都知事選結果直前に経済対策、追加緩和からの今後、アベノミクス正念場と衆議院選な年末について考える <経済動向>

都知事選終わって、リアルに日本経済の行く末、議論できる環境を希望します。
8月の市場は低調だろう。トランプショックもあるかもしれない。
いずれアベノミクス正念場を意識せざるを得ない。
そのシナリオ、安倍首相になったつもりで考えてみる。
 
 
ケツに火の点いた成長戦略出来るだろうか、
それともヘリマネで更なる拡大的継続を行うのか、
 
後者は正直恐ろしい。
ただ、前者をやるには、衆議院選の圧勝必要か。
しかも、それを打ち出した上で、できるか?
  
 
 
都知事選の大勢と、官邸サイドの態度から。
投票前にいろいろ動きありましたね。

これびっくりしました。増田さんの応援演説もキャンセルですか。
投票前に終戦らしい。
安倍首相「鳥越よりはマシ」で「都知事は小池百合子だ」
http://news.livedoor.com/article/detail/11825961/

「序盤戦の世論調査が終わった直後、安倍さんはある親しいマスコミ幹部に電話をかけました。総理は早口で『小池だ、小池だ。小池でいくんだよ』と、小池氏の名前を連呼したんです」

まあ、石原親子の援護射撃トドメでしたね。内田さん嫌いなんでしょう。
石原「厚化粧」発言で女性離れ深刻 増田寛也氏は完敗危機
http://news.livedoor.com/article/detail/11826791/

「増田氏は中高年の女性を、完全に敵に回してしまった。小池氏の街頭演説には、おばちゃんたちが『あの発言は許せない』『増田を応援してきたけど、あなたにするね』と群がっているようです」(都政関係者)

官邸サイドとしたら、どっちでもいい。はず。
 
一番困るのは、公共投資が東京で滞ること。
財政出動いろいろやってんのに、悪影響極まりない。

自分で打ち出した経済政策アベノミクスの正念場、
日本経済、ひいては世界経済の命運まで肩にのしかかってる立場で考えれば、
利権の取り合いよりも、カネが回らないことの方が死活問題。
 
森、内田ラインで公共投資進むもよし、
膿出しきって、仕切り直しでもよし、それで進むなら。
でしょう。

むしろ本音では、森さん邪魔だと思ってるんじゃないでしょうか。
ついでに伸晃さんも更迭できるし、好都合と。

でも、除名とかやるんでしょうね。
都議会で小池新党結成となるでしょうから、
そこでおおさか維新との協議の動き始まるでしょう。
 
次の都議会選挙で少し変わると思います。
まあ、東京五輪前に都知事も、も一回選挙でしょうけど。

具体的な政策はまだ見えませんが、
東京が規制緩和的な方向に進んでくれると、
日本経済の希望が見えるかもしれません。

低成長時代に適切な変化の兆しだと思います。
 
 
 
ところで、都知事選結果の前に、
参議院選挙後、様子見なアベノミクス。 
政府の経済対策、日銀の追加緩和の発表ありました。
私は以下の見方に賛成です。それぞれ、

【経済対策原案】28億円事業も…「真水少ない」「持続性ある」 市場の評価分かれる
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn1607290005

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「ポイントになる単年度の財政支出(真水)は2兆〜3兆円程度になりそうで、少ないといわざるを得ない。実体経済への影響は限定的になる可能性が高い」と語る。民間支出や融資をかき集めることで事業費は28兆円超に膨らむが「市場を失望させない、との配慮があったのだろう」との見方を示す。

日銀が追加緩和、ETF増額:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/boj-etf-increase-interview-idJPKCN1090C6?sp=true

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ為替ストラテジスト 植野大作氏>
ゼロ回答以上・満額回答未満だったことで、心配していたほど円高にならなかったが、期待していたほど円安にもならなかった。市場は軽く失望したものの、ホッとした部分もありそうだ。ゼロ回答だったら、悲惨な展開も懸念されていただけに、この程度の円高にとどまったということで安心した人もいるだろう。

期待はあまり出来ないが、市場を失望させないように手当する。
といったところでしょうか。
何もしないとドカンと円高株安来ますから、何かはしないと、
かといって、今はまだ大きく動きたくない。
 
そんなところじゃないでしょうか、
 
8月の相場は思わしくないとの噂あります。
Brexitの影響出始め、EUの不安定さも更に表面化するでしょう。
そのあと、トランプショックにも備えなければいけません。
ま、いいニュースを探す方が難しそうです。
 
本格的に手当するのは、
いよいよ本格的に悪化し始めてから、
まだ、カードはキープしときたい。
 
 
 
それでも、限界近づいてるとは思うのですよ。
どんだけやっても、2%の経済成長は無理でしょう。
特に実質の経済成長は厳しい。
実感としてそうでしょう。

ま、引用しなくてもいいですね、
古いのから新しいのまで、それ指摘する人は居ましたから、

で、そろそろ限界なんじゃないかな。
そんなムード漂ってます。
 
そんな中、今後の路線は2つですよね。
 1.ヘリマネ含む、際限なき緩和の拡大。
 2.成長戦略、特に市場を活性化する規制緩和に着手。
 
わたしゃもともと、リフレ反対派です。
でも、一定の効果はあったと思います。
カンフル剤として効きつつ、
原油安もあって副作用が想像より軽微だった、

が、やっぱりデフレ脱却はしてない。依然として。
だから縮むなりの冬支度した方がとは今でも思います。

だけど、
もうアクセル踏んでしまいましたから、
急ブレーキはもっと最悪です。

もっとアクセル踏むか、
マイルドに変換してくしかの二択。
 
 
で、後者の場合は、
成長戦略を本気で取り組むしかないんじゃないの。
特に、市場を活性化するような規制緩和を。
残りの任期で、
 
 
  
可能性あるなら、同一労働同一賃金よりに労働市場を解放か。
やる気は見せてました。
同一労働同一賃金に「賛成」71%
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO96591230X20C16A1I10000/

安倍晋三首相が22日の施政方針演説で「一億総活躍社会」の実現に向けて訴えた働き方の改革に関し、政府に最も期待する取り組みを電子版の読者にお聞きしたところ、トップは29.6%を占めた「非正規雇用者の待遇改善」でした。
 非正規雇用者の待遇状況を把握するにあたり、平均年収を例にとってみましょう。国税庁の調査によりますと、2014年の正社員の平均年収は478万円に対し、非正規社員は170万円にとどまっています。
 雇用者の4割近くを占める非正規社員の賃金が低いことは経済にマイナス効果を及ぼしているとの指摘が多く寄せられました。

もちろん、永らく日本の繁栄を支えた終身雇用を終わらせるのですから、
困難が伴うのは決まってます。
でもそんなことばかり言ってても始まりません。
 
方向性としては、正規も非正規に歩み寄る形での格差是正でしょう。
「全部正規に」とすると聞こえはいいですが、
雇用を渋り、正社員でもブラックなの温床にもなります。
持つものと持たざるものの差は縮まりません。
  
 
で、また安倍首相、橋下徹さんと会談するらしいし、
橋下さんは非正規の同一賃金の導入に積極的でしたから、

ここ、経済が回る期待を少ししてもいいんじゃないかと思います。
 
 
 
ただ、衆議院選の結果次第でしょう。
左派勢力には、
労働市場の正規非正規の格差是正と、
社会保障の世代間格差の是正は出来ません。

老人で組合員で公務員な人達にそりゃ無理です。
反権力と既得権が結びついています。
 

ある程度、かつての第三極的な野党が出てくれないと、
そっちには進めないと思います。
 
都知事選の結果を受けて、
民意が現実的な制度改革を歓迎する方に進むかどうか、

少し尖ったおおさか維新の主張を、
与党側がマイルドな形で呑む、

それで内部の反対派抑えながら、
成長戦略との二本足が可能になる。

まあ、正念場ですから、そんなこと考えると想像するのです。
ほんとに、この後コケたら政権終わりますし、
日本はかなりイタいハードランディングすることになりますから。

マイルドな着地目指したいところです。

その為には、年末くらいに予想されてる。
衆議院選、きっちり勝たないといけない。

参議院選、都知事選の流れを継続しながら、
与党勝ちつつ、おおさか維新が野党第一党になるのが、
目指すところでしょう。
 
改憲とか神学論争やってる暇はないです。
政策合意は必要だとしても、
そんなことやって、株価下げてる場合じゃない。
 
お金ジャブジャブでも賃金上がらないなら、
正規非正規の格差に手を着けるよりないと思います。
 
 
 
最後に、
岡田党首というか旧民主党の功績を振り返ろう。
都知事選、投票前に終戦ですね。
岡田克也氏、民進党代表選に不出馬の意向
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0730/san_160730_1404339945.html

いろいろ言われてますが、早いほうがいいでしょ。
で、不満あるけど離党する根性もない人達もダメだと思います。
選挙区の事情があっても、勝負勘が悪すぎる。

鳥越さんの功績って書きましたけど、
単純な二元論のプロパガンダ以外何もない政党とメディアにもう、うんざりしていい頃です。
日本の社会が払うコストが今では大き過ぎる。
老人で組合員で公務員な人達には出来ない格差の是正必要ですから、
 
時代は変わりました。
右肩上がらない時代に必要な政党やメディアではない。
 
民主党にまた政権取らせる日本国民ではないと、
岡田党首は一番知っているのでしょう。
生き残るには、左派勢力を結集し、固定の層に訴求するのは合理です。

また、社会はどんどん不安定化しますから、
不安の行き場を失った若者は反権力な運動に惹かれるのも出てくるでしょう。
多数の支持はもうないですから、カルト化に向かいますけどね。
 
ここで離党できない旧民主党議員のように、
ここで夢から醒めないドリーマーは穏健ないわゆる「リベラル」でも、
離れない限り、取り込まれてゆくかもしれません。

衰退しつつも、一定の需要はあります。
 
ただ、野党第一党の実力でないことは都知事選で証明してくれた。
 
ほんとは参議院選でと言いたいところでしたが、
神学論争vs経済論争では噛み合わず、
日本経済には不幸ですが、政党お互いには幸運でしたから。
 
ここで、大きな意味での敗戦処理をしてくれたと思います。
ワザとブサイクに負けたのではないかと、勘ぐってしまいます。
合理的説明は難しいもの、アレを放置というかあの戦術というか。
 
  
この後、東京ですらピークアウトする日本ですから、
反対勢力にいつまでもメインストリームに居てもらっては、間に合わない。 
大役を果たしたと思います。
 
 
ま、一方、
規制緩和出来るのは安倍さんの次かとも思いますが、
ハードクラッシュからの、転換でなくて、
出来るだけマイルドな痛さでの転換願ってます。

なんとか、生き抜きましょう。

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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