「テレ東的、一点突破の発想術」 ゴッドタンひとりVS西野とか放送できる秘密を探る <書評>

参議院選でも民放では池上彰圧勝だったらしい。
地上波でギリギリ自由な組織の秘密知りたくなって、佐久間Pの後輩、濱谷Pの本読みました。
企画通せれば、ADでもプロデューサーか、凄い組織だな。
 
 
 
ゴッドタンの視聴率は1%程度らしいけど、幸せそう。
ゴールデンのめちゃイケ作る元祖爆笑王さんより。

最近はホームレス小谷さん知って、キンコン西野さんにも注目してる。
芸人引退とかでまた炎上してるらしいけど、
ネットでつまらないと言われる理由は分からない。
だって、いつも面白いもの。ゴッドタン以外では見たことないけど。

今なら最新話、7/9ひとりVS西野 仲直りフレンドパーク 後編見られます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/god/http://www.tv-tokyo.co.jp/god/

全国地上波のテレビ局が公式で配信するのかこれ、、
なんでこんな狂った番組オンエア出来るんだろう。
 
久々にテレビ見てスカッとした。
選挙前の報道でも、十年一日の如く閉じ込められたような不自由な発想。
そんな退屈なものに触れたセイもあり、カタルシスを得る。
 
 
昔、
元祖爆笑王さんの講演聴いたことある。

めちゃイケの放送作家されてて、おっしゃる。
もう若い人の感性とはズレてる。しかし新しい企画はなかなか通らないと、
結果、内向きに同じ発想の繰り返し。

ま、為になるお話も多かったんだが、産業の斜陽をヒシヒシと感じる。
あんまり楽しそうじゃなかったな、テレビ。

で、ゴッドタンの佐久間Pの後輩Pの著作、読んでみた。

好きが溢れている。
まあ、それを救い上げる組織の仕組みがある。

このようにテレビ東京は企画を重視する会社なので、制作部署の人間は忙しい合間を縫って番組企画を提出します。
企画に関しては平等ですし、年功序列もありません。
僕の先輩で、現在は『ゴッドタン』の演出もしている佐久間宣行Pは入社3年目で『ナミダメ』という深夜番組の企画が通り、
通常業務はAD(アシスタントディレクター)なのに、自分の番組ではプロデューサーに抜擢されました。
普段はADバッグを肩から掛けている先輩が、夕方に颯爽とジャケットを羽織って、
「じゃあ、俺、MC打ち合わせ行ってくるから」と出掛ける姿は、まるでお城の舞踏会に出席するシンデレラのようでした。
「企画が通ったら、こんなに出世できるんだ!」と、当時の若手社員にとっては希望の星でしたし、
誰よりも佐久間P本人がそんな話をしていました(笑)。

 
企画の正解は企画者だけが持ち、企画者は企画の責任者になります。だから今日ADであっても、企画さえ通せば明日からプロデューサーになれるのです。

池上彰番組からも、カネが無いからこその自由な企画勝負が伺える。

候補者の紹介プロフィールも非常にユニークでした。石破茂氏のプロフィールなんて「家族が一緒の旅行を嫌がる」ですよ(笑)。
そういう切り口で選挙特番をやっているのがテレ東だけというのが良かったのだだと思います。結果、視聴率では民放トップに輝いたわけですから。
人海戦術でお金をかければできる──つまり、他局もやるようなものに追従しても勝ち目がないというのが社内のコンセンサスとして社員の念頭にあります。
報道局においてもそうであることが証明された形です。

 

働いてて楽しい理由があって、幸せそう。
最近は、選挙関係の意見検索してて、退屈なの多かったですけど、
若くてて古い人とか、古くて古い人とか、多くて、
 
ま、遊ぶように働く人が本当の今の人だよな。
 
 
 
佐久間Pのインタビューも引用しちゃう。

まあ、『ゴッドタン』は芸人を面白く見せたいっていう芸人愛がベースだけど。
──ご自身の著書でも自分は誰よりも仕事を楽しんでいるって書いてましたよね?
そう。自分で企画を考える時の最大のポイントは、収録現場が楽しそうってことだもん。
以前、興味のないテーマの番組をやったことがあって、視聴率はそこそこ取れたけど、その先、続けたいと自分で思えなかった。
自分が収録現場にいたと思える、楽しい番組じゃなきゃやっぱりできない。

本当にお伽話みたいで、ため息が出ちゃう。
自己保身なだけの衰退してくだけの組織に、なんでオレ居たんだろう。
辞めるまで、時間かけすぎだよ。オレ。
 
かっこいいなぁ。 視聴率1%の幸せ。

20代の頃は世の中に対する反骨心や悪意みたいのが企画の種になってたけど、30過ぎてからは愛情で作っている。この人たちの良いところを見せたいっていう。
最近の『ゴッドタン』はフジテレビの『の『はねるのトびら』メンバーによく出てもらうんだよね。番組終わっちゃったけど、あれに出てた芸人って面白いから大切にしようみたいな。

西野面白いもん、ホント泣きそう。
  
 
 
濱谷Pの企画屋としての卓越もあるんで、就活の話とか、載せとく。

僕の理想とする志望動機は、その人の根っことなる芯の部分が見える志望動機です。
「僕は、このことに関しては1週間寝ないで頑張れます」とか、「このことだけは30年かかっても情熱を燃やせます」など、
その人のモチベーションがわかることは面接においてとても有意義です。
そのためにも、自分がどんな人間なのか、少なくとも〝自分がどんなことに情熱を燃やす人間なのか〟を言えることが大切です。

 
情熱だけでなく、分析の上、プレゼン技術も。

 
①自己PRよりも②志望動機が大切。と申し上げましたが、①の自己PRを、すべて②の志望動機のフリにするのが正解だと思います。
実は、僕の面接での缶コーヒーの話にも続きがあります。 
収納方法やレア缶コーヒーなど、面白缶コーヒー話を9分した後に、こう切り出したのです。
「580種類集めてみて、缶コーヒーの味がすべて一緒だったということに気づきました。
 では、なぜ同じ味ななのに僕は580種類も缶コーヒーを情熱を持って集めたのか?
 それは『うちの缶コーヒーが一番おいしい!』とPRしようと、
 デザインやコピーに各社がしのぎを削っている様に感動したからです。
 だから僕は、缶コーヒーを作る業界ではなくて、
 表現の部分で勝負するテレビ業界で勝負したいと思います」

 
 
幸せな組織と幸せな才能だけど、
そういうものに恵まれなかった人だって多いだろう。

今は組織に属するんじゃなく、
自分でやって、必要ならクラウド的に共感得るって方が普通かな。
 
今回は引用ばかりになっちゃったけど、
滅ぶべきものが滅びつつあり、生き残るべきものが生き延びる。
それってやっぱり希望だよな。生きてゆかねば。
 

昔読んだけど、こっちもこれから読もう。

昔よく聴いた曲もまた、聴きたくなった。

 
 
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