池上彰「世界を変えた10冊の本」 きっちり尺に納めるセンスと長年の疑問解決

体調崩してしまい、寝っ転がるながら、気楽に読める安くて薄い本を探した。
個人的にはマックス・ウェーバーに長年の疑問を解決してもらった。
ネットでは、スペースに限界なく説明できるが、
新聞やテレビでは供給量は限定される。
現代に至る近代の歴史を尺に納め、大作一冊の説明もそれぞれ尺に納める。
地図の縮尺のように、適切に捨てるとこと残すとこを選択してる。
「大衆に分かりやすく説明すること」それは彼の召命なのだと納得。
 
 
ども、バンコクはよく雨が降ります。
体調崩してしまいました。

ウダウダ寝てましたが、少し回復。でこんな本読みました。

 
 
価格が安かったから、
それとアマゾンの書評に、
 イスラエルの建国と国際社会に非難されようとも、その強い結束を説明するに、
 「アンネの日記」を挙げるところに、センスを感じる。
とあり。

読み始めると、最初は、
歴史の経緯を説明しようとしてるのか、
本の解説をしたいのか、
どちらが主眼は分からず、微妙と思った。

次が「聖書」で旧約と新約の違いから始めるので、
ザックリと薄味過ぎて、先行き不安になった。

その次が「コーラン」なのも、まあ予想の範疇。

そこから、マックスウエーバーが登場して、瞠目した。
ああ、そういうことなのか、長年の疑問が解決した気がした。
ま、それは後で書くことにして、

マックスウエーバーからマルクス、そしてケインズ、最後にフリードマン。
この展開は見事で。常識的かもしれんが俯瞰力がないと、いろいろ寄り道してしまいそう。
 
他には、 
イスラム過激派のバックボーンとしての「道しるべ」、
自由競争肯定の側面に触れる「進化論」、
環境問題の口火を切った「沈黙の春」、
が挟まれる。
 
 
バランスよく、限られた分量で要領よくまとめる、
池上彰氏のセンスを楽しむ一冊になってる。
 
そういえば、どんな本なのか、という漠然たる知識はあっても、
ちゃんと読んだこと無かったなオレ。
ちゃんと読むのは大変だもの、こういう本は有益と素直に思う。
 
 
で、

 
キンドルに無いので、紀伊國屋で買って読んでる。
難しい内容なのに、表現回りくどくて、分量も多い。まだ読み終わってない。
なので、引用の引用で、済ますことにしよう。

あらゆる無邪気な享楽を厳しく退けてひたすら金を儲けること(中略)
これが純粋な自己目的として考えられている(中略)
利益を獲得することが人生の目的そのものと考えられているのであって、
人間の物質的な生活の欲求を充足するという目的の手段としては考えられていないのである。

 
単に強欲という話ではなく、
ストイックな人達は如何に成立したのか、
彼らの持つ倫理とは何か、
その資本主義の精神を解説してくれる。
 
損得教の人達が何故、救済されるのか、その仕組みが分かった。
 
ワーカホリックな人よりも、
投資を好む人達の間でそれを顕著に見ることができた。
 
ある投資家の人が言っていた。
結局、「健康」「子供の教育」「海外へ行く」に行き着くと。
 
要するに、富裕な生活を享受すること以外には、何もないのである。
その為に、そんなにストイックになれるのか。
それで精神は救われるのだろうか、

あるときから、投資家な人達と接する機会が増えるたびに、
その疑問は大きくなっていった。
 
オレは投資で労働という苦役から脱出できると思っていた。
ラットレーサーだと言われてた。
しかし、ワダチから抜けられないこと、仕事中毒の比ではないのでは。
だって、手段じゃなくて、目的なんだもん。
 
 
プロテスタントが天職という概念を発明した。
 
「予定説」という残酷な概念が流布しては、
自分が天国に行ける存在としてプログラムされてると、
確信を得ることが救いとなる。

その確証は、自らが自らの勤勉さを示すことで証明される。
望む生活をおくるに必要十分かどうかは関係ない。
利益を上げ続けることが、救いなんだ。

ドイツ生まれのストイシズムは、アメリカに渡り、
宗教的側面は薄れ、営利の追求だけが残ったと。
 
 
池上彰は日本に「資本主義の精神」が定着したのは、
いつ、いかなる背景か、
までは、この本の紹介の範疇を越えると記してます。
 
 
まあ、それはさておき、
 
ボクの感じる苦役感と、損得教の禁欲は、
表裏一体なのだと、納得した。
 
彼らの教義に従えば、
オレは地獄へ行くこと予定された存在なのだろう。
 
時間を浪費することは、最も重い罪らしい。
なるほど、「普段なにしてるの?」っていつも質問されるわけだね。
 
 
納得の一冊、オススメします。

三歩目の不動産投資で海外移住。


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