石垣島 かつて離島だったところで、社会適応を考える。

これは沖縄本島北部やんばるの山奥で書いてます。
奄美から八重山、与那国の島々を巡って、
その総括するには適切な場所で振り返る。
 
奄美大島から始めた移住現地調査。離島は石垣で終止符とした。
[2016.01.30-2016.02.14]
自給自足的生活を考えるにあたり、大まかに選択肢は3つ。
 1.通年日本で暮らす。寒くないところで。
 2.田植えから稲刈りまで居て、寒くなったら出国。
 3.日本断念。外国で自給自足。
 
3はとてもハードル高いので、後回しと考えている。
1の可能性を探るというのが、奄美以南の調査であった。
で、石垣で断念しました。1はナシ。
 
八重山あたりなら、寒さには耐えられることは分かったけど、
物価が高い、借りる土地が無さそう、ということも決定的だけど、
壊れた人の人間関係をこれだけ見聞きするのは、やっぱ何か意味あることと思う。
やんばるに居て健全だから、距離をおいて痛感する。
壊れた人間関係のコストには耐えないだろう。オレは。
 
2なら、もう少し緯度上げてもいい。
この後は本土上陸だ。
 
 
石垣では、やんばるの人は真面目だし情にも厚い(八重山とは違う)、と教わった。
確かに。
本島北部やんばるは離島というより、山間部の農村で、
しかも野菜(サトウキビに非ず)作ってる生産農家では、
ネットも繋がらず不便だけど、すこぶる健全で自立的、むしろ本土より健全。
 
山はやっぱ、スケジュール順守しないと痛い目に遭う。
自然はちょっと厳し目だけど、一方で努力には応えてくれる。
ま、やんばるのこと詳しくは、改めて書くとして、
 
サトウキビはそこまでカッチリしてなくても育つし、
台風来たらそれまでな環境では、頑張った分報われるとは限らない。
フィリピンで製造業は向かないと思うんだよね。
 
東北出身者が与那国で、「結いとか東北ならワザワザ言わない普通のこと」 ってのと、
やんばるから来たら、「八重山は薄情」ってのは、同じことだろうな。
 
この世はやっぱし、適者生存だよ。
 
 
 
でも、石垣島は郊外型に、もうちょっと発展するよ。
空港移転するときは、半世紀以上掛かったのに、
市役所の移転は住民投票であっさり目に決定したのは
離島から、普通の地方都市に変わりつつある証拠じゃないかな。
 
 
もともと栄えている美崎町。役場も店も集約してる。
離島フェリーが交通の要点で。人工島の方は、休日は家族ずれ多く、
ビーチには観光客多し、


ビーチは綺麗だ。
 
農地もまだまだあって、


サトウキビ以外の作物もいろいろ出来る。
内地との物流も離島とは違う。農業でも其の差は大きい。
 
 
人脈できれば、場所探してやって行けるかもしれない。
観光地ある、もう普通の地方都市だし。
でも、住むとなると、複雑な人間関係避けられるだろうか。
 
もうここはかつて離島だった場所、
マックスバリュ来るほど発展してれば問題無い気もするし、
でも、そうじゃない話聞くのは、何かのサインな気もする。
 
奄美の龍郷町でアドバイス受けたように、
「ココ」っていう場所が、きっとあるよ。
 
 
通年で過ごすことに拘る意味は無いかな、
付き合いやすい人と付き合うってこと優先じゃないかな、
秋まででもいいじゃん。
 
 
 
人の欲求は「負けたくない」、「嫌われたくない」、「損したくない」、の3つに、
分類出来るらしい。(プロカウンセラーの一瞬で心を見抜く技術
3つのどれかの欲求が強いようになってるという。
 
コメの国って「損したくない」だと思うんだよ、
不作だと死ぬし。
横並びってそういう意識の現れ、
勝ち負けとは違う。自分だけ割り食うのは嫌だ。
 
で、勤勉で集団性高い方が効果的で得だもの。
農業国から工業国へのシフトチェンジ旨くゆくのは同じことだし。
自然より科学はより再現性高いし。
 
フィリピンに工場誘致はどうかなぁ。って青い海見て思ってた。
サービス業は得意だけど。
サトウキビの国は「嫌われたくない」で、人当たり柔らかい。
その代わりグダグダ。
海は綺麗なんだけどね。
 
見聞きした人間模様は、
外面は良いけど、考え方幼稚で責任感無いから、周りは苦労するだろうな。
という壊れた事例集。
奄美からはサトウキビの地で、フィリピンまでプレートが地続きな気がする。
 
 
西原理恵子言う所の「川に流」せば、と思うこともあり。

手は2本しかないので、子供の手を1本ずつ握って、ダンナは川に流してください。
私がまさにそうでした。
アルコール依存症の夫を見たときに、「このままじゃ家族全員が遭難して流れていく」と思って、
1秒も迷いませんでした。「夫は川に流して、私は子供二人を助けます」と。
あなたの家にも今、向こうから濁流が流れてきています。さあ、流すのは誰でしょう、ということ。
今すぐ離婚っていうのに抵抗あるんだったら、別居という手もあります。
シェルターに行くとか、実家に帰るとか、いろんな方法がありますよ。
ちょっと改心させたいだけで、そこまで大げさな話じゃないと思うかもしれないけど、そうじゃない。


 
でも女性だからといって安心してると、違う意味で壊れてることもあるから、
人生、油断は禁物だね。
 
 
現代社会、「嫌われたくない」だけでは立ち回れないもの。
歪は生まれやすい。アジャスト出来なかった人も居るだろうな。
それに日本の場合、依存を助け自立を挫く存在に溢れているし。
中には依存の毒が神経中枢にまで回ってしまった人も出て来るだろう。
 
選択肢少ないとこで、逃げ場が無ければ壊れるしかない。
逆に、壊れてても許容される土壌は残っている。
そのくらいじゃないと、都会にくたびれた人癒せないだろう。
 
 
いろんなモン川に流せてきて良かったな。オレは、
今は健全な山奥にいるから、冷静に振り返っていられる。

野生の生き物って、たくさん子供産んで、
そのうち2~3匹がまともに育てばいいという計算でやってますよね。
ー中略ー
たとえばウチらの田舎だと、一族郎党20人いたら、だいたい五人は前科者ですね。
あと、働かないのとかアル中とか、そんなんばっかりなので、お宅は結構勝率高いです。
遺伝子的にはわりと成功してると思うので、もうその難破船は捨ててください。
40歳で脱出できてよかったと思いましょう。
 
そこで非常に大事なのは、
弟とお母さんが沈みかかってても、助けに行かないこと。
絶対、手を差し伸べてはいけません。
だからもう縁を切っちゃって、実家にも近寄らなきゃいいんです。

ま、油断は禁物だけど、生還をとりあえず喜ぼう。
高知の貧しい漁村の天国のような地獄をイキイキと描いてて、
人生は止まらない列車だと、サイバラ先生に昔教わった。
 
 
 
八重山ではしばしば、不条理の世界に舞い込んだ気がした。
カフカの「城」とか、「ねじ式」とか、「人間時計」とかデッサンの狂った絵。
言いようのない不安に襲われることもある。
人当たりは柔らかいんだけどね。

あるとき、とある場所(石垣とは限らず)で、
 
 
 どこからどこまで、やるんですか?
 「ここからやってください」
 
 で、どこからどこまでやるんですか?
 「さーっと、軽くで良いです」
 
 だから、どこまでだよ!
 
 
またあるときは、
 
 「それは退かさなくて、これだけでいいです。」
 (じゃあどうやって、「これだけ」出口から出すんだよ)
 
目に入ったまま、自分の興味の赴くまま、
先のことは目に見えないもの、なにゆえ心煩わすことあろうか?
 
 
こういう微笑ましいレベルの狂気ですら、
作業してる自分達や通行人などの周りの人達への安全確保に関わることもあり、
段取り出来ない人と仕事するのは3倍は疲れる。油断ならない。
 
ああ、そういう職場で働いたことあったね複数形で。
可能な限り早く、その場から身を引かないと。
ちょっと遠い目をしながら、
離島の生活は組織じゃないから、許容しながら生きて往くんだなぁ。
と実感。
 
まあ、楽園で生きるには、それなりの覚悟ないと無理だね。
今だけを生きる覚悟が。時間旅行者には無理だ。
 
かつて楽園だった場所、
過渡期の問題に歪む場所、
楽園のままの場所、
 
サトウキビの国のツアーはそろそろ終わり。
 
 
 
適合出来ない遺伝子のこと、東京での自己啓発のこと改めて思い出します。
「Freedom」、「限界が無い」、「出来る」って繰り返し言います。
退屈ではあるが安全な現状があり、
ハレのセミナーの時間だけ、その現実から離れられる。
無力感に効くのは分かるけど、
安全な場所から出ない理由を「出来ない」にしてる人のガス抜き。
 
アンソニー・ロビンズという人はコーチングだけでなく、
マーケッターとしても卓越してる。
 
なんでそれが巨大な市場なのか?
上手に社会に適応してるように見える人達ですら、
社会に適合出来ない部分をどこか抱えている。
 
それって、自然の摂理なんじゃないかなぁ。
適応しない遺伝子を残すのも生存戦略だし。
過剰に環境に適応してしまうのも、シャープみたいなリスクだから。
 
離島だって徐々に環境が変わって、
昔適正だった遺伝子が今は不適ってこともある。
 
 
経済的自由を達成して、社会とは距離をおいて付き合う。
どうやら、ボクのやりたかったことはそういうことらしい。
たぶん適合しないように書かれている。
 
今はちょっと「経済」の範囲が広がった。
 
自給自足的生活での社会との距離感見極めんとね。
今、人里離れた山間部にいるからそういうこと考えられる。
 
これからは、
2.田植えから稲刈りまで居て、寒くなったら出国。
の候補地を探そう。

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。
メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。





無料メルマガ インフォマグ


社会・経済ニュース ブログランキングへ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

カテゴリー: 石垣島, 移住先を探して タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*