよ。
でも、イタリアだって敗戦国なんだから、結局お互い様じゃん。
うーん、少し解説してみます。
対象が第三者的で、無関係なときは大丈夫ですが、
「あなたの発言には、この点で矛盾がある、これはどういうことですか?」
というような当事者的な問いに対して、
「それはこういう意味で、矛盾とは違う」
というような説明は出来ません。
そういう訓練する機会も必要もありません。
他人に説明責任追求するのは大好きらしいですけど。
漫画家な方は、コミュニケーション能力の低さと指摘しますが、
それは違います。
コミュニケーション能力自体は大変高いです。日本人。
空気や感情に基づく、それであって、
ロゴスに基づく対話とは異質というだけです。
能力自体は、恐ろしいほど高いです。むしろそれが総てとも言えます。
人間の能力の総量なんて、そう差はありませんから、
比重が違うというだけです。
ロゴスに基づくものでないというだけです。
それは、戦争に限らず戦略というものを考える上では、致命的に見えますが、
まあ、文化的なオリジンが違うので仕方ありません。
マキャベリを産んだイタリアだって、無様に負けるときは負けます。
と、日本人を擁護してみましたが、
やっぱ息苦しいので、咲きたい場所で咲いたほうがラクだとは思います。
あと関係ないですが、筆者は、
日本人には虹は七色に見え、ネイティブアメリカンには四色に見えると言います。
日本人に七色という出展がなんなのかは知りませんが、
虹を七色と分解したのはニュートンのハズです。
ピュタゴラスが音階を7つに分けたのに倣い、
光の波長も同様にしたって聞いたことがあります。
ローマでも、ロゴスな難しいことはギリシャの奴隷を活用したらしいですが、
ロゴスの系譜とはそういうものです。
なんか、著者のいうことは、いちいちチャラく聞こえます。
ブランド物好きの日本人らしい日本人に見えますが、気のせいでしょうか。
ピュタゴラスといえば、この本のお陰で、
エピクテトスも知りました。
優れて積極的に説く諦めは、自由を得るための諦めだ、というフレーズにはシビレました。
まあ、特にとりとめもないのですが、
女の人の方が、男より生きる能力には長けているんだろうなと思いました。
「不動産投資の始め方」が発売になりました。
http://sg-biz.com/dvd/yamazaki.html
質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。
メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。