雨降りだから、農協改革でも検索しよう

衆議院を通過した農協改革法案が新聞読んでもよく分からないので、グーグル先生に訊く。
意見が多くて、事実関係の整理が進まないが、把握したことをメモ。
スリム化と透明化、農業に関係なく金融ビジネスやるなら優遇いらないよね。
っていう原則自体は普通のことに思えた。
反面、この法案で日本の農業が衰退するとも、繁栄するとも、思わない。
儲かるビジネス(=所得の増加)かどうかは別のお話っぽいな。
 
 
 
ども、シトシト降っています。風は弱め。
今日は終日こんな天気。

で、完全オフです。
余力ある日は、興味あること検索したりしてます。
 
毎朝、「日本農業新聞」読めます。ありがたいことです。
一面見出しが「農協改革法案、衆院通過」でした。
 
TPPもそうなんですが、この新聞読んでるとコトの推移は分かる。
のですが、
農協改革法案で、何がどう変わるのかはよく分からない。読んでも。
反対だということは分かるのですが、
この法案で現状からどう変わるのか、せめて基本的なことは毎回書いてくれないか。
 
TPPの場合はまだ、農家にダメージがあるというのは伝わりますが、
今日の新聞記事では、
「准組合員の利用が制限される」ということ位しか読み取れませんでした。
で、それもどう悪いことなのか、ワタクシにゃ分かりません。
 
 
仕方がないので、グーグル先生に訊きました。
1.骨子は外部監査と金融事業分離
2.時代の推移と政治的背景
3.金融部門についてはまだ分からん
4.現時点での個人的な感想

に分けてメモ書き残そう。 
 
あ、ワタクシの前提知識は、
「コメをやめる勇気」を読んだ程度です。
http://sanpome.net/?p=2625

正確な理解かどうか、それほど自信はありません。
 
 
 
1.骨子は外部監査と金融事業分離
 らしい。
 2015.02.10 農協改革の骨子 公認会計士監査義務づけ
 http://www.jacom.or.jp/nousei/news/2015/02/26493.php

 
 組織改革なので、元がどんな構成なのか、知らないと話しにならないので、
 それの学習から。
 
 1.1.組織構成の把握
  大改革で農協は「農家の組合」に戻れるか
  http://college.nikkei.co.jp/article/34791313_2.html
  

 
  地域の規模としては、
   各地域の農協があって、
   都道府県単位で連合して、
   さらに、全国単位の連合がある。
  ま、それ自体は普通。
 
  機能別では、金融と商社に大別か。
   商社は、農産物の販売(消費者へ)と農業資材の販売(生産者へ)に特化。
   金融は、農林中金という金庫があって、共済という保険がある。
   あれ、JAバンクという銀行機能はどこいったの?
  
   銀行は信連という都道府県単位の金融機関が中心みたい。
   JAバンクは、各地域の農協の金融部門、信連、農林中金で、構成されるらしい。
  
   どうもこの部分が法案の本丸らしいけど、それは後にして、骨子全体の把握を急ごう。
  
 
 1.2.全中解体
  で、全国組織のトップにある全中が各農協を監査してたのを、
  外部監査に変えて、年間約80億円の上納金が無くなる。
  
  元々、全中に指導力があったわけでもなく、
  各地域の農協は自主的に活動しようと思えば、出来ているらしいので、
  http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42836?page=2

  あんまり影響ないのかな、
  
   メリット→組織の透明化、スリム化
   デメリット→門外漢が農業融資を監査して、融資が不必要に厳格化
  の比較に見える。
  まあ、でもそのデメリットはどんな業界でも言い出したら、きりない気もする。
  おっきなお金流れるなら、外部監査入るのは普通のことだし、
  これじゃ、新聞にマトモな弊害書けない。
  
    
 1.3.金融事業分離 
  全国単位の商社機能も株式化に向かわせる方向らしいけど、
  本業は儲からず、金融業に依存度高いらしい。
  
  で、
  准組合員というのは、農業従事者でなくても、金融サービスを受ける人のこと。
  今はもう非農業な会員の方が多い。
  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20150223/436723/?ST=business&P=2

  
  准組合員の規制というのが本丸らしく、
  要は、
  農業だから優遇してんのに、関係なく金融ビジネスするなら、普通の金融機関になれと。
  優遇が続く以上は農業に特化しろよと、
  最初は規制しようとしたところ、そこまでは見送りになって、
  
  各地域の農協は本業に特化して、銀行業務は信連、農林中金に集約してゆく。
  今回はその促進まで。
  
  
 
2.時代の推移と政治的背景 
 TPPと連動してるのは当然だけど、
 農協は票田でなくなった程に、衰退した。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140519/264917

 

 自民の金城湯池だった農村は急速に疲弊が進み、戦後、一時618万戸を超えた農家の数は直近で約253万戸まで減った。
 「票の取りまとめ」を任せられる有力な支持者も大幅に減少。意欲のある「担い手」ほど農協から離れ、改革を歓迎する空気が広がっている。
 ー略ー
 そして、中央会制度に対する担い手農家や改革志向の地域農協の不信感の高まりも挙げられる。全農が扱う農機具や農薬はホームセンターなどで購入するより割高との批判が定着。「TPPなどへの反対運動に熱心に取り組む一方、地域農協の先進的な改革には冷淡」といった不満が現場では渦巻いている。
 

 
 一つは絶対数の減少から圧力団体としての影響力減。
 さらに、参加者にメリットなければ、人心は離れる。
 
 「TPPなどへの反対運動に熱心に取り組む一方、地域農協の先進的な改革には冷淡」
 これは農業新聞読んでて、オレも同じ感想を持ってる。
 各地域の取り組みの記事あるんだけど、比率的には反対の方が好きだよね。
 
 TPPと連動してるし、巨大な金融に手をツッコむのだから、
 まあ、陰謀論もヒットするけどねぇ、
 
 ワタクシの経験上は、環境変化に適応出来なければ生存出来ないだけだ。
 
 
 
3.金融部門についてはまだ分からん
 農林中金は資産運用に傾注し、
 農業向け融資は基本的に信連に任せようという方向に進み、
 そしてリーマン・ショックで巨額の損失を負いました。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150415/279968/

 

 「本来、地域の農協と信連と農林中金が役割を分担し、それぞれリスクを負担するのが健全な姿だ。だが農協と信連の機能が弱くなり、資金の預け先である農林中金に高い配当を期待するようになった。農林中金も求めに応じ、いろんな形で配当を積み上げた。農林中金は農協の収益源に祭り上げられ、チェック機能が働かなくなった」
 

 
 で、JAバンクの機能は信連に集約する方向なのかなぁ。
 それがよくわからない。
 

「ただ、農業振興を好きにやれればいいが、現実には引き続き、『県内には手を出すな』という信連の暗黙の圧力はあるだろう。もし、農林中金が本格的にやってしまえば、信連の存在意義がなくなるからだ」
 

 
 改革法案のデメリットで、地域に密着した銀行機能が失われると言う人もいるが、
 支店自体は残るのだから、事業譲渡だけで、そこまでは言い切れないだろう。
 
 各地域の農協の銀行業務は窓口業務だけになるとしても、
 JAの金融機関の全体像がどうなるのかは分からない。
 
 
 
4.現時点での個人的な感想
 オレは実態を知らない。
 だから、この改革案の実効性のほどは分からない。
 ただプレーンに見れば、
 外部監査も優遇あるなら本業回帰も、普通のこと。
 
 逆に改革が不十分だと言い出すのも、理想だけ言っても意味ないし。
 農協を株式化したら、儲かるようになるとも思わない。
 
 
 環境変化に適応したものは生き残る。結局はただそれだけ。
 
 自分にとっては、シガラミが少なくなる方が、
 自給自足生活も地元の理解を得られやすいかとは思う。

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