ベーシックインカムで労働生産性は上がるよ。善悪は別にして。 <経済動向>

スイスではベーシックインカムの導入が否決された。
議論されるのは財政と労働生産性の二点に大別される。
ある種の前提をクリアできれば、反対派の理由はむしろ逆。
まあ、善悪というか幸不幸は別にして。
 
 
スイス 国民投票で「ベーシックインカム」導入否決
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160606/k10010547381000.html

「財源が不足する」とか「労働意欲の減退が心配される」などとして導入に反対する意見が相次いでいました。

 
まあ反対理由はこの二つですね。、

政府側も概ね、この論調みたいです。
 
スイス大使館で聞いたベーシック・インカム実現の可能性
http://www.lifehacker.jp/2016/06/160604basic_income_swiss.html

スイス政府が行った試算によると、
ベーシック・インカム制度を支えるためには2100億スイスフラン(約23兆円)ものコストがかかり、
行政コストを抑えるだけでは不十分である、と主張しています。

 

国民の間では月2500スイスフラン(約27万円)程度になるだろう、という議論になっています。
高額だと思うかもしれませんが、スイスの物価水準で考えれば決して高額ではありません。
問題は、2500スイスフラン以下の収入を得ているパートタイム労働者が労働する意欲をなくしてしまうことです。
それが結果的にスイス経済の弱体化を招きます。

 
 
 
財源どうなんでしょう。社会保障の解体コミなら。
ザックリこんな感じ、らしい。
あえて簡単に。賛成を。
 
ベーシックインカムは日本で導入できるのか?財源を簡単に試算してみた
http://ahiru8usagi.hatenablog.com/entry/basic_income_trial

結論:月4~6万円くらいなら税収そのままで導入できそう

 
社会保障このまま放置しておいては、どのみち財源厳しい日本ですから、
コスト削減できるかどうかは、どんだけ、既存のシステム解体するか次第でしょう。
教育とか医療の分野で、eラーニングとか、ネットで自動診断とか、普及できれば、
文科省とか厚労省とか、もっと解体できそう。
 
あとは暮らし方でしょうね。
生活コストの低く設定できる人なら、あとは多少のバイトで。
 
まあ、程度問題だと思いますよ。
 
財源的にできるできないは、ヤル気、本気度次第ではないでしょうか。
お役所解体する気あるのか、総論賛成各論反対になりやすいジャンルです。
損する人トクする人出てきますからね。
 
財源が無いから無理というのは、決めつけすぎでしょう。
どんだけ、行政サービス簡素化する気あるかで、全然違う気がします。

それとも、年金もベーシックインカムも何でももらうつもりなんでしょうか、
それはちょっと狂ってる。
 
財源論が議論の本丸になるとは思えないなぁ。
 
 
 
労働意欲失くすでしょうか?
ま、議論の本丸はこっちでしょうねぇ。
 
6万円ベーシックインカムで、あとはバイト。になると、
 
正社員はより減って、非正規増えるでしょうね。
企業も政府も、雇用や失業気にする必要なくなりますから、
 
やる気があってかつ、能力高い人材にはより払い、キープしたいけど、
普通の人は、会社の事情次第でレイオフ簡単にできます。
 
非正規による流動化が起こる、というよりも、
労働の流動性確保しないと成り立たないだろう。
 
 
としては、同一労働同一賃金の徹底が前提で、
一人ひとりは、部分的な多職化。でしょうね。
 
低賃金の労働集約的な産業は厳しくなりますが、
それは既に空洞化しつつ、機械化や遠隔化さらに進むので、
 
まあ、民泊みたいな感じでしょうね。
打撃を受けるホテルもあるけど、全体としては遊休資産の活用が進む。
低成長だけど、分布しながらの活性はある。
 
 
 
前提クリアできれば可能だけど、硬直化した社会構造。
既存制度の撤廃とか、同一労働同一賃金とかできれば、
そこそこいけそうな気がします。
 
が、問題は、日本の社会構造的に、
行政の簡素化も、労働市場の流動化も、ハードル高そう。
 
 
岸先生のおっしゃること、ごもっともと思う。
日本でベーシックインカムは成り立つか
http://diamond.jp/articles/-/84311

転職は当たり前だし働かざるもの食うべからずという、
流動性が高く競争的な労働市場を作ることで、
生産性の低い産業から生産性の高い産業への雇用のシフトを後押ししているのです。
こうした労働市場には、ベーシックインカムの仕組みはよくフィットするはずです。
最低限の生活が保証されれば、
流動性が高い労働市場の中で自分の将来にあった動きを取りやすくなるからです。
 
一方で、日本の労働市場は非常に硬直的です。
未だに大企業は新卒一括採用、終身雇用に拘り、
正規雇用と非正規雇用では給与水準も福利厚生も大きく異なり、
また人生のステージに応じて正規と非正規を行ったり来たりすることも困難です。
更に言えば、職業訓練の機会も、企業が主に正規雇用に提供するOJTか、
ハローワークなどの公的機関が提供するベーシックな内容のものくらいしかなく、
スキルアップを通じた転職が難しい国と言わざるを得ません。

 
 
でね、たぶん日本人、「流動性が高く競争的な労働市場」嫌いなんだと思う。
硬直化した行政組織ってのも、実は根っこは一緒じゃないかな。
安定が欲しいものね。
 
 
 
人口減少国家で、生産性上げるためにベーシックインカム
ボクは議論の本質はここだと思いますよ。
 
ベーシックインカム導入で働かなくてイイよりも、
やる気も能力も無い人はいらない世界です。
 
反対派は甘いこと考えすぎです。
小学校の徒競走で順位つけない国だもの。
一列平等が骨の髄までしみついてる。
 
たぶん、今より自由で開放的だけど、自己責任に厳しい世界。
まあ、自由ってそういうもんだけどね。
自由な分、安定は失うでしょう。
 
 
賛成反対は、最終的にどんな世界が好きか嫌いかじゃないかな。
今、急に日本でできるかどうよりも。
 
むしろ、安定が好きな人は、
縮む日本で、どうやって今の安定キープし続けられるのか、
ちゃんと説明してほしいなぁ。
反対だけでは、行き詰るのは見えている。
 
 
ベーシックインカム導入したら、
働かなくていいって、単純に考えるのは甘すぎ。
 
貨幣経済以外の方法で補い、生活コスト抑えるか、
能力をお金に換えて、多少余裕もつか。
 
 
右肩下がりの国で、そのままで安定志向って、厳しいと思うが、
世論はまだ楽観してるって、反対派への感想。
 
論調が変わるのはオリンピック後、いよいよ困ってからかな。
 
「覚悟はいいか? オレはできてる。」の英訳は、
 
“Are you ready ? I am .” らしいです。
 
ワタクシはまだ、準備中。
 
 
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