マイナス金利はやっぱ銀行圧迫するのかな、
ま、3ヶ月以内には結果出るかドイツ銀みたいに。
ああそういえば、債権の逆張りってCDSを買うんだっけか、
石垣で読んだ本、波照間で思い出した。
今日の波照間いい天気。
「マネーボール」の著者の原作がまたブラピで映画化。
お陰で、文庫化キンドル化され、一読。
こんな面白い物語を離島で手頃な価格で入手可能とは、良い時代になったものです。
読んでて、映画みたいって思ったけど、これ実話なんだよねぇ。
マイケル・ルイスの著作は「ブラインドサイド」、「マネーボール」に次いで、
「マネーショート」は三度目の映画化だそうだ、
「ブラインドサイド」は確か、ホーチミンからプノンペン行きのバスの中で見た。
不幸な家庭に育った黒人の大男をサンドラ・ブロックの白人一家が引き受け、
NFLのスター選手になるまでを描いた、アカデミー主演女優賞授賞作である。
「マネーボール」は原作は読んだ。
GMビリー・ビーンのデータ・インポートなチームづくりが投資ライクで興味深いが、
映画は未見で、これをブラピがどう演じて、ヒット作になったのか想像がつかない。
「マネーショート」はサブプラムローン破綻を予見し、破綻に掛けた勇者たちの物語。
己の分析のみを信じ傲岸不遜で攻撃的でサブプライムローンの手口を憎むファンドマネージャ。
碧眼でアスベの医師が金融の世界に足に踏み入れ、からくりに気付いてしまう。
アマチュア三人組は素人の素朴な疑問から始まり、疑問が際限なく膨らむ。
オチは分かっている。登場人物の誰が勝者で誰が敗者か、最初から知ってる。
それでも、読んでて三者三様の張り方にドキドキしてしまう。
そういう面々は、例外なく変わり者だった。しかし、全員が同じように変わっていたわけではない。
ジョン・ポールスンの変わっている点は、
いかがわしいローンの破綻に賭けたその賭けっぷりと、
他人を口説いて賭けに巻き込んだその口説きっぷりだった。
マイケル・バーリの変わっている点は、
みずから望んで世論と距離を置き、他人とじかに関わるのも避け、
そのかわりに、統計データに意識を集中し、
また、金融がらみで人がどんな行動に出るか、
それを予見する手立てとして動機に焦点を当てようとしたところだった。
スティーヴ・アイズマンの変わっている点は、アメリカの中流層を踏み台にするのは、
それ自体が不正であり、また不正の元凶でもあると考え、
なかでもサブプライム・モーゲージ市場は、
搾取の、ひいては破壊の原動力になっていると確信していたことだった。
ところで、債権空売りするときは、CDS買うんだね。
銀行株総崩れ、最大の原因は中央銀行か
http://jp.reuters.com/article/global-markets-breakingviews-idJPKCN0VI03W
*欧州金融機関の劣後債の保険料を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアム指数は、マークイットによると8日に12%上がって2013年4月以来の高水準に達した。
で、コラムによると、
ドイツ銀行(DBKGn.DE)によると、欧米銀行の債権総額は4000億ドルを超える。金融機関側の言い分では大半は投資適格級債券だとしても、金額は非常に大きい。ただドイツ銀の試算では、たとえ欧州銀行が保有する石油・天然ガスセクター向け投資適格級債券の4分の1が格下げされる場合でも、彼らの有形資産価値の1.2%に相当する引当金を積み増せばよい。
個別の銀行がそれぞれ抱える問題もある。ポルトガルのノボバンコの優先債権者への一風変わったベイルイン(損失の強制負担)は、欧州銀行の投資家にとっては同じ扱いを受けるのではないかとのパニックにあおられる。一方、欧州中央銀行(ECB)が域内の不良債権問題で何らかの対応に動く可能性があることが、恐らくは今年になってイタリアの銀行株が約33%下落した理由だろう。
もっとも銀行のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保有者は同じようにおびえてはいない。マークイットによると、劣後債のCDSのプレミアムは100ベーシスポイント(bp)上昇したが、2013年当時に戻っただけで、金融危機時の高水準にはほど遠い。
このダイジョブって言い方、デジャブ感漂うのオレだけか。
どうなんでしょうね、またギリシャはもとより、
スペイン、ポルトガル、イタリアあたりの金融また再燃すんじゃね。
それはさておき、
本のお陰で、CDSという存在を私は知った。
元は債権への保険の一種で、貸し倒れたら保険金が支払われる仕組み。
ただ面白いのは、自分の債権に限らず保険が掛けられ、
掛けたその保険そのものも売買の対象になるという点。
人んちが燃えるよう祈りながら、毎月掛け捨ての保険金払うらしい。
このCDSを保険を買い漁ることで、サブプラムローンの破綻に賭ける。
結論を知ってる今から時間を巻き戻して、買うなら誰でも出来るけど、
掛け捨ての保険料を払いながら、ジリジリ破綻を待つのは、
如何に敵がインチキとはいえ、胆力居ることである。
サブプラムローンの債権を元とする金融商品のからくりはそもそも、
格付けのテキトーさ、
ローンそれぞれは、住宅バブルを背景に低所得書への貸付という、
リスキーな存在なのに、
個別のサブプラムローンはそれぞれ相関性が低いから、
混ぜあわせればリスクは分散されてる。という理屈で、
ローリスクハイリターンと評価された。
格付け機関はことの問題を何も分かっていない。
ひとたび焦げ付き始めれば、住宅バブルも綻んだ。
終幕は映画のように鮮やかで、
破綻に賭けた男アイズマンが、ずーっと「大丈夫だと」強弁してたエドワーズと相対する。
アイズマンの罵声を浴びたあのジェフ・エドワーズだ。
「おたくのリスク・モデルについて、わたしが言ったことを覚えていますか?
言ったとおりだったでしょう。ね?」そう言ってすぐ、アイズマンは後悔し、後悔したことに自分で驚いた。
「いやな気分だったよ。自分が鼻持ちならなくてね。
相手は品のいい人物だった。単に考えが間違ってただけだ。
ぼくはもう負け犬じゃなかった。
今までと違うふるまいかたをしなくちゃいけなかったんだ」
まあ、勝ってその後まで、この狂気な世界に身を置き続ける理由はないし。
アイズマンを誰が演じるのだろう、
ところで、あの破綻から学ぶべきことは何なんだろう。
そう考えながら、この本読んだんだけど、今ひとつよくわからない。
人は信じたいものを信じるし、分かりたくないことは分からない。
そういう存在だということ。くらい。
ボクは利上げはもう少し早くから行われると予想していた。
そして、利上げ後、いろんな化けの皮は剥がれるとは思っていたけど、
こんなに急展開とは想定外だった。
若干、時間の加速についてイケてない。
波照間にいると、フトのんびりしてしまいます。
「もうはまだなり、まだはもうなり」なのに。
今ようやく分かったのは、
サトウキビ畑と水田では文化圏が違うということ。
まだ、寒いけど、3月には九州上陸しないと、
逆張り仕掛ける根性も意欲もないけれど、
オレにはオレの方舟がある。急がなきゃ。
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